主な石造物とは? わかりやすく解説

主な石造物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 01:36 UTC 版)

飛鳥の石造物」の記事における「主な石造物」の解説

猿石明日香村下田平) 詳細は「猿石」を参照 1702年元禄15年)に梅山古墳の西の田から掘り出された。 石人像 道祖神とも呼ばれる1903年明治36年)、須弥山石と同じ場所から発掘され石像で、岩に座った男性女性後ろから手をそえている。男性足元から口まで内部に細い管が通り途中で女性の口にも分岐していることから、噴水施設であった推測されている。衣装飛鳥調のものであるが、風貌から男女モデルをペルシャ・インドに求める説もある。飛鳥資料館では実物のほかに、噴水装置として復元したものを展示している。 人頭石高取町観覚寺) 顔石とも呼ばれる高取町光永寺境内にある人の顔が彫られ石像で、現在は手水石に転用されている。猿石同時に掘り出されたとみられている。 二面石(明日香村橘寺境内にある前後人面彫られ石像亀石明日香村川原詳細は「亀石」を参照 亀がうずくまったように見え巨石。 亀形石造物 詳細は「酒船石遺跡#亀形石造物・小判形石造物と祭祀場」を参照 1998年平成10年)、酒船石がある丘陵の下から発掘された亀またはスッポン表した石。 マラ石(明日香村祝戸国営飛鳥歴史公園祝戸地区への入口付近にあり、男性陰茎思わせる石が斜めに突き立っている。仏教考古学者の石田茂作によりマラ石と命名された。宮域を示すための標石橋脚として利用されたなどの説が出されているが確かな用途不明である。 弥勒石 詳細は「弥勒石」を参照 飛鳥寺南西飛鳥川東岸にあり、地蔵菩薩思わせる形状をしている。高さ約2メートル、幅約1メートル条里制標石とも言われる確かな用途不明である。この石を拝むと下半身病気治るという伝説があり、現在は石を被う祠が建てられ信仰の対象となっている。 須弥山1902年明治35年)、明日香村石神の田から発掘された(石神遺跡)。浮き彫りほどこされた石を3段積み上げられ噴水装置だが、外側模様内部水路つながらないことなどから本来は4段ないし5段であった推測されている。『日本書紀』には斉明天皇外国からの使者迎えて須弥山石のもとで饗宴開いたことが記されており、文献一致する唯一の石造物飛鳥資料館では実物の他に、4段復元したものが展示されている。 酒船石明日香村岡) 詳細は「酒船石遺跡#酒船石」を参照 上部幾何学的な溝が掘られた石。後年出水から出土したものと区別するため、岡の酒船石呼ばれることもある。 出水酒船石 詳細は「酒船石遺跡#出水酒船石」を参照 1916年大正5年)、明日香村出水ケチンダの田から出土した文化財保護法以前埋蔵物個人所有となり、現在は京都野村別邸碧雲荘」の庭に運ばれており、一般に公開されていないため直接見ることはできないが、レプリカ飛鳥資料館展示されている。 車石 1935年昭和10年)に岡の酒船石から南へ10メートルほど離れたところで発掘された、中央車輪の跡のような溝が彫られた石。酒船石との関連有無論議があるが、出水酒船石車石連携して飛鳥資料館では導水施設として展示されている。 文様石(明日香村豊浦向原寺豊浦寺跡)にある文様彫られた石。一部除き江戸時代つくられ和田池に通じ用水路トンネル内の壁石に転用された。 川原立石 川原寺の東の飛鳥川沿いで発見されたが、現在は埋め戻されている。 岡の立石 岡寺山門の横を上ったところにある。 上居立石 石舞台古墳から多武峰に行く道の途中にある。 立部立石 明日香村大字立部(たちべ)の定林寺跡にあり、高さ約1メートルで、地元の伝承聖徳太子幼年期遊び道具などの関連伝説があり「乳母石」とも呼ばれた。だが、花崗岩製で飛鳥の他の石像同種ののである頭・首・肩・10センチメートルの右目などの初期加工痕跡があり、人面相とされている。 こぐり石 橿原市新賀町市杵島神社境内にある石造物鬼の俎・鬼の雪隠明日香村野口・平田) 詳細は「鬼の俎・鬼の雪隠」を参照 明日香村野口・平田にある石造物宮内庁により欽明天皇檜隈坂合陵の陪冢治定されている。 益田岩船橿原市白橿町詳細は「益田岩船」を参照 橿原市白橿町にある石造物奈良県指定史跡飛鳥の石造物中でも最大のものである

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