劇団たんぽぽ - 映画俳優時代とは? わかりやすく解説

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劇団たんぽぽ - 映画俳優時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 13:58 UTC 版)

水の江瀧子」の記事における「劇団たんぽぽ - 映画俳優時代」の解説

帰国した瀧子松竹はしきりに歌劇出演打診をし、瀧子嫌々ながら客演の形で舞台立った日中戦争が行われている戦時下において風紀引き締めが行われていたことから、当局より男装禁止通達されており、女役としての出演であった。またこの頃新派舞台にも立ち、水谷八重子井上正夫共演している。 松竹歌劇の方では、1941年12月の「マレー作戦」により大東亜戦争勃発しイギリスアメリカオランダオーストラリア相手に、日本軍各地戦勝続けたものの、戦時下となったことから上演作品内容厳し制限課されるようになった上に、娯楽自粛する雰囲気となったこともあり観客激減したそうした折り当時瀧子マネージャー恋人のようになっていた松竹宣伝部兼松廉吉が新たな劇団創設打診した。これを容れた瀧子1942年12月自身劇団たんぽぽ」を組織。翌1943年1月15年過ごした松竹離れ邦楽座で劇団たんぽぽとしての旗揚げ公演行ったたんぽぽ今東光命名した旗揚げ当初は元松竹歌劇団員多く、「少女歌劇亜流扱いされたこともあり評判良くなかったその後堺駿二有島一郎田崎潤といった男性俳優加わった後、4月ニコライ・ゴーゴリ作の戯曲検察官』をミュージカル化した『おしゃべり』が大当たりし同作をもって全国各地公演行った。しかし、戦時中のために不要不急移動自粛するように通達されていたこともあり、地方周りでは有島大尉瀧子中尉の「軍属」という身分になっていた。 その後1945年に入ると日本軍劣勢決定的になり、春になる日本本土対す連合国軍機の空襲艦砲射撃などが行われるようになり、空襲中にも上演行っていたが、群馬県太田市では工場などを目標にした大規模な空襲遭遇し翌日新聞に「"たんぽぽ"全員爆死」と誤報されたこともあった。 1945年8月終戦し、以後交通網混乱などから渋谷映画館などで公演行っていたが、翌1946年当時問題小説とされた『肉体の門の上演を巡り上演反対主張する瀧子賛成派分裂賛成派新たな劇団空気座」を旗揚げし、たんぽぽには瀧子兼松朝鮮人俳優の3名のみとなったその後は「喜劇王榎本健一率いる「エノケン一座」の助力を受けながら公演続け空気座に移った有島なども後に戻ってきたものの、1948年1月をもってたんぽぽ解散したその後国際劇場でのショーなどに出演していたが、1948年大映契約して出演した映画花くらべ狸御殿』が大ヒットし、以後立て続け10本ほどの映画出演した。『花くらべ-』は劇団たんぽぽとほぼ同じメンバー月丘夢路喜多川千鶴加えて舞台化され、全国巡業して好評博した1952年兼松松竹スター俳優鶴田浩二と共に新生プロダクション」を設立瀧子新生プロ所属したが、瀧子によればホモじゃないんだけど、それに近いような男同士友情大事にする人」だった鶴田が、「水の江君をとるか、僕をとるか」と兼松迫った。悩む兼松に、瀧子は「鶴田さんはうんと人気があって、こっちは落ち目のほうだから」と引退決意公に舞台からの引退発表し1953年6月6日より20日まで松竹歌劇団で『さよならターキー・輝く王座』が催された。瀧子は『タンゴ・ローザ』や『狸御殿』など過去名作余すところなく演じ、また十七代目中村勘三郎二代目市川猿之助花柳章太郎辰巳柳太郎高峰三枝子木暮実千代淡島千景京マチ子灰田勝彦淡谷のり子服部良一渡辺弘といった面々日替わり客演10日連続1万人以上を動員する盛況となった

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