先天性代謝異常症とは? わかりやすく解説

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せんてんせい‐たいしゃいじょうしょう〔‐タイシヤイジヤウシヤウ〕【先天性代謝異常症】

読み方:せんてんせいたいしゃいじょうしょう

生まれつき代謝を担う酵素正常に働かないために、さまざまな症状引き起こす遺伝性の病気総称先天代謝異常


先天性代謝異常症

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/29 19:55 UTC 版)

先天性代謝異常症(せんてんせいたいしゃいじょうしょう)とは、生まれつき特定の酵素が欠損していたりして、代謝の働きが阻害されているため起きる症状である。主な原因としては、両親に遺伝的な要因が潜んでいて、その組み合わせが悪いと子供に症状が出てしまう。




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先天性代謝異常症

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/28 13:22 UTC 版)

遺伝子疾患」の記事における「先天性代謝異常症」の解説

先天性代謝異常症は、人体にとって重要な役割を果たす酵素の量あるいは質の異常によって発生する酵素の異常から原因遺伝子判明することよりも、ある症候群患者共通する遺伝子異常から、酵素発見され病態解明されるケースがむしろ多い。 フェニルケトン尿症 12q22-q24.1に位置するphenylalanine hydroxylaseフェニルアラニン水酸化酵素遺伝子異常によって発症する遺伝形式は、常染色体劣性遺伝主症状中枢神経障害であり、生後数ヶ月からの発達遅滞けいれん重症場合点頭てんかん症状呈する)など。新生児マススクリーニング対象疾患であり、食事療法により症状の進行止めることができる(症状軽症のうちなら、改善することもありえる)。 ビオプテリン代謝異常症 テトラヒドロビオプテリン生合成系、または再生酵素先天性異常による疾患で、典型的には高フェニルアラニン血症を呈しフェニルケトン尿症同様の症状(ただしフェニルケトン療法食事療法反応しない)となる。原因となる遺伝子異常複数あり、いずれかひとつの異常で発症するテトラヒドロビオプテリンおよび神経伝達物質補充が必要。多く病型常染色体劣性遺伝だが、常染色体優性遺伝形式をとるものもある(瀬川病)。新生児マススクリーニングでは、フェニルケトン尿症疑いとして発見されるメープルシロップ尿症 α-ケト酸代謝障害による疾患で、分枝α-ケト酸脱水素酵素複合体形成するE1α、E1β、E2、E3のいずれかの異常で発症する原因となる遺伝子変異は、60種類以上あるとされている。低血糖ケトアシドーシスによる意識障害発作起こし、かつ異常代産物蓄積脳浮腫により神経症状を来たす。新生児マススクリーニング対象疾患ホモシスチン尿症 メチオニンの代謝産物であるホモシスチン体内蓄積することによる疾患である。これも原因となりうる酵素複数あり、報告されている遺伝子変異種類も多い。症状眼の疾患中枢神経症状骨格異常、血栓塞栓症など。食事療法ビタミンB6補充療法などを行う。新生児マススクリーニング対象疾患白皮症 皮膚虹彩でのメラニン産生障害されていることによって起こる疾患。チロジナーゼ欠損症常染色体劣性遺伝であるが、他にも少なくとも3つの病型責任遺伝子明らかになっている。色素欠損のため、全身皮膚白く毛髪金髪ないし白髪虹彩毛細血管のため赤く見えるが、遮光性が不十分であるため、白皮症患者著し羞明(まぶしがること)を呈するメラニン欠損ヒト以外の動物にも起こる。この最もわかりやすい例は白い毛皮赤い目を持つウサギで、アルビノウサギ同士交配して飼育用としている。 色素性乾皮症 Xeroderma pigmentosumの略でXP表記される生物細胞には、紫外線照射により傷ついたDNA修復する機構存在している。このDNA修復機構障害されている疾患色素性乾皮症である。 色素性乾皮症患者では、皮膚への紫外線日光照射により容易に皮膚の発赤腫脹生じる。やがて雀斑そばかす)状の色素沈着出現し紫外線遮断策をとらなければ小児期皮膚癌基底細胞癌扁平上皮癌悪性黒色腫など)を生じる。皮膚癌発症平均年齢8歳そのほか小頭症精神発達遅滞難聴歩行障害など神経系合併症認める。 A-Gおよびvariantの8群に分類されており、それぞれに責任遺伝子予後異なる。治療徹底した紫外線遮断行い皮膚癌早期切除につとめる。発達遅滞歩行障害難聴対すリハビリテーションも重要である。生命予後は、かつては皮膚癌全身転移問題であったが、腫瘍早期切除が行われるようになってからは、嚥下困難による誤嚥性肺炎中枢呼吸停止など神経症状により決まるようになっている

※この「先天性代謝異常症」の解説は、「遺伝子疾患」の解説の一部です。
「先天性代謝異常症」を含む「遺伝子疾患」の記事については、「遺伝子疾患」の概要を参照ください。

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