合羽摺とは? わかりやすく解説

合羽摺

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/17 15:06 UTC 版)

合羽摺(かっぱずり)とは、日本における浮世絵版画での彩色法である。


注釈

  1. ^ 装束刺繍をし、金銀箔を捺し貼ること[2]
  2. ^ 一枚摺が登場する前の、組売り版画。12枚揃いが多かった[3]
  3. ^ フィルム時代の映画字幕、「パチパチ文字」と同じ手法である。シネマフォント®の種類”. 2020年7月3日閲覧。
  4. ^ 樋口弘は、蘇州版画にも合羽摺があったことを指摘している。蘇州版画は朝初めから制作されている[19]
  5. ^ 祭礼時に山車を引いたり、集団で練り歩く事[24]
  6. ^ 前者は、大奉書紙を縦に二等分した大きさ。約39×26.5センチ。後者はその半分の約26×19センチ[26]
  7. ^ 小奉書紙を縦に三等分した大きさ。約33×15センチ[26]
  8. ^ ジャン=ガスパール・パーレニーチェクは、ヨーロッパでジャポニスムを引き起こした日本工芸品として、浮世絵版画以外に、尾形光琳を顕彰した、中村芳中酒井抱一らの版本と、染色用型紙を挙げている。型紙本来の用途ではなく、陰陽が逆転した像として、鑑賞対象になったのである[30]

出典

  1. ^ 田辺 2016, pp. 41、57、60、62.
  2. ^ 石田ほか 1987, p. 725桐畑健「縫箔」
  3. ^ 田辺 2016, p. 35.
  4. ^ 国際浮世絵学会 2008, p. 441武藤純子「紅摺絵」
  5. ^ 田辺 2016, p. 279.
  6. ^ 小林 1979, pp. 138-139、142-144小林「版画彩色法の進歩」
  7. ^ 小林・大久保 1994, pp. 140–143藤澤紫「浮世絵版画における摺りの変遷とその顔料」
  8. ^ 小林 1979, pp. 120–129小林「近世初期風俗画の変質」
  9. ^ 辻 1986, pp. 107–133.
  10. ^ 山口・浅野 1981, p. 117.
  11. ^ 小林・大久保 1994, p. 250森山悦乃「絵師を知るための基礎知識」
  12. ^ 国際浮世絵学会 2008, p. 74北川博子「有楽斎長秀」
  13. ^ 松平 1999b, p. 81.
  14. ^ 国際浮世絵学会 2008, p. 110安達以乍牟「主版」
  15. ^ 小林・大久保 1994, p. 141藤澤紫「浮世絵版画における摺りの変遷とその顔料」
  16. ^ a b c 国際浮世絵学会 2008, p. 131北川博子「合羽摺」
  17. ^ 竹中 2006, p. 75.
  18. ^ 中出 2003, p. 8.
  19. ^ 樋口 1967, p. 49.
  20. ^ a b 松平 1999a, p. 223.
  21. ^ 紙屋 1930, pp. 9–10.
  22. ^ 松平 1999b, p. 205.
  23. ^ 国際浮世絵学会 2008, p. 132北川博子「合羽摺」
  24. ^ 国際浮世絵学会 2008, pp. 384–385榎本紀子「練物」
  25. ^ 松平 1999b, p. 6.
  26. ^ a b 国際浮世絵学会 2008, p. 410田辺昌子「判型」
  27. ^ 北川 2002, p. 7.
  28. ^ 山口 2007, pp. 457–458.
  29. ^ 山口 2007, p. 458.
  30. ^ パーレニーチェク 2019, pp. 13-14、27.
  31. ^ 樋口 1971, pp. 2–3.
  32. ^ 植松 2017, p. 127.
  33. ^ 樋口 1971, p. 4.
  34. ^ a b 樋口 1971, p. 22.
  35. ^ 樋口 1971, p. 15.
  36. ^ 植松 2017, pp. 7–120.
  37. ^ 八柳 1996, p. 186.
  38. ^ 国際浮世絵学会 2008, pp. 504–505横田洋一「横浜浮世絵」
  39. ^ 樋口 1971, p. 12.


「合羽摺」の続きの解説一覧

合羽摺

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 08:50 UTC 版)

上方絵」の記事における「合羽摺」の解説

詳細は「合羽摺」を参照型紙#染色用型紙」も参照 上方にて錦絵版行される以前制作され版画技法別称合羽版かっぱばん)あるいは型紙摺(かたがみずり)で、現代ステンシル印刷通じ孔版一種として、絵柄枠線木版刷り色付け型紙用いて刷毛捺染なっせん)する。型紙には雨合羽あまがっぱ)の材料にもなった防水性があり強度の高い厚手の紙を使った。 合羽摺は役者絵とどまらず絵本挿絵本の彩色にも見られ一枚摺では風景画武者絵相撲絵などがある[疑問点ノート]。 主要な合羽摺の作家として岡本昌房寺沢昌次堀田行長有楽斎長秀清谷茶楽斎括嚢日本斎不韻斎国花堂らが挙げられる[要出典]。

※この「合羽摺」の解説は、「上方絵」の解説の一部です。
「合羽摺」を含む「上方絵」の記事については、「上方絵」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「合羽摺」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  合羽摺のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「合羽摺」の関連用語

合羽摺のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



合羽摺のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの合羽摺 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの上方絵 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS