香港ヴァーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/02 15:57 UTC 版)
香港ヴァーズ Hong Kong Vase |
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競馬場 | 沙田競馬場 |
創設 | 1994年12月11日 |
距離 | 芝2400m |
格付け | G1 |
賞金 | 1着賞金1344万香港ドル 賞金総額2400万香港ドル |
出走条件 | サラブレッド3歳以上 |
負担重量 | 3歳123ポンド(約56 kg)、 4歳以上126ポンド(約57 kg)、牝馬4ポンド (約2 kg)減 |
香港ヴァーズ(ホンコンヴァーズ; 中: 香港瓶/英: Hong Kong Vase)とは毎年12月中旬に香港にある沙田競馬場の芝2400メートル (m)で行われる3歳以上の競馬の競走である。
香港国際賽事(香港国際競走)として、香港カップ (芝2000 m)・香港スプリント (芝1200 m)・香港マイル (芝1600 m) といった国際G1(グループワン)と同日に開催されている。
香港競馬年度シーズンの最初の中長距離路線のG1競走であるが、香港では2000 m以上の競走があまり日程に組み込まれておらず[1]、2400 m以上ともなればチャンピオンズ&チャターカップ(芝2400 m)と同競走を合わせ2競走しか存在していないため、日欧など他地区の競走馬が地元勢を圧倒する事が多い。
歴史

- 1994年 「香港国際ヴァーズ」として創設、競走グループは国際リステッド
- 1996年 国際G2に昇格
- 1997年 イギリス調教馬のルソー (Luso) が史上初の連覇
- 1998年 地元香港のインディジェナスが地元勢で初優勝。
- 2000年
- 「香港ヴァーズ」に改称
- 国際G1に昇格
- 2001年 日本のステイゴールドが優勝し、同馬は引退レースでG1初優勝を遂げた。当時7歳での優勝は同レース最高齢優勝記録になった。
- 2006年 イギリスのコリアーヒルが同レース最高齢優勝(8歳)を記録。
- 2008年 計時が10ミリ秒 (ms)単位となる。フランスのドクターディーノが史上2頭目の連覇。
- 2013年 地元香港のドミナントが地元勢として15年振りの優勝。
- 2019年 日本のグローリーヴェイズが2分24秒77のレコードタイムで優勝。
歴代優勝馬
回数 | 施行日 | 調教国・優勝馬 (欧文名) | 日本語読み (カタカナ名) |
性齢 | 勝時計 | 優勝騎手 | 管理調教師 |
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第1回 | 1994年12月11日 | ![]() |
レッドビショップ | 牡6 | 2:25.1 | C.アスムッセン | J.ハモンド |
第2回 | 1995年12月10日 | ![]() |
パルティプラル | 牡6 | 2:25.7 | O.ペリエ | E.ルルーシュ |
第3回 | 1996年12月8日 | ![]() |
ルソー | 牡4 | 2:26.1 | L.デットーリ | C.ブリテン |
第4回 | 1997年12月14日 | ![]() |
ルソー | 牡5 | 2:26.3 | M.キネーン | C.ブリテン |
第5回 | 1998年12月13日 | ![]() |
インディジェナス | 騸5 | 2:27.4 | D.ホワイト | I.アラン |
第6回 | 1999年12月12日 | ![]() |
ボルジア | 牝5 | 2:30.1 | O.ペリエ | A.ファーブル |
第7回 | 2000年12月17日 | ![]() |
ダリアプール | 牡4 | 2:28.2 | J.ムルタ | M.スタウト |
第8回 | 2001年12月16日 | ![]() |
ステイゴールド | 牡7 | 2:27.8 | 武豊 | 池江泰郎 |
第9回 | 2002年12月15日 | ![]() |
アンジュガブリエル | 牡4 | 2:28.4 | T.ジャルネ | E.リボー |
第10回 | 2003年12月14日 | ![]() |
ヴァレーアンシャンテ | 牝3 | 2:28.2 | D.ブフ | E.ルルーシュ |
第11回 | 2004年12月12日 | ![]() |
フェニックスリーチ | 牡4 | 2:29.8 | M.ドワイヤー | A.ボールディング |
第12回 | 2005年12月11日 | ![]() |
ウィジャボード | 牝4 | 2:28.9 | K.ファロン | E.ダンロップ |
第13回 | 2006年12月10日 | ![]() |
コリアーヒル | 牡8 | 2:27.1 | D.マッキューン | G.A.スウィンバンク |
第14回 | 2007年12月9日 | ![]() |
ドクターディーノ | 牡5 | 2:28.2 | O.ペリエ | R.ギブソン |
第15回 | 2008年12月14日 | ![]() |
ドクターディーノ | 牡6 | 2:29.14 | O.ペリエ | R.ギブソン |
第16回 | 2009年12月13日 | ![]() |
ダリヤカナ | 牝3 | 2:27.51 | G.モッセ | A.ド・ロワイエ=デュプレ |
第17回 | 2010年12月12日 | ![]() |
マスタリー | 牡4 | 2:27.69 | L.デットーリ | S.ビン・スルール |
第18回 | 2011年12月11日 | ![]() |
ドゥーナデン | 牡5 | 2:27.50 | C.ウィリアムズ | M.デルザングル |
第19回 | 2012年12月9日 | ![]() |
レッドカドー | 騸6 | 2:28.73 | G.モッセ | E.ダンロップ |
第20回 | 2013年12月8日 | ![]() |
ドミナント | 牡5 | 2:27.29 | Z.パートン | J.ムーア |
第21回 | 2014年12月14日 | ![]() |
フリントシャー | 牡4 | 2:29.83 | M.ギュイヨン | A.ファーブル |
第22回 | 2015年12月13日 | ![]() |
ハイランドリール | 牡3 | 2:28.43 | R.ムーア | A.オブライエン |
第23回 | 2016年12月11日 | ![]() |
サトノクラウン | 牡4 | 2:26.22 | J.モレイラ | 堀宣行 |
第24回[2] | 2017年12月10日 | ![]() |
ハイランドリール | 牡5 | 2:26.23 | R.ムーア | A.オブライエン |
第25回[3] | 2018年12月9日 | ![]() |
エグザルタント | 騸4 | 2:26.56 | Z.パートン | A.クルーズ |
第26回[4] | 2019年12月8日 | ![]() |
グローリーヴェイズ | 牡4 | 2:24.77 | J.モレイラ | 尾関知人 |
第27回 | 2020年12月13日 | ![]() |
モーグル | 牡3 | 2:27.21 | R.ムーア | A.オブライエン |
第28回[5] | 2021年12月12日 | ![]() |
グローリーヴェイズ | 牡6 | 2:27.07 | J.モレイラ | 尾関知人 |
第29回[6] | 2022年12月11日 | ![]() |
ウインマリリン | 牝5 | 2:27.53 | D.レーン | 手塚貴久 |
第30回[7] | 2023年12月10日 | ![]() |
ジュンコ | 騸4 | 2:30.12 | M.ギュイヨン | A.ファーブル |
第31回[8] | 2024年12月8日 | ![]() |
ジアヴェロット | 牡5 | 2:27:53 | O.マーフィー | M.ボッティ |
日本調教馬の成績
脚注
- ^ “香港競馬 2022-23年度番組表一覧”. racing.hkjc.com. 2022年12月1日閲覧。
- ^ 2017年香港ヴァーズの結果日本中央競馬会、2017年12月10日閲覧
- ^ “2018年香港ヴァーズの結果”. 日本中央競馬会 (2018年12月9日). 2018年12月9日閲覧。
- ^ “2019年香港ヴァーズの結果”. 日本中央競馬会 (2019年12月8日). 2019年12月8日閲覧。
- ^ 2021年香港ヴァーズの結果日本中央競馬会 (JRA)、2021年12月13日閲覧
- ^ 2022年香港ヴァーズの結果日本中央競馬会 (JRA)、2023年12月10日閲覧
- ^ 2023年香港ヴァーズの結果日本中央競馬会 (JRA)、2023年12月10日閲覧
- ^ 2024年香港ヴァーズの結果日本中央競馬会 (JRA)、2024年12月8日閲覧
外部リンク
- The Hong Kong Jockey Club - 主催者である香港賽馬會の英語ページ
- 香港ヴァーズ 海外競馬発売 JRA公式サイト
香港ヴァーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 16:02 UTC 版)
「日本調教馬の日本国外への遠征」の記事における「香港ヴァーズ」の解説
1994年に香港国際ヴァーズの名で芝2400メートルの競走として創設され、1996年に国際G2、2000年に国際G1に昇格、1999年には香港ヴァーズと改称した。2001年にステイゴールド、2016年にサトノクラウン、2019年,2021年にグローリーヴェイズが優勝している。 回施行日参戦馬名英語表記漢字表記性齢騎手名管理調教師着順出典第1回 1994年12月11日 エイシンテネシー Eishin Tennessee 榮進田州 牝5 増井裕 坂口正則 4着 第2回 1995年12月10日 タニノクリエイト Tanino Create 谷野創作 牡3 蛯名正義 森秀行 4着 第4回 1997年12月14日 エイシンサンサン Eishin Sansan 榮進珊珊 牝5 武豊 坂口正則 12着 第6回 1999年12月12日 ローゼンカバリー Rosen Kavalier 羅生武士 牡6 菊沢隆徳 鈴木康弘 7着 第8回 2001年12月16日 ステイゴールド Stay Gold 黃金旅程 牡7 武豊 池江泰郎 1着 第12回 2005年12月11日 シックスセンス Six Sense 超預感 牡3 四位洋文 長浜博之 2着 第13回 2006年12月10日 ソングオブウインド Song of Wind 風之歌 牡3 武幸四郎 浅見秀一 4着 アドマイヤメイン Admire Main 至愛 牡3 武豊 橋田満 8着 第15回 2008年12月14日 ジャガーメイル Jaguar Mail 網絡電郵 牡4 M.キネーン 堀宣行 3着 第16回 2009年12月13日 ジャガーメイル Jaguar Mail 網絡電郵 牡5 C.スミヨン 堀宣行 4着 第17回 2010年12月12日 ジャガーメイル Jaguar Mail 網絡電郵 牡6 C.ウィリアムズ 堀宣行 4着 第18回 2011年12月11日 トレイルブレイザー Trailblazer 始創先鋒 牡4 安藤勝己 池江泰寿 6着 第19回 2012年12月09日 ジャガーメイル Jaguar Mail 網絡電郵 牡8 D.ホワイト 堀宣行 2着 第20回 2013年12月08日 アスカクリチャン Asuka Kurichan 飛鳥阿栗 牡6 岩田康誠 須貝尚介 7着 第21回 2014年12月14日 カレンミロティック Curren Mirotic 機伶迷宮 騸6 池添謙一 平田修 5着 第23回 2016年12月11日 サトノクラウン Satono Crown 里見皇冠 牡4 J.モレイラ 堀宣行 1着 ヌーヴォレコルト Nuovo Record 新紀錄 牝5 岩田康誠 斎藤誠 4着 スマートレイアー Smart Layer 醒目層次 牝6 武豊 大久保龍志 5着 第24回 2017年12月10日 トーセンバジル Tosen Basil 東瀛羅勒 牡5 J.モレイラ 藤原英昭 3着 キセキ Kiseki 神業 牡3 M.デムーロ 角居勝彦 9着 第25回 2018年12月09日 リスグラシュー Lys Gracieux 雍容白荷 牝4 J.モレイラ 矢作芳人 2着 クロコスミア Crocosmia 火星花 牝5 岩田康誠 西浦勝一 10着 第26回 2019年12月08日 グローリーヴェイズ Glory Vase 耀滿瓶 牡4 J.モレイラ 尾関知人 1着 ラッキーライラック Lucky Lilac 旺紫丁 牝4 C.スミヨン 松永幹夫 2着 ディアドラ Deirdre 迪雅卓 牝5 O.マーフィー 橋田満 4着 第28回 2021年12月12日 グローリーヴェイズ Glory Vase 耀滿瓶 牡6 J.モレイラ 尾関知人 1着 ステイフーリッシュ Stay Foolish 愚者眼界 牡6 C.ホー 矢作芳人 5着
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