シーゲル・クライン
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「機動戦士ガンダムSEEDの登場人物」の記事における「シーゲル・クライン」の解説
Siegel Clyne 声 - 秋元羊介 【人種:コーディネイター・男性 / 生年月日:C.E.22年 / 没年月日:C.E.71年】 物語開始時点のプラント最高評議会議長であり、ラクスの父。議会穏健派の中心人物であり、専門は宇宙生命学と天文学。コーディネイターを誕生させることが国際的に違法と定められてから6年後のC.E.22年にスカンジナビア王国で極秘裏に誕生した。C.E.68年、ザフトの最高意思決定機関であるプラント最高評議会議長に選出される。彼の議長任期は3年であった。後任のパトリックが政権を握ってからの彼の肩書きは明らかでないが、議長退任後彼は評議会議員そのものも辞し、自由条約黄道同盟を離党、組織の制服である青服も紫服も着なくなった。一度だけオブザーバーとして茶色の背広姿で評議会に姿を見せたが、その後は完全にザフト、最高評議会と袂を分かっている。 血のバレンタイン事件後、第一次ビクトリア攻防戦の結果をも踏まえてオペレーション・ウロボロスを可決。C.E.70年2月18日、血のバレンタイン事件被害者の国葬の際、プラントの独立と地球連合への徹底抗戦を宣言する「黒衣(喪服)の独立宣言」を行った。同時に、地球連合の旧プラント理事国に協力しないよう南アメリカ合衆国や大洋州連邦と取引を行い、それを受諾させている。また、10月会談を行おうとするなど、早期の和平を求めており、地球連合の親書を持参したマルキオ導師を入国させている。 パトリック・ザラとは公私を共にする関係であり、ザフト創設の中心となったが、コーディネイターの持つ出生率低下を目の当たりにし、その優生思想に疑問符を持つ。そして、自然交配による出生率が低下しているコーディネイターは安定した新たな種などではなく、今後ナチュラルと交雑を続けることでナチュラルへの回帰を迎えるべきという結論に至り、ナチュラル回帰への布石として中立地帯である南米の密林にてハーフコーディネイターの隠れ里を設け、サーペントテールに護衛させていた。また「命は生まれるものであり、造り出す物ではない」と主張し、パトリックから「そんな概念、価値観こそが、もはや時代遅れ」と一蹴される一幕もあった。このため地球連合軍との徹底抗戦を主張するパトリックからは政敵と見なされるようになり、評議会の強硬世論を十分抑えきれないまま彼に評議会議長の座を明け渡すことになる。 「SEED X ASTRAY」では地球のエネルギー危機を解決するためにマルキオの伝を使いNジャマーキャンセラーを地球に送り届ける手筈を行うが、自身のプラントでの地位からその監督役をサーペントテールに委任している。 ラクスによるフリーダム強奪事件の際には、状況証拠から政敵の謀略と断定したパトリックの指示により指名手配され、逃亡したが間もなくザラ派の特殊部隊に潜伏先を発見されたことで一斉射撃を受けて殺害された。 『DESTINY』劇中では既に故人なので本人は登場しないが、ミーアがラクスに成りすますためのレッスン中の場面において、在りし日の彼の姿を写した等身大のパネルとして登場している。
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