和名に形容的に用いられる語の例とは? わかりやすく解説

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和名に形容的に用いられる語の例

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/16 14:54 UTC 版)

種名」の記事における「和名に形容的に用いられる語の例」の解説

アカ(赤)、キ(黄)、クロ(黒)、シロ(白)、など色を表す語 接頭辞で、体色にその色が強い傾向見られることを示す。 アメリカ(亜米利加)、チョウセン(朝鮮)、タイワン(台湾)、エゾ(蝦夷)、リュウキュウ(琉球)などの地名 接頭辞アメリカ新大陸産種、チョウセン多く朝鮮半島特産種ではなくユーラシア大陸産種であり、タイワン同様に多く場合東南アジア産種であることを示す。これは第二次世界大戦以前朝鮮半島台湾日本であったことの名残である(日本旧領ではそこにのみ産していたことを意味する)。ブラキストン線の関係から、エゾの付く種もかなりがユーラシア大陸産種である。その他はその地方特産種であることを示す。琉球列島に関しては、リュウキュウ以外にヤク(屋久)、アマミ(奄美)、ヤンバル(山原)、ヤエヤマ(八重山)、サキシマ(先島)といった接頭辞がある。 イエ(家)、ノ(野) 接頭辞イエ人家巣くう性質があることを示し、ノは栽培植物農作物ではない野生の、といった意味があるイエもっぱら動物で、ノはもっぱら植物使われるが、野生化した家畜等の場合動物にも使用される(ノネコノヤギなど)。 イソ(磯)、ウミ(海)、ハマ(浜)、オキ(沖) 接頭辞で、海洋性沿岸性であることを示すが、ウミ場合はまった系統離れた海産生物(ウミウサギウミケムシなど)であることも多々あるオキもっぱら海産生物にのみ用いられるイヌ() 接頭辞用いられ似て非なる、の意があり、この用法では植物用いられる基準となる対象種が薬草栽培植物として人の役に立つ場合イヌ付いたそれには全く人の役に立たない、といった否定的ニュアンス含まれる。ただし、イヌサフランのような例外もある。動物用いられる場合は、例えイヌノミ場合寄主(イヌ寄生する)を示す。 オオ(大)、オニ(鬼)、ダイオウ(大王)、オオサマ(王様)、トノサマ(殿様) 接頭辞で、基準となる対象種よりサイズ大きいことを示す。オオオニ異なる種を指す場合オニの方がよりずっと大きいのが一般的である。それら以上に大き場合トノサマ、オオサマ、ダイオウ使用される。この場合順位ダイオウ>オオサマ>トノサマオニオオ、となるのが一般的である。 オニについては生物体が全体的にゴツゴツしている印象があったりとか、刺に覆われている、といった意味を示す場合もある。 クサ(臭)、ニオイ(匂) 接頭辞香りがする意を示す。基本前者悪臭後者芳香がすることを示すが、後者使われていても悪臭場合がある。ただし、クサの意味である例も少なくないクサギ臭木クサカゲロウは臭蜉蝣だが、クサイは「臭い」ではなく草藺である。クサスギカズラも「臭過ぎ」ではない。 クマ(熊)、ケ(毛) 接頭辞多毛性である、体毛生えているといった意を示す。 コ(小)、ショウ(小)、スズメノ(雀之)、チビヒナ(雛)、ヒメ(姫)、マメ(豆)、ケシ(芥子)、ツブ(粒)、コナ(粉)、ミジン(微塵) 接頭辞として用いられ基準となる対象種よりサイズ小さいことを示す。同属内などで混在する場合の関係はコ又ショウヒメチビヒナ一般的であるが、種数の多い昆虫などの場合コ又コガタ又はショウヒメマメケシツブチビ>チビケシ>コナミジンずらりと並ぶことがあり、実際にゲンゴロウではチビケシまで命名済んでいる。スズメノは植物にのみ用いられるタカネ(高嶺)、ミヤマ(深山)、ヤマ(山) 接頭辞として用いられる山地産する意味で、タカネは特に高山性であることを示す。ミヤマについては必ずしも山地性ではない場合かなりある。 ダマシ(騙)、ニセ(偽)、モドキ(擬) ニセ接頭辞として、モドキダマシ接尾辞使われるいずれも基準となる対象種に似て非なる、の意で、学名にも似たような接尾辞使われる同義ギリシャ語 -psis や、接頭辞使われる同義ギリシャ語pseudo-といった語がある。昆虫魚類など種数の多い生物群には同属内でモドキダマシニセそれぞれ別種として命名されたものがあり、混乱するので近年はあまり用いられないモドキここから転じて罵倒語としても使われるようになったナミ(並)、ホン(本)、マ(真) 接頭辞。もっとも頻繁に観察できるありふれた種や、基準となる対象種を示す。 メクラ(盲)、メナシ(目無) 接頭辞洞窟性で目が完全に退化している様子指し魚類甲殻類爬虫類に多い。命名され当時は全く問題なく長年親しまれてきたが、近年になって差別的との指摘がされている。

※この「和名に形容的に用いられる語の例」の解説は、「種名」の解説の一部です。
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