亜種・近縁種
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コベソマイマイは個体群ごとの殻の大小や臍孔の閉じ具合などに変異があることが知られている。特に島嶼に産する離島に産するものでは小型になるものがあり、そのうちのいくつかは以下のような亜種名が付けられており、これらをすべて亜種として区別する図鑑などもあるが、フカシマコベソマイマイ以外はコベソマイマイのシノニムとみなすのが一般的 コベソマイマイ Satsuma myomphala myomphala (Martens, 1865)基亜種。関東西部以西の本州(山陰地方を除く)、四国、九州、および周辺島嶼に分布する。関東では非常に少ないが、近畿以西では比較的普通に見られる。 フカシマコベソマイマイ(深島小臍蝸牛) S. myomphala fukashimana Azuma, 1972非常に小型で殻径25mmほど。殻の光沢がやや強く、色帯が黒くて幅広い。生殖器の陰茎付属肢が相対的に非常に長いことから亜種として区別される。大分県深島と宮崎県の小島に分布する。環境省レッドリスト2007年版準絶滅危惧(NT)。 Syn. オキノシマコベソマイマイ(沖の島小臍蝸牛) S. m. okinoshimana (Pilsbry et Hirase, 1904)殻径30mmほどで基亜種よりやや小形で、貝殻は扁平で色帯の幅も広いとされる。高知県沖の島に分布するが、一般的には亜種として区別されない。 Syn. アナアキコベソマイマイ(穴開小臍蝸牛) S. m. minor Gude, 1900殻径20mmほどで基亜種より小形。貝殻周縁に僅かに角があり、臍孔が半開する。和名「アナアキ」はこの臍孔に因む。はタイプ産地は「Awaji」(淡路島)で、淡路島と小豆島に分布するものがこの名で呼ばれたことがあるが、生殖器などに大きな違いがないことから一般的には区別されずにコベソマイマイとして扱われる。かつては「Japan」という産地のみで記載されたHelix (Camaena) lewisii Smith, 1878がこれらの個体群に一致するとして S. m. lewisii という亜種名で呼ばれたこともあるが、 1986年にタイプ標本の写真が示され、この lewisi は奄美大島などに分布するオオシママイマイ、もしくは沖縄のシュリマイマイであることが判明し、淡路島などの個体群を敢えて区別する場合には上記の minor が使用される。
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亜種・近縁種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/25 22:20 UTC 版)
イチビ タカサゴイチビ 蒴果の分室の数は平均的にタカサゴイチビの方が多い。 亜種 タイワンイチビ(Abutilon indicum subsp. guineense) - 世界中の熱帯に分布。日本では奄美群島以南と小笠原諸島に帰化し、基準亜種のタカサゴイチビよりよく見られる。 サキシマイチビ(Abutilon indicum subsp. albescens) - 宮古列島・八重山列島、台湾、フィリピン、インドネシア、メラネシア、オーストラリアに分布。 近縁種 イチビ(Abutilon theophrasti) - 同じく繊維植物として古くから栽培されてきた同属種。タカサゴイチビとの識別は、イチビが一年草なのに対しタカサゴイチビは多年草で基部が木化する点や、蒴果の分室の数がイチビは12~16個程度なのに対しタカサゴイチビは15~22個と多い点などが目安となる。
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亜種・近縁種
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「キバナノクリンザクラ」の記事における「亜種・近縁種」の解説
亜種 Primula veris subsp. macrocalyx - 基本種に比べて丸みを帯びた葉に、毛の生えた大きな萼片と大きめの花を持つ。 Primula veris subsp. columnae - 葉は卵形で、葉裏に白い毛が生える。南ヨーロッパ~トルコ東北部の山岳地帯に自生する。 近縁種 イチゲサクラソウ(英語版)(Primula vulgaris) - 別名イチゲコザクラ。英名プリムローズ(primrose)・イングリッシュプリムローズ。ヨーロッパではカウスリップと並んで春を告げるサクラソウ属として知られる。カウスリップ同様に、食用花やハーブとして用いられる。また、エリザベス朝時代にカウスリップとの交配によって、プリムラの品種改良の起源ともなった。 セイタカサクラソウ(英語版)(Primula elatior) - 英名オクスリップ(oxlip)。同じくヨーロッパに普通に見られるサクラソウ属の一種。外見はカウスリップに似ているが、カウスリップの花序が茎の全周につくのに対し、オクスリップの花序は茎の一方向に集中するという点で区別できる(右写真参照)。カウスリップとの間に自然交雑種を生じることがある。 クリンザクラ(Primula × polyantha) - プリムラ・ポリアンサ、ポリアンサス、ポリアンタ等の名称で販売される園芸品種。カウスリップ、プリムローズ、オクスリップ等の複数の種の交雑によって生み出された種である。
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亜種・近縁種
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オオギセル属 Megalophaedusa は本州・四国に3種類のみが分類される。またオオギセルには地方形があり合計3亜種に分類される。 オオギセル Megalophaedusa martensi martensi (Martens,1860)オオマルテンギセル M. m. reiniana (Kobelt,1875) - オオギセルの亜種。殻口唇縁が淡紅色。滋賀・三重・愛知に分布 クリイロマルテンギセル M. m. tinctilabris (Pilsbry,1902) - オオギセルの亜種。殻皮が栗色。紀伊半島南部に分布 ミツクリギセル M. mitsukurii (Pilsbry,1902) - 殻長35mm・螺層9階でやや小形。紀伊半島南部に分布。名前は箕作佳吉への献名である。環境省レッドリスト2007年版絶滅危惧II類(VU) オオボケギセル M. concrescens (Pilsbry,1902) - 殻長35mm・光沢のある黄褐色。四国山地に分布。和名は大歩危に由来する
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