制作中止の経緯
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「西部警察 SPECIAL」の記事における「制作中止の経緯」の解説
栄でのビル爆破によって華々しく撮影がスタートしたその翌日の8月12日13時50分頃、同市港区の撮影現場スーパーオートバックス名古屋ベイ店の駐車場内において、松山高之役の池田努がTVR・タスカンを運転中にハンドル操作を誤りアンダーステアを生じ、そのまま見物人に突っ込んで男女5人を負傷させる人身事故が発生した。この事故を受け、石原プロモーション社長でもある渡が入院中の負傷者を訪問し、事故を起こした俳優とともに謝罪した。かつて石原プロの所属俳優として『西部警察』に出演していた峰竜太は、自身が司会を担当する『ザ!情報ツウ』の中で「僕も以前に石原プロに所属してましたが、まさか、こんな事が起きるとは…」とコメントした。 これを受けて石原プロは、連続ドラマの制作中止とともに、予定していた10月からの放映の中止をテレビ朝日に要請。これに対し事故で負傷した見物人やその家族からも製作続行を望む声が上がったが、最終的にはテレビ朝日常務取締役(当時)の早河洋もこれに同意、翌日の8月13日に制作の打ち切りと10月からの放映中止を発表した。併せて、すでに制作が終了して放映を待つのみとなっていた『西部警察 WESTERN POLICE 2003』についても、放映を無期限延期とすることが決まり、放映予定日には通常の『土曜ワイド劇場』が代替放送された。 なお、連続ドラマ版『西部警察2003』が放送されるはずだった木曜夜8時の枠では、同枠の後番組としてすでに製作が開始され、2004年1月クールからの放送開始が予定されていた『新・京都迷宮案内』が、スタッフ・出演者の協力の下、前倒しの形で放送された。『西部警察2003』の代替のテレビ朝日開局45周年記念ドラマとして制作・放送されたのは2004年1月~3月に、木曜ドラマ枠で上戸彩主演の『エースをねらえ!』となる。 運転していた池田、監督の吉田啓一郎、現場責任者の石原プロ小林専務が業務上過失致傷罪に問われ、池田と吉田は急発進の演出を小林から要請されたとして起訴猶予、小林に関しては急発進の要請も含め、ギャラリーとの間に柵を設けるなどの「安全管理の責任を怠った」として略式起訴され、罰金命令を受けた。
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