前年からの変更点など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 09:31 UTC 版)
「2012年のインディカー・シリーズ」の記事における「前年からの変更点など」の解説
これまで長年使用されたシャシー規定が変更され、新たにダラーラ製シャシー『DW12』が導入される。モノコックなど基本部分はダラーラのワンメイクになるが、エアロパーツ等一部は各メーカーが自由に供給できることになっている。しかし、2012年についてはダラーラのエアロパッケージを全チームが使用する。なお、シャシー名のDWとは、新シャシーのテストドライブを行い、前年最終戦ラスベガスで事故死したダン・ウェルドンのイニシャルから取られたものである。(ウェルドンの事故死とシャシー名に直接の因果関係はない) また、エンジンも自然吸気エンジンからターボエンジンに変更となった。 前年まではホンダの事実上のワンメイクであったが、ホンダ(HPD)に加えシボレーがイルモアと手を組む形で復帰、またロータスがジャッドの協力のもと新たに参戦する。 エンジン供給メーカーが複数になったことによりエンジンメーカーのタイトルである『マニュファクチャラーズ・チャンピオンシップ』が事実上復活。各レースのメーカー別最上位の順に9-6-3の各ポイントが与えられてタイトルを競うことになる。前年(ホンダのワンメイク時代)まで採用されていた「プッシュ・トゥ・パス」はシーズン前半には導入されなかったが、後半のロード/ストリートコースでのイベントで導入された。 前年発表されていたとおりツインリンクもてぎでのレースが前年で終了。またニューハンプシャー、ダン・ウェルドンの事故死の影響でラスベガスが、それぞれ前年復活したものの1年でスケジュールから外れ、ケンタッキーでのレースもスケジュールから抜けた。一方、デトロイトのベル・アイル・パーク市街地コースとフォンタナのオートクラブ・スピードウェイ(旧称カリフォルニア・スピードウェイ)でのレースが復活する。中国青島市の市街地コースでのレースが初開催される予定だったが、6月にキャンセルされた。その代替イベントは組まれず、当初16戦の予定だったイベントは15戦になった。 ニューハンプシャー・ラスベガスと同様に前年復活したミルウォーキーも当初はカレンダー落ちとされていたが、追加レースとして今年も継続開催されることになった。しかし、オーバルコースでのレースはロード/ストリートコースでのレースが行われるようになって以降最少の5レースとなった。 前年2イベント制で行われたテキサスでのレースは1イベントに戻される。また、アイオワでの予選はグループ分けのためのプラクティスを経た上で「予選レース」によって行われる(後述)。 前年に議論された「ダブルファイル・リスタート」(二列リスタート)はロード/ストリートコースおよび低速オーバル(ミルウォーキー、アイオワ)では継続して採用、インディアナポリス、テキサス、フォンタナのような高速オーバルではシングルファイル(一列リスタート)に戻された。 主なルール変更として、ロード/ストリートコースでカーボンブレーキディスクが使用可能になり、オーバルではレース中にディフェンスラインをとることができるようになった。 日本国内の中継は引き続きGAORAが担当。またアメリカ国内での中継はABCと前年までのバーサスを吸収したNBCスポーツが前年同様分担して担当する。
※この「前年からの変更点など」の解説は、「2012年のインディカー・シリーズ」の解説の一部です。
「前年からの変更点など」を含む「2012年のインディカー・シリーズ」の記事については、「2012年のインディカー・シリーズ」の概要を参照ください。
前年からの変更点など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/25 04:20 UTC 版)
「2013年のインディカー・シリーズ」の記事における「前年からの変更点など」の解説
シャシーDW12のモノコック内部に「サイドインパクト・ストラクチャー」を搭載。これは車体が側面から壁に接触した際、横転を防ぐために新たに追加された。 ブレーキディスクガードを導入し、オーバル戦で装着が義務付けられる。 前年のテキサス戦で使われたリアウィング(基本形状がロードコースパッケージと同じで、フラップのみ取り外されたもの)を廃止し、高速オーバルではインディ500と同じ形状のリアウィングを採用する。 タイロッド(ステアリング操作をタイヤに伝える部品)の材質をスチールからアルミニウムに変更した(ミッドオハイオより実施)。 エンジン前年不振に終わったロータス(ジャッド協力)は2012年限りで撤退したため、エンジンはホンダ(HPD)とシボレー(イルモア協力)の2社が引き続き供給する。 燃料供給方式をダイレクトインジェクション(直噴)に変更 エンジン交換の基準となる最低走行距離を1860マイルから2000マイルに変更 プッシュ・トゥ・パス時間制から2011年までと同様の回数制に変更された。起動するとエンジンの回転数が200rpm向上し、ターボチャージャーのブースト圧が21.7psi(149.7kPa)から23.3psi(160.7kPa)になる。起動後の5秒のタイムラグは廃止され、キャンセルも出来ないようになった。各ロード/ストリートコースにおける規定は以下のとおり。 コース使用回数1回あたりの起動時間(秒)合計起動時間(秒)セントピーターズバーグ 10 15 150 バーバー 10 20 200 ロングビーチ 10 20 200 サンパウロ 10 20 200 デトロイト 10 15 150 トロント 10 20 200 ミッドオハイオ 10 20 200 ソノマ 10 15 150 ボルティモア 10 15 150 ヒューストン 10 15 150 スポーティング・レギュレーション前年までレーススタート時は必ず燃料を満タンにしなければならなかったが、この年から自由化された。 接触やクラッシュなどでタイヤが損傷した場合、そのタイヤで2周以上を消化していなくてもコンパウンドを変更できるようになった(ミッドオハイオ戦より適用)。 デトロイトは1998年から2001年まで使用されたレイアウトに変更された。 以下のレースではレース距離が変更される。 コース変更前変更後周回数距離周回数距離セントピーターズバーグ 100 180マイル 110 198マイル ロングビーチ 85 167マイル 80 157マイル デトロイト 90 189マイル 70 164マイル ミルウォーキー 225 225マイル 250 250マイル ミッドオハイオ 85 192マイル 90 203マイル カレンダー2013年は全16イベントが開催される。エドモントンがカレンダー落ちし、ポコノ・レースウェイが1989年以来、ヒューストンのリライアント・パーク市街地コースが2007年のチャンプカー以来それぞれ復活する。 デトロイト、トロント、ヒューストンの3イベントで「ダブルヘッダー」(1イベント2レース)制が導入される。それぞれに通常のポイントが与えられ、レース数としては19レースが開催される。2レースの両方で優勝すると10万ドルの賞金が贈られる。また各イベント第1レースではスタンディングスタートが導入される。 インディ500、ポコノ、そしてオートクラブ・スピードウェイで行われる3つのレースは「トリプルクラウン」として開催される。このイベントでは、3戦中2勝すれば25万ドル、全てで優勝すれば100万ドルの賞金が選手に贈られる。また、該当レースのスタート方式は、インディ500と同様の3列ローリングスタートが採用される。 ポイントシステム決勝順位18位までのポイントは前年同様だが、19位以下のドライバーは与えられるポイントが前年から変更となった。 ボーナスポイントのシステムを変更、レース中1周でもリードラップ(1位で周回すること)すれば1ポイントを獲得できる。 アイオワでは前年から予選を「予選レース」として行うようになったが、この年から予選レースの順位に応じてボーナスポイントが与えられるようになった。 その他日本国内の中継は引き続きGAORAが担当。従来のスカパー!各サービスでの放送のほか、インディ500以降はスカパー!オンデマンドやニコニコ生放送でも配信を開始している。またアメリカ国内での中継はABCとNBCスポーツが前年同様分担して担当する。
※この「前年からの変更点など」の解説は、「2013年のインディカー・シリーズ」の解説の一部です。
「前年からの変更点など」を含む「2013年のインディカー・シリーズ」の記事については、「2013年のインディカー・シリーズ」の概要を参照ください。
- 前年からの変更点などのページへのリンク