控訴棄却
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/01 02:45 UTC 版)
1940年11月30日に、弁護側は、量刑については異議を申し立てなかったが、巡回裁判の中でペドロウ判事が、篠崎やシドンズ夫人が開いていたパーティを「英国の兵士に悪事を働かせるために仕組まれた酒飲みの集まり」と陪審員に説明していたことから、「判事が偏見を持って判決を下した」として有罪判決に異議を申し立て控訴した。 1940年12月12日にシンガポール刑事訴訟高等裁判所で、弁護側による、巡回裁判での有罪判決を不服とする22項目の申し立てが行われ、弁護側の弁論が行われた後、主席判事のテレル裁判官は控訴を棄却した。 テレル判事は、巡回裁判の事実認定は公平になされており、また量刑は篠崎の罪状に対して軽すぎるため、不服があるとすれば量刑が軽すぎるということで、控訴は棄却すべきだということが裁判官の一致した意見だった、と述べ、篠崎に対して「欧州の新秩序に従ういずれかの国であったならばあなたは銃殺刑になっていただろう」と話した。 判決の後、篠崎はチャンギー刑務所に収監された。
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「控訴棄却」の例文・使い方・用例・文例
- 控訴棄却が申し渡された.
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