天樹錬が有する能力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/30 05:03 UTC 版)
「ウィザーズ・ブレイン」の記事における「天樹錬が有する能力」の解説
錬のシステムの根幹は“並列”、限定的な“操作”、そして“創生”である。“並列”の機能はいくつかの能力を同時使用できるが、使用する能力によってはI-ブレインの容量不足で同時使用不可となる場合がある(ラグランジュとマクスウェルが同時使用できるのに対し、他の能力とサイバーグの併用は不可能。また、アインシュタインは前記の二つと同時使用が可能だが、能力を限定する必要がある)。また、“並列”は“異なる能力の同時使用”だけではなく、通常の《魔法士》には不可能な“同じ能力の二重使用”を可能としている。錬が現在保有する能力は以下の通りである。 ☆短期未来予測デーモン(ラプラス) ニュートン力学に基づく3秒先の未来を予測、可能性の高い順に表示。ノイズメーカーの影響下では「簡易常駐」のみ。 ☆運動係数制御デーモン(ラグランジュ) 〈騎士〉の身体能力制御のコピー。錬がこれを使うとき、知覚速度は20倍、運動速度は5倍に定義する。これが錬自身の体を壊さずに加速できる最高値。ただし、どうしても必要な時は片腕のみの運動速度を15倍(または25倍)に定義している。もっともこんな真似をすると筋繊維や靭帯を著しく損傷するので、本当にどうしても必要な時しかやらない。 ☆仮想精神体制御デーモン(チューリング) 〈人形使い〉の仮想精神体制御のコピー。錬一人で扱えるのはせいぜい一度に一本の腕が限界であり、それ以上の数を制御するときは兵器の制御コンピュータをのっとるなどの手段を用いている。 ☆分子運動制御デーモン(マクスウェル) 〈炎使い〉の分子運動制御のコピー。ノイズメーカーの影響下では起動不可能。 “並列”の能力を応用して二重に常駐させることで、「氷の弾丸を制御しながら、同時に熱量を操作してその弾丸を水蒸気爆発させる」という通常の〈炎使い〉には不可能な攻撃ができる。またこの攻撃をフェイクに使うことで、戦術的な選択肢の幅が実質的に広がる利点もある。炎神 熱量を一点に集中する。 氷槍、氷盾 大気の熱量を奪い氷の結晶を生み出す。 生成時の形状と使用法で呼び分けられており、槍状に生成し攻撃に用いる「氷槍」と、盾状に生成し防御に用いる「氷盾」が確認できる。 氷槍檻 対象の360度全方位に槍を生み出す、氷槍の上位魔法。 ☆空間曲率変換デーモン(アインシュタイン) 〈光使い〉の時空制御のコピー。「簡易常駐」により能力を限定することでほかの能力と並列使用することが可能になる。マクスウェルと同様ノイズメーカーの影響下では起動不可能(「簡易常駐」の場合も同様)。 「Lance」は使用できないが、重力方向の改変による飛行等は可能。次元回廊 時空をゆがめ、無限の深さを持つ空間の穴を生成する。特に維持しなければ、30分ほどで自然消滅する。主に敵を閉じ込め時間を稼ぐために使われる。 ☆世界面変換デーモン(サイバーグ) 〈騎士〉の自己領域のコピー。神戸事件の際、三度にわたる祐一との戦闘データを元に創生した。起動には騎士剣が必要であり、他の能力と並列して使うことはできない。領域内時間で3分間のみならナイフの柄に取り付けた月夜作のデバイスでも発動可能(現在はまだ試作品)。ただし、得られる速度は光速の70%が限界(この数字は、紅蓮や専用デバイス使用時の物であり。一般的な騎士剣を使った場合もっと加速率が劣り、展開できる時間も短くなるであろうと推測される)。錬はこれを主に対〈騎士〉用、自己領域解除用に使っている(領域同士が接触するとエラーを起こして自己領域が解除されるため)。 ☆《論理回路》生成デーモン(ファインマン) ヘイズの破砕の領域のコピー。ただし、錬のI-ブレインは破砕の領域の起動に必要な演算速度を持っていないので、必ずマクスウェルとの併用によって局所的に空気分子の数を制限し、制限を行った空間の中で指を弾かなければならない。《論理回路》の大きさは約20cm。虚無の領域は使用不可。 作中で錬は上記の各デーモンをI-ブレインに常駐させて使用しており、またその能力もそれぞれの問題の内容をそのものである。これらの古典物理学で提起され現代の量子論などにより否定された問題が、《情報制御理論》によって可能となっている。その他のデーモンの名前も、物理学者や数学者から取ってきている。
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