作品世界の来歴
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「プラント (ガンダムシリーズ)」の記事における「作品世界の来歴」の解説
その前身となるのはL5に建設された研究用コロニー「Zodiac」である。CE31年頃からジョージ・グレンや異星生物研究機関の手によってエヴィデンス01を始めとした研究を行っていた同施設は宇宙での一大研究施設として発展していき、CE38年には大型化・複雑化したため、ジョージ・グレンによって同年に天秤型コロニーが考案・発表された。そして大西洋連邦・ユーラシア連邦・東アジア共和国の三国がこれに出資し、理事国となった。この天秤型コロニーはCE44年には地球に対する大規模生産基地としての意味から「プラント」と命名。CE45年には既にその従事者はコーディネイターがほとんどを占め、「プラントに作れないものはない」と言われるほどの生産力となる。しかし、食料生産のみは厳重に禁じられており、100%が地球からの輸入品であった。同年には反コーディネイター組織によるテロが発生するが、非武装かつ自治権のないプラント市民には対抗手段がなく、不満が高まった。また、理事国からは多大なエネルギー供給ノルマが課せられており、これが切っ掛けとなり、CE50年にはパトリック・ザラ、シーゲル・クラインらが中心となり政治結社「黄道同盟」が組織され、プラントの自治権と貿易自由権を求める運動が行われていく事となる。 その後、地上での迫害から多くのコーディネイターが移住。CE63年にはプラント内でブルーコスモスによるテロが発生し、エネルギー生産部門が破壊される。理事国はこれに対しエネルギー輸出停止を認めなかったため、プラント内で深刻なエネルギー危機が発生。これを受けてプラント内技術者の一斉サボタージュ[要曖昧さ回避]が行われるが、理事国はモビルアーマーによる威嚇を敢行。プラント内で独立論が高まる。理事国からの独立を目指すグループは結束し、MSの軍事転用の研究を開始。CE65年にはその試作一号機のロールアウトに成功し、黄道同盟も活動を活発化させ「ZAFT」に名称変更。CE68年にはプラント内における評議会の多数派はザフトの議員が占めるようになり、自治獲得・貿易自主権獲得を表明する。その一方で南アメリカ合衆国・大洋州連合と極秘裏に取引が行われ、両国からの食料生産とプラントからの工業製品輸出が取り決められる。 しかし、これに対し理事国はプラントのシーゲル・クライン議長の解任と議会の解体、並びに自治権の完全放棄を要求。プラントが反発する姿勢を見せると、南アメリカ合衆国からの食糧輸送船を撃沈する。この事件を契機にザフトは軍事的組織に再編成。69年にはプラント独自での食料生産を行うべく、ユニウス市のコロニー4基を農業用プラントへ改造する。しかし、それを由としなかった理事国は軍事的な威嚇行動を行い、プラント側との軍事衝突が発生する。これに勝利したプラント側は完全な自治権獲得と対等貿易を要求する。しかし、理事国との交渉が紛糾。CE70年1月1日にはプラント側の要求の回答期限だったことから、理事国へ向かった評議会議員がブルーコスモスのテロに遭い死亡。しかし、理事国の関与が判明した事からプラントは地球に対する輸出を停止。その生産をほとんどプラントに頼っていた理事国は窮乏し、CE70年2月11日には地球連合によるプラントに対する宣戦布告、同年2月14日にはプラント・ユニウスセブンへの核攻撃が行われる。プラント議会はC.E.70年2月18日に黒衣の独立宣言と徹底抗戦を明言する。 その後、第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦が終わりユニウス条約の前身となったナイロビ講和会議が開催されると、政治的独立と引き換えに武力放棄を迫った連合国(地球連合軍)に対し、スカンジナビア王国のリンデマン外相が提案した条件(通称リンデマン・プラン)をプラント(ザフト)が了承した事で、残る唯一の障害だった「大西洋連邦との合意」を得て名実共に完全な自主権を獲得し「国家プラント」となる。それに伴い名称を Peoples Liberation Acting Nation of Technology ピープルズ・リベレーション・アクチング・ネイション・オブ・テクノロジー(科学技術に立脚した民族解放国家)へと改名しその景観を模してデザインした国旗も制定。C.E.73年代ではアーモリーワンなどを合わせた120基前後まで拡大したが、第二次大戦の終盤で大量破壊兵器のレクイエムによる砲火をうけ、ヤヌアリウス・ワンからフォーの4基と、ディセンベル・セブンとエイトの2基が壊滅した。
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