地方役人の位階
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/06 02:31 UTC 版)
地方役人の位階役職称号冠(ハチマチ)地頭代 親雲上 黄冠 夫地頭 捌理 文子 地方官吏のことを地方役人(じかたやくにん)という。筆算人、オエカ人(オエカは役職の意)とも呼ぶ。地方役人には大きく分けて間切役人と村役人の二種類がある。また沖縄本島及び離島と両先島との間にも役人制度に相違があった。 地方役人は身分は百姓(平民)であったが、上級役人になると「オエカ地」(役地、役職に応じて与えられる土地)が与えられ、王府への上納分以外は自分の取り分となった。他にも、夫地頭になると村の百姓を年2回使役できるなど種々の特権があった。このため、中間搾取や地位乱用をする悪徳役人も多く、方言のウェーキ(財産家)の語源はここから来ているという。 このことは、尚灝王の「上下やつめて、中や蔵立てて、奪い取る浮き世、治め難しや」(士族や百姓は生活を切り詰めているのに、中間にいる地方役人は蔵を建てて搾取している。治めがたい世の中である)という嘆きの琉歌からもうかがえる。
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