山田洋行事件
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山田洋行事件
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2007年(平成19年)10月19日、山田洋行の専務・宮﨑元伸との間で、防衛庁航空機課長だった1990年(平成2年)ごろから事務次官として在職中の2005年(平成17年)にかけ、自衛隊員倫理規定に反し、長年接待を受けたことが報道される(詳細は山田洋行事件を参照)。さらにその見返りとして防衛装備品の調達等において山田洋行を有利にしていた疑惑も浮上している。宮崎が独立して設立した日本ミライズに反発する山田洋行の現経営者、米津佳彦により、過去に行われたゴルフ接待が200回を超えていたことが国会で報告された。 野党は証人喚問を要求、与党もそれを受け入れ、同年10月29日に衆議院、11月15日に参議院で実施された。 2007年(平成19年)11月27日、東京地検特捜部は上記事項により、守屋夫妻を収賄の疑いで逮捕(同日、贈賄側の宮﨑も再逮捕)、2008年(平成20年)1月までに収賄罪と偽証罪(議院証言法違反)で起訴した。この贈収賄事件について詳しく報じた書籍には『「憂国」と「腐敗」 日米防衛利権の構造』(田中稔、野田峯雄 第三書館 2009年)ISBN 978-4807409013 などがある。 守屋に対して起訴状に書かれた罪状は以下の通り。 2003年(平成15年)8月から2006年(平成18年)5月まで計12回、山田洋行専務の宮崎元伸から装備品納入での便宜供与の見返りに計約389万円相当のゴルフ旅行接待を受けた収賄罪 2004年(平成16年)5月から2006年(平成18年)2月まで計5回、妻と二女名義の口座に山田洋行専務の宮崎元伸から装備品納入での便宜供与の見返りに計約3万2000ドル(約363万円)の賄賂の送金を受けた収賄罪 2003年(平成15年)9月から2007年(平成19年)4月まで計108回、山田洋行専務の宮崎元伸から装備品納入での便宜供与の見返りに計約497万円相当の日帰りゴルフ接待を受けた収賄罪 2007年(平成19年)10月29日に衆議院テロ防止特別委員会の証人喚問で、山田洋行からのゴルフ接待の際に料金を支払わなかったのに「毎回1万円払った」と偽証した偽証罪 2007年(平成19年)11月15日に参議院外交防衛委員会の証人喚問で、二女の米国留学時に山田洋行専務の宮崎元伸から二女名義の口座に約1万2000ドル(約145万円)の送金を受けたのに、留学費用について「全て自分で賄った」と偽証した偽証罪 2008年(平成20年)11月5日、東京地方裁判所にて懲役2年6月の実刑判決。2009年(平成21年)12月22日、東京高等裁判所で控訴棄却。2010年(平成22年)8月27日に最高裁判所への上告を取り下げ、懲役2年6月・追徴金約1250万円の実刑が確定した。9月21日、収監。栃木県さくら市の喜連川社会復帰促進センターで服役後、2012年(平成24年)7月に仮出所。
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