中山グランプリ創設 - 「有馬記念」へとは? わかりやすく解説

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中山グランプリ創設 - 「有馬記念」へ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 05:17 UTC 版)

有馬記念」の記事における「中山グランプリ創設 - 「有馬記念」へ」の解説

中山改築前年1955年昭和30年)末、頼寧は競馬会パーティーにおいて「ファン決めレース中山やってみたい」という腹案明かした。頼寧は戦前プロ野球東京セネタースオーナー務めていたことがあり、野球オールスターゲームから着想得てファン投票による出走馬選定」という企画至った従来中山では中山大障害皐月賞が二大競走だったが、同じ関東の主要場であり、東京優駿日本ダービー)、天皇賞(秋)優駿牝馬オークス)という大競走抱え東京競馬場比して格が落ちるという意識中山関係者間にもあり、この案は好意的に迎えられた。さらにこの競走には、4歳クラシック競走走り終えた4歳馬と、古馬5歳以上馬)の最大目標である天皇賞(秋)終えた馬がぶつかる日本一決定戦という大きな要素加えられることとなった第1回競走名は「中山グランプリ」とされた。フランスには「パリ大賞Grand Prix de Paris)」という名の競走があったものの、日本において「グランプリ」という語は、黒澤明監督映画羅生門』が1951年昭和26年)にヴェネツィア国際映画祭の最高賞(グランプリ)を受賞してから巷間広まり、ために当時映画絡み言葉という感が強く競馬の競走名として適当でないとの見方もあった。このため、「中山グランプリ」はあくまでも仮の名称として第1回競走投票用紙には競走名の案を書く設けられた。競走名案には3812通が寄せられ中山グランプリのほかに中山(大)賞典記念)、(中山王冠(賞)、(中山栄冠(賞)、(中山クラウン(賞)といったものがあった。しかし妙案がないということ競走名は「中山グランプリ」のまま据え置かれ1956年昭和31年12月23日、新スタンド備えた中山競馬場において第1回競走が行われた。出走12頭のうち、天皇賞優勝馬が3頭、クラシック競走優勝馬が4頭と当時強豪一堂会し中山では1万人入れ大入りといわれた時代にあって当日入場者は2万7801人という盛況であった。 ところが、第1回中山グランプリからわずか17日後の1957年昭和32年1月9日、頼寧が肺炎により急逝した理事長として1年9カ月という短い在任期間中に様々な功績残した頼寧の名を称え同年11月23日中山グランプリは「有馬記念(グランプリ)」と改称された。その後有馬記念日本競馬根幹競走ひとつとして定着また、勝馬投票券売上日本一を誇る競走となり、1996年平成8年)度には世界の競馬史上最高額となる875億円を売り上げギネス世界記録に認定登録された。有馬記念競馬のみならず日本年末風物詩として、社会的な認知を得るに至っている。 現在では距離別競走体系整備され、同じ12月香港国際競走が行われることもあり外国調教馬遠征やスプリント・マイル戦線での活躍馬の出走少なくなったものの、2019年第64回には合計11頭のGI級競走優勝馬出走するなど、日本国内での3歳馬古馬混合長距離競走としてはトップクラス競走としてその地位確立している。 ただ、年々香港国際競走(特に同距離に近い香港カップ香港ヴァーズ)への出走馬流出相次いでいること、日本国外においても、サウジカップ1000万USドル)、ドバイワールドカップ696USドル)、凱旋門賞2857000ユーロ)などに代表される世界最高賞金額のレース増えてきており、「海外主要競走対す競争力高める」目的で、2022年第67回から、優勝賞金を4億円に増額されるジャパンカップ同額)。

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