山陽本線・鹿児島本線「かもめ」の廃止まで
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「かもめ (列車)」の記事における「山陽本線・鹿児島本線「かもめ」の廃止まで」の解説
1975年廃止時点の編成図かもめ ← 長崎・早岐 佐世保/京都 → 編成佐世保駅発着編成(筑豊本線経由) 長崎駅発着編成(博多駅経由) 号車1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 座席指 G 指 指 指 指 指 G D 指 指 指 指 形式キハ82 キロ80 キハ80 キハ80 キハ80 キハ82 キハ82 キロ80 キシ80 キハ80 キハ80 キハ80 キハ82 凡例 G=グリーン車座席指定席、指=普通車座席指定席、D=食堂車 両編成とも向日町運転所所属 京都駅 - 小倉駅間で併結運転。佐世保駅発着編成は早岐駅で進行方向を変える 1965年(昭和40年)10月1日:ダイヤ改正により以下のように変更する。「かもめ」の宮崎駅発着編成を鹿児島本線経由西鹿児島駅発着に変更するとともに、食堂車は西鹿児島駅発着編成のみに連結。宮崎駅発着の編成は新設された「いそかぜ」に代替される。 「ながさき」1往復の運行区間を日豊本線・豊肥本線経由で熊本駅 - 博多駅(ただし、博多行きは三角線三角発)の急行「くさせんり」に吸収。熊本駅 - 別府駅 - 博多駅 - 長崎駅・佐世保駅間を運行する急行列車「九重(くじゅう)」とする。これにより、「ながさき」が1往復減って3往復となる。 1966年(昭和41年)3月5日:準急制度改変に伴い、「ながさき」・「ちくご」が急行列車に格上げ。 3月25日:ダイヤ改正に伴い、以下のように変更する。 「出島」に佐世保駅発着の編成を連結開始。 「西九州」の博多駅 - 長崎駅編成を定期列車化。これにより、「西九州」の運行区間は久大本線(久留米駅)経由別府駅 - 佐世保駅・長崎駅間および二日市駅経由博多駅 - 長崎駅間となる。 1967年(昭和42年)10月1日:「九重」の運行系統を分割し、日豊本線経由別府駅 - 佐世保駅・長崎駅間運行の「べっぷ」とする。 1968年(昭和43年)10月1日:ヨンサントオのダイヤ改正に伴い、以下のように変更する。「かもめ」の西鹿児島駅発着編成を筑豊本線経由佐世保駅発着に変更するとともに(両編成の分割・併合は小倉駅で行う)、長崎駅発着編成の食堂車が3年ぶりに復活。西鹿児島駅発着の列車は別に大阪駅 - 西鹿児島駅間運行の「なは」として分離。 「西九州」の博多駅 - 長崎駅間・「べっぷ」の大分発長崎行き列車・「ながさき」の全列車の名称を変更し、長崎本線急行列車の総称として「いなさ」の名称が与えられ、臨時列車1往復を含めた5往復体制を採る。ただし、「べっぷ」・「ながさき」の名称はそれぞれ京阪神対別府、東京都対長崎県の夜行急行列車の名称となる。これ以降の「べっぷ」は彗星 (列車)・山陽本線優等列車沿革を、「ながさき」は東海道本線優等列車沿革・山陽本線優等列車沿革・さくら (列車)を参照されたい。 また「西九州」・「ちくご」はそれぞれ、「いなさ」に連結されるようになる。 黒崎駅 - 原田駅間は筑豊本線経由(60.5 km)であると鹿児島本線経由(70.8 km)に比べると営業キロで10.3km程度短縮されることや筑豊地域とりわけ現在の飯塚都市圏への便を図るためとされているが、原田駅 - 肥前山口駅間では同じ名前の列車が2本続けて運行されることとなった。なお、この区間の停車駅は鳥栖駅と佐賀駅であるが、鳥栖駅は佐世保駅発着編成のみ停車、佐賀駅は双方とも停車した。 1972年(昭和47年)3月15日:「いなさ」と「ゆのか」の大分駅発を延長し、大分駅発着1往復とする。また、博多発下り1本を増発し、下り7本上り6本となる。 10月2日:「いなさ」の上り博多行き1本を増発し、7往復となる。また、これまで優等列車を含めた全列車が長与駅経由だったが、同日、市布駅経由のルートが新しく完成したため、これ以降優等列車は原則として市布駅経由となる。ただし、線路容量の問題から一部の「出島」・「平戸」が長与駅を経由していた時期はある。 1975年(昭和50年)3月10日:山陽新幹線博多駅乗り入れにより、以下のように変更する。山陽本線の昼行優等列車は新幹線へ移行する施策がなされたことから、「かもめ」と(本州直通列車としての)「出島」廃止。この廃止から翌年電化されるまでの約1年間、長崎本線を走る昼行特急列車は設定されなかった。なお、「かもめ」の廃止時点での停車駅は以下の通りである。長崎駅発着列車:京都駅 - 大阪駅 - 三ノ宮駅 - 姫路駅 - 岡山駅 - 尾道駅 - 広島駅 - 宮島口駅 - 小郡駅(現在の新山口駅) - 厚狭駅 - 下関駅 - 小倉駅 - 博多駅 - 佐賀駅 - 諫早駅 - 長崎駅 佐世保駅発着列車:京都駅…この区間は長崎駅発着列車に連結…小倉駅 - 直方駅 - 飯塚駅 - 鳥栖駅 - 佐賀駅 - 武雄駅(現在の武雄温泉駅) - 早岐駅 - 佐世保駅 「いなさ」を「出島」に名称を変更。「出島」山陽新幹線連絡急行列車として、小倉駅発着3往復、博多駅発着7往復の合計10往復となる。 1976年(昭和51年)3月1日:門司港駅 - 長崎駅・佐世保駅間の夜行普通列車に「ながさき」の愛称を与える。詳細は「#夜行普通列車「ながさき」」を参照
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