地方差
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口語的な諸変種は、特定の単語だけでなく発音でも標準アラビア語とは異なっている。大半、もしくは多くの方言に共通する傾向には以下のようなものがある―― 有声強調摩擦歯音[ðˤ]が[zˤ]と発音され、または[dˤ]と同化する[訳語疑問点]。もしくはその両方。 /q/が非口腔音化して[ʔ]に、もしくは前舌化して[k]になる。 /aj/と/aw/がそれぞれ/eː/と/oː/になるといった二重母音の単母音化。ملبورن (Melbórn メルボルン)、 سكرتير (/sikriteːr/ '(male) secretary')、دكتور (/duktoːr/, 'doctor')などのように、借用語では中母音も存在しうる。 /samaːʔ/に見られるような、歴史的に声門破裂音があった場所でのその消失。 語末の/a/が舌先が高くなり[e]となる。 北メソポタミア、マグリブのベドウィン方言の多く、モーリタニアなどの方言では、/i/と/u/が崩れてシュワー(曖昧母音)となり、非常に小さい差しか示さなくなっているので、そうした方言には(長短の)/a/と/ə/しか母音がない。 同様に、スーダンとカイロの方言の中には/i/と/u/の対比が限られた文脈においてしか見られないものがある。 副次的な音素/v/(教養のある話者)と/p/を、主にڤولڤو (Volvo 「ボルボ」)やسڤن أپ (sevn-ap 「セブンアップ」)などの借用語を起源として持つ方言がある。ندوتش(sandawitsh 「サンドイッチ」)などのように、/tʃ/も借用語の音素としてありうるが、挿入母音を挟み分離した/t/と/ʃ/の音になる方言も多い。 口語での変種間にある差異にもかかわらず、多くの話者は標準の発音を流暢に話し理解することができ、クルアーンの朗読には地方差が極めて小さい。
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地方差
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/12 04:45 UTC 版)
餅米を利用した米菓は、小さい形状ならあられ、あられより大きい位ならおかき、その他は揚げ餅と分けられる。関西ではおかきやあられ屋があるなど地域差がある。 小麦粉、卵などを原料にするもの、馬鈴薯などのデンプンを用いるもの等の、類似の外観や食感を持つものも煎餅と呼ぶ場合がある。小麦粉を原料とするものは、主に関西で古くから作られている。材料は主に小麦粉、砂糖、卵などで、カステラやビスケットに近く、味は甘めのものが多い。そのため甘味煎餅(あまみせんべい)とも言う。瓦せんべいなどが代表的なものであり、八ツ橋のように米を材料とするものもある。これは唐菓子の伝統を受け継いでおり、北海道根室市や長崎県平戸市のオランダせんべいのように洋菓子であるワッフルの原料・製造法から創作された物もある。青森県南部地方発祥の南部せんべいは、基本は小麦粉と塩だけの素朴な煎餅である。馬鈴薯などのデンプンを用いるものとしては、愛知県の知多半島の名物となっている海老煎餅などがある。これは、デンプンに魚や海老の乾燥品を混ぜて焼いたもの。塩辛い味が基本だが、現在ではわさび味、カレー味、キムチ味など、さまざまな味の物が作られている。 九州などでは煎餅を「せんべい」でなく「せんぺい」と半濁音で発音する人もいる。二○加煎餅、九十九島せんぺい、湯せんぺいといった例がある。場合によっては醤油味・塩味を「せんべい」、甘いものを「せんぺい」と呼び分ける例もある。 沖縄県には、ちんびん(煎餅)という伝統菓子がある。黒砂糖を混ぜた小麦粉の生地をフライパンで焼いたもので、クレープのように柔らかい。日本本土の煎餅とは異なる。
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