え に関わる諸事項
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 03:10 UTC 版)
外来語の「イェ」は「エ」と表記することが多い:エルサレム(イェルサレム)、エリツィン(イェリツィン)など。逆に日本語の「え」をローマ字でyeと表記することもある(円Yen、恵比寿Yebisuなど)。 現代仮名遣いで「え」と書かれるものは、歴史的仮名遣いでは「え」、「ゑ」および語中の「へ」の三種類がある。ただし、助詞の「へ」は現代仮名遣いでも「へ」と書く。 え段のあとに「い」が置かれた場合には、え段長音に発音することが多い。『現代仮名遣い』では「えい」について、『エ列の長音として発音されるか,エイ,ケイなどのように発音されるかにかかわらず,エ列の仮名に「い」を添えて書く』と記している。例:「成形」=せいけい→セーケー、「先生」 =せんせい→センセー ただし、これについては地方差・個人差が大きく、普段「エー」と発音する人でも、ゆっくりした発音では「エイ」となりがちである。魚のエイは長音にならないことが多い。楽曲ではえ段のあとに「い」が置かれた場合はほとんど「い」と発音される。 現代仮名遣いではえ段の長音は「え」と書き、例外的に「い」と書くとされている。実際には、「え」と書くのは「ねえさん(姉さん)」「ええ」(返事)「へえ」(感嘆詞)くらいしかなく、例外の方が多い。 「イェ」「ウェ」「ヴェ」「シェ」「ジェ」「チェ」「ツェ」「フェ」のように「ぇ」を小さく書いた場合は、拗音と同じように直前の文字と合わせて1つの音を構成する。すなわち、前の文字と合わせて1モーラを形成する。基本的に前の文字の母音をなくして子音だけにするか母音を半母音化して、それに/e/を合わせた音を表す。ただし、語彙によっては「ぇ」が小さく書いてあっても大書きしたのと同様の発音になることがある。「ハイウェイ」を「ハイウエー」のように発音するなど。 俗にえ段の仮名のあとに使われることがある(「へぇ」など)。この場合は大書きしたのと同様長音となり、単独で1モーラを構成する。 なお、「え?」というのは、よく聞き取れなかったのでもう一度言って欲しい場合。またはよくわからないものを見たときに思わず発せられる場合がある。
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