各地の怪火とは? わかりやすく解説

各地の怪火

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 21:15 UTC 版)

怪火」の記事における「各地の怪火」の解説

前述鬼火人魂以外にも、狐火不知火など、さまざまな怪火伝承事例がある。 「Category:怪火」も参照 筬火(おさび) 宮崎県延岡地方明治時代中期まで目撃談があった怪火の降る夜、延岡三角池呼ばれる池に2つ並んで現れる火の玉。ある女が筬(おさ、織機付属品)をほかの女貸し、後にその筬を返してもらおうとしたところ、すでに返した、まだ返してもらっていないと言い争いになり、誤って2人とも池に落ち、その怨念がこの怪火となり、その後もなお2つの火が争い続けていたという。この怪火見た者には、良くないことが続けて起こるともいわれるオボラ 愛媛県大三島に伝わる怪火亡者の霊火とされる同県越智郡宮窪村現・今治市)では「オボラビ」といって海の上墓地正体不明怪火現れる伝承があり、これらが同一視されていることもある。 金の神の火(かねのかみのひ) 愛媛県怒和島に伝わる。民俗学研究所による『総合日本民俗語彙』に記述がある。 大晦日夜更け怒和島氏神社殿)の後ろ現れる提灯のような火。人がわめいているような音を出すのが特徴で、土地人々の間では、これの出現歳徳神出現知らせと見なされている。 金火(きんか) 江戸時代奇談集『三州奇談』にあるもの。上使街道八幡小松現れるという、火縄のような怪火蜘蛛火(くもび) 奈良県磯城郡纏向村桜井市)に伝わる怪火数百匹のクモ一塊の火となって空を飛びこれに当たると死ぬといわれる似たもので、岡山県倉敷市玉島八島で、クモ仕業といわれる蜘蛛の火」がある。島地稲荷社の上現れる赤い火の玉で、生き物または流星のように山々の上飛び回って消えるという。 播州(現・兵庫県)の怪談集西播怪談実記』のうち「佐用春草庵是休異火を見し事」では、播州佐用郡佐用村(現・同県佐用町)に怪火出現し人々が「くも火だったのだろうか」と語ったというが、詳細明らかになっていない権五郎火(ごんごろうび) 新潟県三条市本成寺地方に伝わる。五十野の権五郎という名の人物が旅の博打打ちサイコロ博打争った末に大勝ちし、良い気持ち帰っていたところ、夜道追って来た相手博打打ち殺害され、その怨念怪火化したものとされる付近農家では、この権五郎火の降る前触れとされており、権五郎火見た農民稲架取り込み急いだといわれている。 地黄煎火じおうせんび) 江戸時代読本絵本小夜時雨』にあるもの。江州水口(現・滋賀県甲賀市)で、ある者が地黄煎(飴の一種)を売って暮していたが、盗賊殺され、金を奪われた。その物執心怪火となり、の夜を漂ったという。 スウリカンコ 青森県八戸市大館塩入に伝わる怪火。名は「汐入カン子」の意。かつてカン子という美女多く男性から求婚されたが、好きな男がいるために断ったところ、それを不快に思った男たちにより新井田川生き埋めにされ、以来、この怪火飛ぶようになった。後にその場所には磐城セメント工場建った際、カン子弔う祠が建てられたという。 煤け提灯(すすけちょうちん) 新潟県に伝わる。の夜、湯灌捨て場から火の玉飛び出し、ふわふわ飛び回るという。 野火(のび) 土佐国現・高知県)の長岡郡に伝わる。山中人里問わず出現する。傘程度大きさ火の玉漂って来たかと思うと、突然弾け数十個もの星のようなとなって地上から高さ4,5尺ほどの空中広がりときにはその範囲数百間にも渡る。草履に唾をつけて招くと、頭上来て煌々と空中を舞うという。 尻屋埼灯台しりやざきとうだい詳細は「尻屋埼灯台」を参照 青森県下北郡東通村尻屋崎存在する灯台1945年米軍空襲され運用不能になったにもかかわらず1946年夏に夜になると光りだすことが確認され灯台長代理公文書灯台怪火について」として灯台局に報告された。8月仮復旧謎の光なくなった

※この「各地の怪火」の解説は、「怪火」の解説の一部です。
「各地の怪火」を含む「怪火」の記事については、「怪火」の概要を参照ください。

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