作品世界のゾンビ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/12 01:28 UTC 版)
一般的な特徴として、死後に蘇生処置が施された場合にのみゾンビとして蘇生することができる。ゾンビに噛まれたりなどの外傷が原因でゾンビ化するケースは確認されていない。蘇生処置の程度には個体差があり、特に脳機能の蘇生は困難とされる。殆どの場合においては知能や理性などは生前に比べ劣化するが、礼弥の場合は蘇生に至る経緯が特異だったことから生前とほぼ変わらぬ精神を維持しており、前述したお時の存在が千紘たちに確認される前までは前例の無い個体でもあった。 蘇生後の肉体には特有の毒素が含まれており、痛覚などを無くし肉体の運動能力を常人以上に引き出す効果がある。普通の人間も微量ならば一時的に同じ効果を得ることができるが、脳や知覚器官を侵す神経毒でもあるために度を越せば後遺症が残り、致死量に至れば死亡する。紫陽花の葉の毒素を定期的に摂取することで死後硬直や腐敗、自我の崩壊をある程度抑制することができるが消化はできないため、ある程度食べたら吐き出すようになっている。 ゾンビ化した個体の特徴として、外見においては瞳の色が赤くなる。通常の生命活動はほぼ停止した状態であり、睡眠・食事・排泄などは一切行わなくなる。細胞の代謝もなくなるため、肉体の損傷や腐敗なども回復しない。 ある程度の個体差はあるが、ゾンビはその種を問わず、死後すぐの「新鮮期」から一定期間経過に伴う肉体の腐敗により、「混濁期」と呼ばれる時期を迎える。脳の組織腐敗による機能不全により自我や理性はほぼ失われ、捕食衝動に支配された状態になる。凶暴化して他の生物を襲って食べる行動を繰り返すようになるが、特に生前から愛着を持つ対象にはより顕著になる。これを止める手段は機械化や肉体の火葬など、行動・生体機能の制限以外に確認されていない。 人間社会ではゾンビの存在はごく一部の科学者の間で認識されており、一般には非公開。専門の研究体系として特殊医療人類学(Zonbie Medical Anthropology:略称・ZoMA)があり、かつては茹五郎がこの研究所に所属していた他、ダリンの父親とダリンも同じ研究員として活動している(ただし、日本には研究機関は無い)。
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