成田空港乗り入れと経営危機から再建までとは? わかりやすく解説

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成田空港乗り入れと経営危機から再建まで

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 23:55 UTC 版)

京成電鉄」の記事における「成田空港乗り入れと経営危機から再建まで」の解説

1970年代に入ると、1969年営団(現:東京メトロ東西線西船橋駅延伸1972年総武本線東京駅 - 津田沼駅複々線化総武快速線開業といった競合路線新設輸送力増強によって旅客奪われるようになり、交通事業での収益上げることが難しくなっていったこのため収益源兼業部門求め傾向がますます強くなり、特に沿線離れた東北地方北海道での土地買収開発押し進めていった。具体的には、常磐急行交通1962年昭和37年〉)での長距離バス進出新橋 - 日立)、いわき貨物自動車1962年系列化)・日本陸運(後の「みちのく急送」)に改称1964年系列化)での陸送部門での関与さらには南部縦貫鉄道へも資本参加している。 また、ニュータウン交通機関として新線建設目的とした会社相次いで出資した北総開発鉄道1972年昭和47年〉。現・北総鉄道)、千葉急行電鉄1973年昭和48年〉。1998年解散現在の京成千原線経営)、遅れて東葉高速鉄道1981年昭和56年〉)が対象となった。そして、成田空港へのアクセス目指し1968年昭和43年12月新線免許申請した。しかし、運輸省新東京国際空港公団(ともに当時)が空港ターミナルビル地下への乗り入れ拒否した当時予定されていた成田新幹線との兼ね合いもあった)。結局、第1・第2ターミナルビル中間に駅を設置空港通勤者の交通機関という位置付けとされた)することとなり、1970年昭和45年11月着工突貫工事により1972年11月には建設工事終了し1973年2月には習熟運転始まった。しかし、反対運動による開港延期さらには初代AE車への放火)で6年あまり営業できない期間が続いた都心でも、京成上野駅改良工事1973年6月から1976年7月まで行われた。 こういった大型投資繰り広げている最中オイルショック見舞われた。1977年昭和52年)度決算ではついに無配転落空港新線開業できなかったことも一因としてあるが、とりわけ積極的な土地投資裏目に出て土地評価額下落と金負担経営圧迫ついには累積赤字1980年昭和55年)度上半期133億円、1983年昭和58年)度下半期281億円に達した1980年昭和55年10月経営再建計画策定25%上る人員削減といった徹底した合理化系列百貨店閉鎖などの兼業整理谷津遊園跡地津田沼車両工場などの資産処分次々と行ったまた、同年3月には日本民営鉄道協会からも脱退再建後1990年4月復帰)し、春闘賃上げ交渉独自に行うなど、なりふり構わぬ経営再建図ったこのため1980年代前半までは労働組合による単独ストライキ頻発することもあったが、傘下オリエンタルランド東京ディズニーランド招致成功したことや、リストラ策が功を奏して経営好転した1988年昭和63年)度上半期12年ぶりの経常利益計上1989年度上半期には累積赤字解消下半期には株式配当復活し、ようやく経営危機からの復活を果たすこととなった

※この「成田空港乗り入れと経営危機から再建まで」の解説は、「京成電鉄」の解説の一部です。
「成田空港乗り入れと経営危機から再建まで」を含む「京成電鉄」の記事については、「京成電鉄」の概要を参照ください。

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