市街地コース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/26 21:39 UTC 版)
「シンガポールグランプリ」の記事における「市街地コース」の解説
シンガポールの中心地のマリーナ湾岸地域に特設された、反時計回りの約5キロの市街地サーキット「マリーナベイ・ストリート・サーキット」で開催される。同コースは、他の多くの市街地サーキット同様に、その殆どを一般の道路を一時的に閉鎖して使用している。ヘルマン・ティルケによって提案されたコンセプトを元に、オーストラリアグランプリでアデレード市街地コースも設計したKBR, Inc.が詳細設計を行った。 一般道路をサーキットとして使用しているためか、路面がかなりバンピーである。マシン底部にはスキッドブロックと呼ばれる木製ブロックが装着されているが、その状態でも火花が車体後方から見えたほど。また、ピットレーン入り口がコーナーのエイペックスと重なるため危険との意見がドライバーから出された。 コース内やコース周辺には、ザ・フラトン・シンガポールやパン・パシフィック・ホテル、コンラッドなどの多くの高級ホテルや、マーライオンやエスプラネード・シアターズ・オン・ザ・ベイなどの観光名所、香港上海銀行やシティグループなどのオフィスビルが林立している。 エスケープゾーンが狭くセーフティカーが入り易いため、ドライレースでも2時間前後のレースになることが多い。2012年のレースではドライレースとしては1991年アメリカグランプリ以来21年ぶりに2時間を超えるレースとなった。2014年・2015年のレースにおいても、2時間を超えるレースとなった。2017年は降雨により初のウエットレースとなり、さらにセーフティカーの出動もあったため当初予定の61周から3周満たない58周で2時間を超えてレース終了となった。
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