ボリス・ゴドゥノフ (オペラ)
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『ボリス・ゴドゥノフ』 (ロシア語: Борис Годунов)は、モデスト・ムソルグスキーが作曲したプロローグと4幕から構成されるオペラである。「ボリス・ゴドノフ」や「ボリス・ゴドゥノーフ」とも称される。今日ムソルグスキーの作曲したオペラの中でもっとも有名な作品である。
- ^ 『アイルランドのハン』は計画のみで草稿が紛失、『サランボー』は断片のみが現存している。この他計画のみに終わったオペラは複数存在する(詳細はムソルグスキーの楽曲一覧を参照)
- ^ 合唱なしの管弦楽曲として演奏された。 - チャンパイ p.222
- ^ 同時に『ローエングリン』と『魔弾の射手』の抜粋が上演された。 - チャンパイ p.225
- ^ 厳密に言えば1872年版と1874年版にも細かな差はある。 桑野 p.17
- ^ 最終的に主な指揮者、奏者からなる7名による投票が行われ、賛成1、反対6の結果により不採用となった。唯一の賛成票はナープラヴニークによるものだった。 - チャンパイ p.219
- ^ リュドミラ・シェスタコーワの記録 - チャンパイ p.220
- ^ 偽ドミトリーとマリーナの登場する愛の場面は、原典版作曲の際、既に取り上げられていたが、最終的に放棄された。 - 田辺 p.84
- ^ 「革命の場」で終了するというアイディアはニコルスキーにより提案された。 - チャンパイ p.224
- ^ C.エマーソン&R.W.オルダーニ『モデスト・ムソルグスキーと「ボリス・ゴドゥノフ」』(1994年) - 田辺 p.89
- ^ 一柳富美子が提唱している。
- ^ オウム、時計ともボリス・ゴドゥノフの治世の頃、ロシアに入ってきた。
- ^ ツァーリは、ウスペンスキー大聖堂で戴冠式を行った後、代々のツァーリが祀られているアルハンゲルスキー大聖堂に移り、祝福を受ける。 - 桑野 p.55-59
- ^ 有名な民謡「スラヴァ(光栄あれ、ロシア語: Слава)」のメロディに基づく。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第8番、リムスキー=コルサコフのオペラ『皇帝の花嫁』チャイコフスキーのオペラ『マゼッパ』などにも使われている。
- ^ 年代記の編纂はイヴァン雷帝の時代には禁止令が出されており、ボリスの時代も引き続き厳重に監視されていた。ピーメンが深夜に年代記を綴るのも、命がけの行為でありその行為からもピーメンが反ボリスであることがわかる。 - 桑野 p.126
- ^ 偽ドミトリーの最期は、反乱軍から逃げようとして窓から飛び降りて脚を骨折したところを射殺される、というものであった。
- ^ シャインの収集した「ロシア歌謡集」から曲を借用。
- ^ ムソルグスキーの依頼によりスターソフが「大ロシア歴史歌謡集」から詞を探し出してきた。 - 桑野 p.192
- ^ 古い婚礼歌「鐘は鳴るノヴゴロド」を基にしている。
- ^ 1874年の全曲初演の時から、モスクワのノヴォデヴィチ修道院の場に登場した警吏ニキーティチとおよそ300キロメートル離れたリトアニア国境の警吏を同一歌手が演じるという慣例が続いている。 - チャンパイ p.229-230
- ^ マリーナは、偽ドミトリーが殺害された後、一時投獄されるが助命されポーランドに帰国した。その後、第2のドミトリーと結婚し彼の子を産む。第2のドミトリーも殺害されると、コサックのアタマンであるザルツキーに取り入り、息子をツァーリにしようと企てるが失敗し、最後は獄死した。
- ^ ルイ14世の宮廷管弦楽団「王の24本のヴァイオリン」を模したのだと言われる。 - チャンパイ p.252
- ^ ただし、ムソルグスキーのオーケストレーションは抜粋上演ではラローシから激賞されており、全曲初演の際も批評家から好意的に受け止められていた。
- ^ 後の編曲作業で用いたオーケストラの規模は標準サイズのものであったため、ワーグナー・サイズのオーケストラで編曲されたポロネーズは再度編曲し直されている。
- ^ 序文で強調した復活させた場面とは、政治的な理由で省略されるようになった「革命の場」のことをさすと思われる。なお、1896年版のサンクトペテルブルク音楽院での初演時も「革命の場」は政治的配慮により削除された。
- ^ 最終幕の場面入れ替えの理由をリムスキー=コルサコフは説明していない。
- ^ ロシア国内では、1898年にサーヴァ・マモントフのモスクワ私立歌劇団でボリスを演じて成功を収めている。
- ^ 1874年の全曲初演の際、悪意ある批評を行いムソルグスキーを悲しませたキュイも原点回帰を提唱した。
- 1 ボリス・ゴドゥノフ (オペラ)とは
- 2 ボリス・ゴドゥノフ (オペラ)の概要
- 3 ムソルグスキーによる2つの版
- 4 楽器編成
- 5 登場人物
- 6 主要曲
- 7 他者による版
- 8 主な録音・映像
- 9 参考文献
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