〈光使い〉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/30 05:03 UTC 版)
「ウィザーズ・ブレイン」の記事における「〈光使い〉」の解説
時空制御特化型《魔法士》。より正確には空間構造制御特化型《魔法士》であり、時空を《情報の海》側から認識・制御し、空間そのものや光や原子、分子などを操る能力を持つ。ただし認識できる時空はそれなりに広いが(例えば目前に壁があってもその向こう側の時空を認識可能)、操作できる時空は自身の周囲に限られる。そこでD3(Dimension Distorting Device)と呼ばれる補助デバイスを複数使用し、操作できる時空の範囲を広げている。 D3を使用すれば擬似的な荷電粒子砲を使うこともでき、たった1人で一個艦隊とも渡り合える、大量虐殺に秀でた遠距離戦闘・対艦戦闘のスペシャリスト。大戦時には一般兵を相手取り「戦場の死神」として最も恐れられた。 弱点は、時空を認識する付随効果として周囲の物体の質量感知が可能なため、それに頼りがちで、似たような質量を持ち視覚では安易に区別できる物体(例えば人間と水、石ころと宝石など)を混同し誤認してしまうこと。五感からの情報は時空を制御する際にノイズとなるため、時空制御中には原則として五感をシャットアウトしており、似たような質量を持つデコイ(情報端末に偽装したノイズメーカーなど)には非常に弱い。また身体能力は通常の人間と変わらず、近接戦闘に強い〈騎士〉との対戦では圧倒的に不利である。そのため接敵時に発生する〈騎士〉の弱点であるタイムラグを予想し、その瞬間を狙って回避がほぼ不能な荷電粒子砲を撃つのが、対〈騎士〉戦における〈光使い〉唯一の勝機となっている。 大戦期にシティ・ロサンゼルスでアルフレッド・ウィッテンの指揮下で開発された。〈光使い〉のI-ブレイン埋め込み手術を受けた135名中、手術が成功し無事〈光使い〉となった者は全部で3名。うち2名は戦史に残る英雄だが大戦中に戦死し、残る1名は軍から脱走、機密保持のためにその存在記録を抹消されたため、一般には知られていない。 作中に登場するのは、後天性〈光使い〉レノア・ヴァレル(マリア・E・クライン)と、その娘である先天性〈光使い〉セレスティ・E・クラインの2名。シティ・マサチューセッツの機密データを盗んだ〈光使い〉追跡作戦においてマリア・E・クラインが死亡し(エピソードIII)、現在はセレスティ・E・クラインのみとなっている。また〈悪魔使い〉の天樹錬が自身の能力のひとつとして使用しているが、彼がどういう経緯でこの能力を獲得したのかは不明。 ☆時空制御 時空を《情報の海》側から認識してI-ブレイン内で再構築し、そのデータを元に時空を制御する。例えば空間構造を書き換え、移動中の物体の軌道を歪めたり、空間曲率を制御して重力を改変し飛行したり、外部からの干渉不能な閉鎖空間を作り内部の物体を閉鎖空間ごと移動させたりできる。Shield 空間を歪曲する事で攻撃を回避する。 Lance 閉鎖空間内で光や原子、分子を加速し、荷電粒子砲のように撃ちだす攻撃。この砲撃は光速で発射されるため、視認と同時に着弾し、いかなる《魔法士》であっても回避するには事前に射出軌道を予測するしか方法はない。 次元のポケット、空間の隙間 時空制御により空間を切り貼りして作った、何らかの物体が収納できる閉鎖空間のこと。補助デバイスであるD3も、ここに出し入れすることが可能である。 ただし使用者自身が身を隠すときには使用しないなど、閉鎖空間に生物を収納する描写はない。 D3 〈光使い〉専用外部デバイス。正式名称はDimension Distorting Device(訳:次元歪曲装置)。外見上は握り拳ほどの大きさの正八面体の透明結晶で、表面全体に《論理回路》が刻印されている。刻まれた《論理回路》の効果で自動的に重力制御を行ない、使用者が特に操作せずとも空中を浮遊できる。 〈光使い〉の能力は自分の周囲しか操作できないため、戦術の柔軟性を高めるために作られた。通常は複数個を同時に使用する。
※この「〈光使い〉」の解説は、「ウィザーズ・ブレイン」の解説の一部です。
「〈光使い〉」を含む「ウィザーズ・ブレイン」の記事については、「ウィザーズ・ブレイン」の概要を参照ください。
- 〈光使い〉のページへのリンク