制作体制など
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「サンテレビボックス席」の記事における「制作体制など」の解説
最初の中継は、サンテレビの開局6日目である1969年(昭和44年)5月6日に阪神甲子園球場で催された阪神対広島東洋カープ戦(試合時間3時間22分)。松島武雄アナウンサーが実況、阪急ブレーブスの人気選手だったロベルト・バルボンが解説を担当した。試合自体は19:03に始まったが、当時はNHK神戸放送局が兵庫県域のローカル放送を実施していなかったため、『NHKニュース』を放送した後の19:30から中継を開始。放送時間を延長したうえで、阪神の藤田平によるサヨナラ安打で試合が終了するまで中継を続けた。日本国内のテレビ局で初めて、試合開始からのノーカット中継を始めたのは、翌1970年(昭和45年)からである。なお、開局1年目の1969年のみ実況担当を松島に固定していたが、1970年以降は他局でのスポーツ実況の経験が豊富なアナウンサーと相次いで契約。1988年(昭和63年)からは、谷口英明を皮切りに、サンテレビの社員アナウンサーも実況陣に加わっている。社員からの登用に20年を要したのは、当時の社員アナウンサーが全員、報道部へ所属していたことなどによる。 サンテレビ局内には少なくとも、江夏豊が延長戦でノーヒットノーランとサヨナラ本塁打を記録した1973年(昭和48年)8月30日の阪神対中日ドラゴンズ戦(甲子園球場) 以降の試合の中継を収録した映像を、ビデオテープにして6000本以上保管。プロ野球シーズンの金曜日にナイトゲームを放送しない場合や、同曜日に中継予定のナイトゲームが中止になった場合には、過去に中継した1試合分の映像をダイジェスト形式で編集した『虎辞書なる!!』を放送している。 1999年(平成11年)5月1日には「開局30周年記念特別番組」として、初代解説者のバルボンを迎え、1イニングほど映像にモノクロ処理を施し、かつ開局当時のスコアテロップを用いて中継を行った。 1992年(平成4年)より、サンテレビの音声多重放送開始に伴い、順次ステレオ放送を開始(神宮球場での開幕戦・対ヤクルトスワローズ戦より)。この頃は名古屋テレビ(メ~テレ)の『ドラゴンズ倶楽部』用に映像配給をしていた。 1999年(平成11年)までは、CS放送のスカイ・AやGAORAに向けても同時・録画問わず積極的に配信していた。現在はほとんどがTigers-aiによる球団公式映像に切り替えたが、甲子園球場以外(倉敷マスカットスタジアム、坊っちゃんスタジアムなど)で開催される試合については引き続き配信している。 2006年(平成18年)5月9日放送の阪神対千葉ロッテマリーンズ戦で、サンテレビの阪神戦中継は通算2500試合を達成した。この記録は、日本では日本テレビに次いで2番目に達成されたものである。 2010年(平成22年)からはアナログ放送において、レターボックスを付加した画面比16:9サイズとなった(それまではサイドカット)。また、オープニング後すぐに番組協賛社の提供クレジットを出していたが、同年からはその日の出演者と制作局を表示し、提供クレジットは2回の攻撃終了時に表示するようになった。 2013年(平成25年)4月25日(木曜日)の中日ドラゴンズ対阪神ナイトゲーム中継(ナゴヤドーム、実況:湯浅明彦、解説:広澤克実・矢野燿大)で、阪神の公式戦中継が3000回に到達した。同月29日(月曜日)には、阪神対広島のデーゲーム中継(阪神甲子園球場)の前枠(13:00 - 13:55)で中継3000回記念特別番組『3000試合メモリアル!〜タイガースと共に〜』を、同球場のロイヤルスイートから谷口の司会で放送している。 サンテレビが開局45周年を迎えた2014年(平成26年)5月1日には、阪神対広島東洋カープのナイトゲーム中継を、「開局45周年記念特別中継」として甲子園球場から放送(実況:湯浅明彦、解説:矢野燿大)。初代解説者のバルボン、開始当初から2001年(平成13年)まで実況を担当していた西澤暲(フリーアナウンサー)、開局と同じ年に阪神へ入団したかつての主力打者・田淵幸一をゲストに迎えたほか、イニングの合間には過去の中継映像から厳選した阪神の名場面映像を挿入した。 2017年(平成29年)のクライマックスシリーズでは、10月15日のファーストステージ第2戦・阪神対DeNA戦(甲子園)において、朝日放送制作分の中継を延長無制限のリレー方式で放送した。朝日放送が富士通レディース最終日中継の同時ネットを実施したことによる。 サンテレビが開局50周年を迎えた2019年(令和元年)5月 には、6日 に神宮球場で催された東京ヤクルトスワローズ対阪神のナイトゲームを、「開局50周年記念特別中継」として自社制作で放送(実況:湯浅明彦、解説:福本豊)。掛布雅之がゲスト解説者、当番組で長年にわたってレギュラー解説者を務めた小山正明がゲストとして出演した。
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