小山 - 桐生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 01:36 UTC 版)
東北新幹線の高架下にある小山駅の両毛線ホームを出ると、まず結城街道の陸橋をくぐる。その後すぐに宇都宮線が右手に離れて分岐し、反対の左手側には北部電留線があり、また周辺の倉庫、工場への引き込み線が引かれているのがわかる。国道4号の陸橋をくぐった直後の右手には小山ゆうえんちがあったが、今はショッピングモールおやまゆうえんハーヴェストウォークと「小山温泉 思川」となっている。高台にある市街地を過ぎると思川を渡る。思川を渡るとあたりは一気に田園地帯となり、その中を行くと思川駅に至る。 思川駅を過ぎ、小山西高校を過ぎたあたりから栃木市に入る。さらに田園地帯が続き、住宅地が見えると高架区間に入り、東武日光線をくぐる。高架化以前の両毛線は栃木レザー工場の北側を走っていたが、栃木駅周辺の高架化に伴い、東武日光線に沿うように南側へ経路が大きく変更され、旧線跡地の一部は栃木県道31号栃木小山線となっている。巴波川を越え、学悠館高校を過ぎると、「小江戸」と呼ばれる栃木市の中心駅・栃木駅に到着する。 栃木駅では上り桐生方面行列車は2番線に停車、下り小山行列車は同じホームの向かい側に停車する。左手に東武日光線・東武宇都宮線のホームが見える。蔵づくりの建物が立ち並ぶ中心部は、駅から北へ1kmほど離れている。 栃木駅を出ると、右手に國學院大学栃木学園教育センターが見える。間もなく高架は地平に戻り、右手に太平山を望みながら進む。栃木駅 - 大平下駅間は、栃木県道11号栃木藤岡線(例幣使街道)、東武日光線とやや離れたところを併走する。栃木県道309号栃木環状線の陸橋をくぐり、永野川を渡ると大平地区に入り、左手にカインズモール大平が見えると大平下駅に着く。駅の右手にはぶどう園が広がっている。 大平下駅を出て、大平西小学校を過ぎ、田園地帯を進む。切通しを過ぎたあたりで岩舟地区に入る。右手に岩船山が近づき「岩舟石の資料館」を過ぎると岩舟駅に着く。右手の駅入口西側には高勝寺に至る参道があり、左手は一面の水田が広がっている。 岩舟駅を出て、左手に三毳山を望みながら進む。岩舟駅から佐野駅までは複線となっており、両毛線内で最も駅間距離が長い区間である。栃木県道282号中藤岡線の新里踏切を過ぎたあたりが旧小野寺駅の跡地である。旧小野寺駅を過ぎると佐野市に入る。ここからしばらく群馬県道・栃木県道67号桐生岩舟線と併走する。東北自動車道と交差し、住宅地を進む。栃木県道75号栃木佐野線の陸橋をくぐった先の第二鎧塚踏切付近が旧犬伏駅があった地点である。東武佐野線をくぐると、佐野厄除け大師の門前町として発展した佐野市の中心駅・佐野駅に着く。佐野駅では桐生方面行列車は1番線に停車、対向列車は同じホームの向かい側に停車する。左手に噴水のある駅前広場や佐野市役所、右手に東武佐野線のホームや城山公園が見える。1番線南側の小山駅寄りに、橋上駅化する以前の旧1番線ホームの一部が残存している。 佐野駅を出ると、東武佐野線を右手に分岐し、殿町通り、昭和通り、朝日森天満宮の参道を横切る。秋山川を渡り、栃木県道270号佐野環状線を越える。佐野市街地を抜けると田園地帯が続く。才川を渡ると旗川地区に、旗川を渡ると足利市富田地区に入る。出流川を渡り大小山が近づくと富田駅に着く。 富田駅 - 桐生駅間は概ね足尾山地の縁に沿って走っている。富田駅を出て、群馬県道・栃木県道67号桐生岩舟線をくぐると、北に栗田美術館を、南にあしかがフラワーパークを臨める。2018年(平成30年)4月1日に開業したあしかがフラワーパーク駅はフラワーパーク西門に近接している。フラワーパークを過ぎると、左手は一面の田園地帯となる。尾名川を渡る手前の大久保町付近が両毛線の最南端にあたる地点である。尾名川を渡ると毛野地区に入る。大坊山が近づき住宅地に入ると、神社前踏切の左手前に旧東足利駅の跡地が見える。袋川を渡ってしばらく進むと、「小京都」と呼ばれる足利市の中心駅・足利駅に至る。足利駅では桐生方面行列車は2番線に停車、対向列車は右手の駅舎側ホーム1番線に停車する。 足利駅を出ると、国道293号の陸橋をくぐる。右手に足利市立美術館が近づくと栃木県道116号足利市停車場線の宝来社街道踏切に至る。踏切通過時に渡良瀬川に架かる中橋と東武伊勢崎線の足利市駅を望むことができる。渡良瀬川に沿って東西に長く連なる足利市街地を通過する。織姫山の中腹に鎮座する足利織姫神社を右手に望みながら進む。織姫橋の先にある栄町児童公園は旧西足利駅前広場の跡地を整備したものである。緑町跨線橋をくぐり草雲美術館を過ぎると三重地区に入る。今福新道踏切の右手奥にあった旧三重駅を過ぎると、足利競馬場の跡地に建つ足利赤十字病院が見えてくる。北関東自動車道をくぐると山前地区に入り、間もなく山前駅に着く。 山前駅から足利大学(旧称・足利工業大学)付近まで、群馬県道・栃木県道67号桐生岩舟線と併走する。松田川を渡ると坂西地区に入る。栃木県道219号松田葉鹿線の葉鹿跨線橋をくぐった直後にある三和村踏切の左側手前が旧葉鹿駅の跡地である。葉鹿町と小俣町にまたがる坂西団地を過ぎ、小俣川を渡ると小俣駅に着く。 小俣駅を過ぎ、桐生川を渡ると群馬県桐生市境野地区に入る。境野から桐生市街地にかけて鋸屋根の織物工場が点在している。しばらく住宅地が続き、第一諏訪踏切左手奥に旧東桐生駅の跡地が見える。再び桐生川と接すると高架区間に入り、足尾山地と広沢丘陵に囲まれた桐生市街地を一望できる。大煙突を備えた染色工場群を過ぎ、桐生市の目抜き通りである本町通りを越えると、「織都」と呼ばれる桐生市の中心駅・桐生駅に到着する。 桐生駅では、上り高崎方面行列車は3番線に停車する。同ホーム左手向かい側の4番線には桐生駅 - 高崎駅間の区間便が停車。右手ホーム2番線に下り小山行列車が、1番線にわたらせ渓谷線の列車が停車する。駅北口広場には、糸車を模した櫓や八木節人形のからくり時計がある。北に300m離れた上毛電気鉄道上毛線西桐生駅との間には建物が密集しており、桐生駅のホームから西桐生駅舎は見えないが、水道山中腹にある大川美術館や、桐生が岡公園の観覧車を望むことができる。南口広場には噴水とカリヨンがあり、桐生郵便局や日本遺産の絹撚記念館が見える。
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