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取り上げられている主な作品

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/26 23:37 UTC 版)

いろんな色のインクで」の記事における「取り上げられている主な作品」の解説

アレッサンドロ・マンゾーニいいなづけ上・下河出書房新社1991年10月平川祐弘訳) 初出は『本の話1995年11月号。従来翻訳(『婚約者岩波文庫)が頭に入らない訳文でいくら頑張って読めなかったところ、平川祐弘新訳出たおかげで一気に読むことができたと述べている。「この壁画的な大長小説は、イタリア社会上流から下層まで縦断する多様な群像描かれてゐて、どれもみなすばらしい」 カズオ・イシグロ日の名残り』(中央公論社1990年7月土屋政雄訳) ハヤカワepi文庫版に収録され解説が元。「従僕の眼に英雄なし」というヘーゲル言葉からめて本書論じている。 森嶋通夫 『なぜ日本没落するか』(岩波書店1999年3月初出は「毎日新聞1999年5月2日。「日本人はなぜ、学生から政治家まで、ものを考へるのが苦手なのか。一番直接的には、日本近代化西洋十九世紀素直な受容であつたせいだらう。祖述がすなはち学問であれば、師は弟子思考法教へることができない。そして、模倣継承尊ぶこの態度は、実は儒教仏教受入れたときも同じであつた。(中略さういふ社会で、この本の意味は大きい」 村上春樹スプートニクの恋人』(講談社1999年4月初出は「毎日新聞1999年5月16日登場人物失踪不可解性について、丸谷は「ノヴル(小説)の方法ではなくてロマンス伝奇)の方法だ」と述べる。「これは一つには村上師事する文学系統がノヴル中心イギリス小説ではなくロマンス中心アメリカ小説であるといふ事情による」「綺譚といふ冒険によつてしか世界正確に把握されないといふのはボルヘス短篇小説方法であつたが、村上はあのラテン・アメリカ巨匠学び長篇小説といふ形式で敢へて綺譚を書かうとする」 『新約聖書マルコによる福音書マタイによる福音書』(岩波書店1995年6月佐藤研訳) 初出は「毎日新聞1995年8月7日1964年発表した評論未来の日本語のために」で『マタイによる福音書』文語訳大正6年)と口語訳昭和29年)を引用し後者を「イエスの口から断じて出るはずがない平板力点がなくて、たるみにたるんでいる駄文」と評した丸谷は、佐藤研新し翻訳絶賛する。「戦後五十年の記念として絶好のものだらうと、わたしは感慨にふけることになつた」と述べている。 タキトゥス同時代史』(筑摩書房1996年10月國原吉之助訳) 初出は「毎日新聞1997年1月27日欧米言論淵源にはローマ政治における雄弁術があり、それを知るのに一番いいのは、タキトゥス歴史書を読むことだと丸谷は説く。さらにこうも述べている。「民主政治基本言葉で、しかし現代日本政治ではそれがどうも貧弱だといふのは加藤周一岩見隆夫指摘することである。傾向資質これだけ違ふ二人一致する以上、軽々しく反対するわけにはとてもゆかない」 『千一夜物語』 『千年紀ベスト100作品を選ぶ』(講談社2001年5月三浦雅士鹿島茂共著)に収録されいたもの。「物語のなかに物語があり、そのなかにまた物語がある入り小説ややこしい仕組は、鏡のなかの鏡夢のなかの夢のやうな眩暈もたらし世界豪奢にし、宇宙奥行深める美しくて賢いシェヘラザード語りつづけ、そして人々は、物語の登場人物となるために、また聞き手となるために、生きつづける」

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