作風と人物
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少年漫画作品の多くがヒーローものでありSFの比率は高い。最盛期は1960年代であり、そのときの作風は、いわばアクション洋画のような人物・画面展開と抜群のシャープな描線とによる格調ある画風を持って、当時の洋画SFドラマのような雰囲気があった。いささか、劇画と呼ばれる写実画風の先駆け的である。 他の作画のきれいな漫画家の原稿が、印刷物ではわからないがホワイトや切り貼りで描き損じを修正している事が多いのに対し、桑田の原稿は印刷同様の仕上がりだったという。描線の美しさは手塚治虫と双璧と言われていた。病床の手塚に代わって『鉄腕アトム』の代筆を務めたこともある。 『ウルトラセブン』の漫画を執筆した際は、声のみの登場だったミミー星人の姿を描いたり、特撮版では水面下の部分が見えないアイアンロックスの四脚を持つ全体を描いたり、何をしたかったのか不明のまま終わったテペト星人の心情を明確にさせるなどテレビ版で不明だった点を新たに描き加えるなどオリジナル部分も多く、テレビに比べるとややシリアスな内容だった。エレキングは口が大きく開いて鋭い牙が出ていたが、連載途中でデザインが誤りだったと編集部の訂正記事が掲載され、口が閉じたテレビ版に近い姿に変わっている。 1966年の週刊少年キング(全43回)および少年画報(全10回)に連載された「バットマン」は、アメリカで再評価され2008年に" Bat-Manga "としてまとめられている。同時期に放映されていたTVシリーズに登場するジョーカーやペンギンなど有名なヴィランは登場せず、DCコミックス版に原典のあるマイナーなヴィランばかりが登場、エピソードも元になった作品があり、それを翻案した物だった。またバットマン:ブレイブ&ボールド#51でアニメ化もされており、わざわざ作られた日本アニメ風オープニングは、8マンのアニメ版オープニングを意識した構成だった。 絵物語作家・岡友彦に師事。兄弟弟子に一峰大二がいる。桑田は一峰と同い年だが兄弟子にあたる。
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作風と人物
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「デヴィッド・ビントレー」の記事における「作風と人物」の解説
『エドワード2世』 『アーサー』 など歴史上の人物を題材にした物語バレエ、『ガラントゥリーズ』 などの純粋な舞踊作品、古典バレエの再振付・新演出など、幅広く手掛ける。使用する音楽はモーツァルトなどの古典のほか、20世紀〜現代のイギリスの作曲家によるもの、ジャズなどさまざま。作品の雰囲気は毎回異なり、意識的に変えているのではないかとの観測もあった 自身が尊敬する振付家として、アシュトン、バランシン、フォーキン、クランコの名前を挙げている。特にバランシンは作曲家に委嘱して音楽そのものを作り出した点を評価すると話しており、1993年に渡米してサンフランシスコ・バレエ団に赴いたのも純粋にバランシンが好きだったからだという。 一方、ド・ヴァロワとアシュトンの二人については、「…自分の祖父母のような存在。温かく、抑圧的なところがなく、二人を深く尊敬していた」と話す。アシュトンについて、BRBの芸術監督となった直後のビントレーは、1970年以前のアシュトン作品に代表される「英国流のダンス」が近年のロイヤル・バレエ団では失われつつあると述べた上で、その再興をBRBの課題の一つに挙げていた。別の評者によれば、このアシュトン作品に見られる英国流 (English Style) ダンスの特徴とは、頭部と腕の自然な運びや、ステップの細かさ、また一つ一つのポジションを明確に見せる点などにあるといい、それらはビントレー作品の 『ガラントゥリーズ』『トンボー』 などで生かされているとも言う。こうした点を踏まえてか、ビントレーの振付そのものは新しさを衒うものではなく、どちらかといえば伝統的な手法に基づくと考える評者もあった。 後ろ盾であったド・ヴァロワには「英国流バレエ」の実現をしばしば説かれたという。ド・ヴァロワの理想とするバレエとは、すなわちダンス、マイム、音楽、装置という異なる芸術の組み合わせであり、それらを総合して観客に感動を与えるものでなくてはならないという。
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