作品世界のクロスオーバー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 15:57 UTC 版)
「菊池たけし」の記事における「作品世界のクロスオーバー」の解説
菊池たけしは自分の作ったいくつかの作品を同じ多元宇宙観に存在する平行世界であるとして、設定をクロスオーバーさせている。この多元宇宙観は「主八界」と呼ばれる。 菊池は「判定システムなど基本的な部分は同じルールを用いて、世界固有の追加ルールを一部だけ入れ替えるだけで様々な世界を舞台に手軽に遊ぶことができるゲームを、出版社の垣根を越えて作る」(これはベーシック・ロールプレイングやd20システムと同じ発想である)というのに昔から憧れていたらしく、そのための仕込みとして、様々な雑誌で連載していた読者参加企画やリプレイに裏設定レベルでつながりを組み込んでいた。それが現在でのクロスオーバー設定の元となっている。 菊池のこの夢は『ナイトウィザード』(ルール第一版)と『セブン=フォートレスV3』とのクロスオーバーにより叶えられた部分があるが、むしろ菊池がこの部分で強く貢献しているのはスタンダードRPGシステムの企画についてである。スタンダードRPGシステムは井上純弌が発起した企画という印象が強いが、実際には『アルシャード』のシステム設計に2D6(6面体ダイス2個による行為判定システム)アドバイサーとして関わり、やがて完成したシステムを見た菊池が「このシステムならかつて自分がやりたかったことができる」として基幹システム化を井上にすすめた企画であることを、様々なインタビュー記事などで井上、菊池ともに語っている。なお、井上とは親友にしてライバルとして知られている。一時期は本気で仲が険悪だったこともあるが(経緯は記事「井上純弌」を参照)、現在ではそれをネタにできるくらいの良好な関係を築いている。
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