塗装変更機
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「国鉄EF64形電気機関車」の記事における「塗装変更機」の解説
EF64 372005年1月21日 八王子駅 EF64 41 金ナンバー機2007年2月4日 EF64 37・41(ぶどう色塗装機) EF64 37は、2003年(平成15年)4月に茶色(ぶどう色2号)一色塗装とされた。2009年(平成21年)3月までは高崎車両センター高崎支所配置・甲府運転区常駐の形で、主に中央東線の工事列車や団体臨時列車に使用されていた。2009年(平成21年)3月14日のダイヤ改正時に長岡車両センターに転属し寝台特急「あけぼの」の牽引にも充当されるようになったが、「北陸」の廃止による必要車両数減により2010年(平成22年)3月13日付で高崎車両センターに転属となった。 2006年(平成18年)5月、同年6月に中央本線塩尻 - 辰野 - 岡谷間で運行される「たつのぴっかり号」「くりちゃん号」にあわせて、長野総合車両センター配置のEF64 41もEF64 37と同様にぶどう色塗装となり、同時に車両番号表記と製造銘板の文字が金色になった。折しも同センターに配置されている客車ジョイフルトレイン「浪漫」もこのころに運用離脱の噂が立っており、同車が運用離脱するまでの間は僚機のEF64 42よりもEF64 41が運用されるようになった。EF64 41は「浪漫」とEF64 42の運用離脱後も、工事列車やJR西日本所有のジョイフルトレイン「あすか」の牽引に用いられたが、2008年(平成20年)7月に運用を終了し、廃車・解体された。EF64 37は2018年(平成30年)から2019年(平成31年 / 令和元年)にかけて秋田総合車両センターで全般検査が施行され、出場時に新性能直流電機標準色に戻され、この塗装は消滅した。 EF64 10012007年4月9日 高崎駅 EF64 10522020年6月7日 高崎駅 EF64 1001・1052(ぶどう色塗装機) 高崎車両センターに配置されているEF64 1052が2018年(平成30年)4月に、EF64 1001に代わりぶどう色塗装機となって検査から出場した。 以前はEF64 1001が同塗装機で、1987年(昭和62年)3月にお座敷客車「くつろぎ」をはじめとするイベント列車牽引ならびに、EF55 1の補機としてぶどう色1色に白帯を配した塗装に変更された。 同機は主に高崎・上越線の工事列車・臨時列車で使用されているほか、団体臨時列車の牽引などで東海道・中央・信越・伊東線・日光線などに入線した事例もある。また、きわめて稀な例だがブルートレインの臨時牽引も担当し、廃止される以前の「北陸」や、故障により運用に就くことが不可能となった国鉄EF81形電気機関車などの代走として「あけぼの」の運用に就当されたこともある。同センターに配置されているD51 498蒸気機関車の無火回送の牽引仕業に充てられる場合もある。EF64 1001は2017年(平成29年)に秋田総合車両センターで全般検査が施行され、出場時に国鉄色に戻された。 EF64 661985年 稲沢機関区 EF64 352006年7月22日 名古屋駅 EF64 35・66(「ユーロライナー」専用機) 1985年(昭和60年)8月に登場した12系ジョイフルトレイン「ユーロライナー」の専用機として、EF64 66が当時は稲沢機関区(現・愛知機関区)に所属していた。(塗色変更は鷹取工場で実施)DD51形とともに塗色変更されたもので、本形式としては初の塗色変更機である。同機は国鉄分割民営化後はJR東海に承継された。追加としてEF64 35が1990年(平成2年)の全般検査で塗装変更された。2005年(平成17年)4月に「ユーロライナー」は廃車となったが、この2両は「ユーロライナー」色のまま静岡車両区に配置されていた。EF64 66は一般色のEF64 2とともに工事用臨時列車を牽引していたが、2008年(平成20年)4月25日付で廃車された。EF64 35は名古屋車両区に常駐していたが、2009年(平成21年)1月16日付で廃車され、「ユーロライナー」専用機は消滅した。 EF64 1010(JR貨物試験塗装) 前面の塗り分けは青とクリームのままで、側面に大きく「JR」の黄文字が施された。のちに前面のクリーム色が黄色に変更されたが、最終的に後述の大宮車両所更新機塗装になった。
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