仮面ライダーカブト ハイパーフォーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 06:47 UTC 版)
「仮面ライダーカブトの登場仮面ライダー」の記事における「仮面ライダーカブト ハイパーフォーム」の解説
仮面ライダーカブトが、ハイパーゼクターの力でライダーフォームからハイパーキャストオフした強化形態。 強化変身に際しては、ジョウントにより時空を超えて飛来したハイパーゼクターをキャッチし、ライダーベルトの左腰に装着する。次いで「ハイパーキャストオフ」と発声しながらゼクターホーンを下げると、ハイパーゼクターも合成音声で「ハイパーキャストオフ」と応え、エネルギーを放出。カブトホーンが大型化し、各部のアーマーがカブテクターへと変化する。最後にコンパウンドアイが発光し、「チェンジハイパービートル」の合成音声が響いて、変身完了となる。 形態 ノーマルモード 胸・背中・肩・腕・脚部に出現した赤いカブテクターは、従来のヒヒイロノカネの2倍の強度を誇る未知の金属ヒヒイロノオオガネで構成されている。右足もまたヒヒイロノオオガネ製のハイパーステップへと強化されている。胸部装甲中央の縦に3つ並んだタキオンフラッシュは、マキシマムライダーパワーの発動時にまばゆく輝く。 水色となったコンパウンドアイは、過去と未来の時空間を見渡すことができる。大型化したカブトホーンは聴力を向上させるだけでなく、自身の居る時間軸の流れを的確にキャッチする機能も備わっている。撮影用スーツは、頭部マスクと手袋はアップ用・アクション用の2種類、スーツはアップ・アクション兼用の1体が製作された。 ハイパークロックアップモード 胸・腕・脚部のカブテクターを展開して金色のタキオンプレートを露出し、エネルギーを解放することで、大気中や真空中を自在に飛行できるようになる。 通常のクロックアップを上回る超高速移動ハイパークロックアップを発動すると、時間を超えることすら可能となる。劇中では、仮面ライダーガタックがキャマラスワームに倒された際に時間遡行して、ガタックが絶命する前に救出したり、あるいは過去のカブト自身を支援したこともあった。ハイパークロックアップ形態は展開パーツを換装することで表現しており、胸の展開部のみは簡単に脱着が可能な別パーツとなっている。 ツール ハイパーゼクター エリアXで開発されたゼクター。初代ハイパーゼクターは天道総司と高島蓮華によってZECTの研究室から盗み出されたものの、カブトの手に渡るのを阻止しようとする三島正人がケースに仕込んでおいた爆弾を起動したため、木っ端微塵に吹き飛んでしまった。しかし未来で新たに造り直されたハイパーゼクターが時を超えて現れ、カブトの危機を救うこととなった。 本体後部のスラスタースリットからイオンエンジンの噴射を行って時速1000kmで飛行するほか、タキオン粒子を噴射すればジョウント移動もできる。目にあたる部分は投射装置になっており、空中に映像を表示する。 厚さ300mmの鉄板をも貫く角ゼクターホーンの付け根にあるホーンアクシスを基点としてチャージアップを行うと、時空内のタキオン粒子を無尽蔵に吸収してエネルギーに変換する。背面のスラップスイッチを押すとライダーの全身にタキオン粒子が行き渡り、ハイパークロックアップが発動する。 使用時に発生するエネルギーが暴走し、使用者や周囲の者を遠隔地や時空の彼方へと転移させてしまうことがある。劇場版に合わせて制作され、玩具の試作前に完成した。スラップスイッチのレンガ色部分はパール塗装を施している。ゼクターホーンはスプリング仕掛けで、玩具同様にベルトに回転して嵌め込む形式となっている。 パーフェクトゼクター 未来のZECTにて開発されカブトのもとに送られてきた、ハイパーフォーム専用となる対ワーム用の究極武器。ジョウント機能により、カブトが必要とした際に時空を超えて出現する。 単体でも使用できるが、ザビーゼクター・ドレイクゼクター・サソードゼクターの3つを合体させて、それぞれの能力を発動できる。さらに、3つのゼクターを同時に合体させるオールゼクターコンバインも可能である。 この特徴を最大限に活かすため、パーフェクトゼクターによる各ゼクターの召喚はマスクドライダーの変身よりも優先されており、劇中ではレプトーフィスワーム戦でサソードゼクターを呼び寄せたことで、仮面ライダーサソードの変身を解除させている。一歩間違えれば戦闘中の仲間を危険にさらすことになるため、この機能を使いこなすには的確な状況判断が求められると言える。 カブト ハイパーフォームが振るうことで多くの敵を撃破していったパーフェクトゼクターだが、グリラスワームとの最終決戦で破壊された。ソードモード 剣形態。この状態で飛来してくる。 グリップとなるパーフェクトボディーはヒヒイロノオオガネ製。鍔元にはフルスロットルと呼ばれる4色のボタンがあり、それぞれ押すことで対応するゼクターのエネルギーをパーフェクトゼクター本体に充填させる。 金色の刀身にはゼクターを合体させるための凹凸部が設けられており、根本部分のセットアップホルダー上部がドレイクゼクター、同じく下部がサソードゼクター、先端部分のセットアップサークルがザビーゼクターに対応している。 ガンモード 銃形態。パーフェクトボディーを折り曲げ、鍔を折りたたむことで変形する。 変形は柄の部分から露出したアルミの角棒をネジ留めすることで表現している。パーフェクトモードにセットされるゼクターは新規造形で、カラーリングを変更して脱着ジョイントを設定し、従来のプロップより縮尺を変え、拡大したものとなっている。 必殺技 仮面ライダーカブト ハイパーフォームはキック技に加えて、パーフェクトゼクターの各形態を使い分けることでさらに10種類の必殺技を発動できるが、そのうち4種類は劇中未使用である。これは、各ゼクターの能力を効果的に発揮できる技を優先的に選択した結果であると考えられる。ハイパーライダーキック マキシマムライダーパワーを発動してタキオン粒子エネルギーを解放し、破壊力30tのキックで敵を原子崩壊させる。 ハイパーブレイド パーフェクトゼクター ソードモード単体の技。 カブトパワーを発動し、エネルギー刃で広範囲の敵を斬り裂く。 ハイパースティング パーフェクトゼクター ソードモードにザビーゼクターを合体させたときの技。 ザビーパワーを発動し、タキオン粒子を波動に変換して放つエネルギー波で敵を撃破する。 ハイパーアックス パーフェクトゼクター ソードモードにドレイクゼクターを合体させたときの技。 劇中未使用。 ハイパースラッシュ パーフェクトゼクター ソードモードにサソードゼクターを合体させたときの技。 サソードパワーを発動し、高濃度のポイズンブラッドを帯びたエネルギー刃で敵を連続して斬り裂く。 マキシマムハイパータイフーン パーフェクトゼクター ソードモードのオールゼクターコンバイン状態の技。 巨大なエネルギー刃で敵を一掃する。 ハイパーキャノン パーフェクトゼクター ガンモード単体の技。 劇中未使用。 ハイパーレイザー パーフェクトゼクター ガンモードにザビーゼクターを合体させたときの技。 劇中未使用。 ハイパーシューティング パーフェクトゼクター ガンモードにドレイクゼクターを合体させたときの技。 ドレイクパワーを発動し、エネルギー弾が6つに分裂して敵を追尾する。 ハイパーウェイブ パーフェクトゼクター ガンモードにサソードゼクターを合体させたときの技。 劇中未使用。 マキシマムハイパーサイクロン パーフェクトゼクター ガンモードのオールゼクターコンバイン状態の技。 放たれるエネルギー波は凄まじい反動を伴うため、ハイパークロックアップモードにチェンジしなければ耐えられない。
※この「仮面ライダーカブト ハイパーフォーム」の解説は、「仮面ライダーカブトの登場仮面ライダー」の解説の一部です。
「仮面ライダーカブト ハイパーフォーム」を含む「仮面ライダーカブトの登場仮面ライダー」の記事については、「仮面ライダーカブトの登場仮面ライダー」の概要を参照ください。
- 仮面ライダーカブト ハイパーフォームのページへのリンク