プルメリアの花言葉
プルメリアの花言葉の由来
(1)花の見た目と香りが由来となっている「気品」「恵まれた人」「上品」「美しさ」「魅力」プルメリアの花言葉として代表的なのは、「気品」である。それは、プルメリアの見た目が美しいことが、由来のひとつである。花弁にしわが少なく、表面が滑らかな見た目をしている様子から、気品があると例えられた形だ。また、プルメリアの香りが豊かであることも、花言葉「気品」の由来となっている。プルメリアの、柑橘系に近い甘い香りは、気品の良さを感じられる。さらに、プルメリアは古くから高級な香水の原材料として重宝され、気品のある人に用いられたという歴史がある。そうして、見た目と香りのどちらも質が良いということで、「気品」という花言葉が定着した。
その「気品」から派生する形で、「恵まれた人」という花言葉も生まれた。人の気品は、成長する過程で身に付くものであるため、育つ環境が重要である。そのため、プルメリアのような気品が身に付く、良質な環境で育つことができた人という意味で、「恵まれた人」と解釈された形だ。また、「恵まれた人」は、環境ではなく素質が恵まれていることが由来だという説もある。成長すると自然に見た目が美しくなり、高級感のある香りを放つようになるプルメリアになぞらえて、生まれつき魅力的な素質を持っている人を表す形である。
また、プルメリアは、海外に「上品」という花言葉があるが、その由来は「気品」と同じである。さらに、単純に見た目を由来とした「美しさ」という花言葉もある。そして、「気品」や「美しさ」などを全てまとめた「魅力」という言葉も、プルメリアの花言葉である。
(2)「日だまり」の由来はプルメリアが生息する気候
プルメリアは暖かい環境を好む植物であり、主に熱帯で生息する。そして、太陽の光を十分に浴びることで、健やかに成長できる。そのことから、暖かい環境に欠かせない太陽の光に関係する「陽だまり」が、プルメリアの花言葉となった。
(3)プルメリアの5つ花弁それぞれに意味が込められている「アロハ」
プルメリアは、ハワイとの繋がりが強い花である。ハワイで歓迎をする際に、相手の首にかける花飾りのレイには、プルメリアの花が用いられる。そのような背景から、ハワイの挨拶である「アロハ」も、プルメリアの花言葉に含まれる。「アロハ」はただの挨拶として使用することができるが、それだけではなく、複数の意味が含まれている言葉である。
「アロハ」はハワイ語で「aloha」と表記するが、それは5つの単語の頭文字を合わせたものである。「akahai(思いやり)」「lokahi(調和)」「'olu'olu(心地よさ)」「ha'aha'a(謙虚さ)」「ahonui(忍耐強さ)」と、それぞれ異なる意味を持った単語だ。そして、5枚あるプルメリアの花弁ひとつずつに、それぞれの意味が込められている。したがって、「思いやり」「調和」「心地よさ」「謙虚さ」「忍耐強さ」も、プルメリアの間接的な花言葉と言える。
(4)「大切な人の幸せを願う」の由来はハワイ語の名前
プルメリアには「大切な人の幸せを願う」という花言葉があるが、それはハワイ語が由来となっている。プルメリアという名前は英語であり、ハワイ語での名前は「Pua melia(プア・メリア)」だ。そして、その名前を直訳すると、「大切な人の幸せを願う」となる。それがそのまま、花言葉となった形である。
(5)ハワイの言い伝えが由来である「情熱」「愛情」
「情熱」と「愛情」の花言葉は、ハワイの言い伝えが由来となっている説が有力である。満月の日の夜明けに、朝霧に包まれた状態のプルメリアの花を集め、それで首飾りであるレイを作り意中の人に渡すと、その恋が成就するという言い伝えである。わざわざ満月の日の夜明けを選び、レイを作って相手に贈るという煩わしい言い伝えを実行するほど、強い気持ちで相手を愛しているということで、「情熱」と「愛情」が花言葉となったといえる。
(6)プルメリアを女神とする考えが由来となっている「内気な乙女」
ハワイでは、プルメリアは、女性の守り神だとされている。そのことが由来となり、「内気な女性」という花言葉ができた。守り神に守られるような女性は、自ら戦うことができないほどか弱く、内気だという意味合いである。
(7)気品や美しさを身に付けるという意味の「魅力を引き出してくれる」
プルメリアは、見た目や香りを由来とした、「気品」や「美しさ」など、良い意味の花言葉が多い。そして、気品や美しさを身に付けることを目的とする、プルメリアの花を模したアクセサリーも数多く存在する。また、ハワイでは、プルメリアの花そのものをアクセサリーにすることもある。そのように、プルメリアは気品や美しさを身に付けさせてくれると信じられているため、「魅力を引き出してくれる」という表現が、プルメリアの花言葉となった。
プルメリアの英語の花言葉
プルメリアの花言葉を英語で表現すると、「dignity(気品)」「elegant(上品)」「beauty(美しさ)」「charm(魅力)」「advantaged(恵まれた人)」「sunny spot(日だまり)」「wish the happiness of a loved one(大切な人の幸せを願う)」「passion(情熱)」「love(愛情)」「shy maiden(内気な乙女)」「bring out ones charm(魅力を引き出してくれる)」となる。プルメリアの色別の花言葉の解説
プルメリアの花には、白や黄色、ピンクなどのバリエーションがあるが、その色によって花言葉の意味が変わることはない。プルメリアの本数別の花言葉の解説
プルメリアは、本数によって花言葉が変わることはない。ただ、花弁の数が通常の5枚ではなく、自然と4枚や6枚になったものは、幸運の象徴とされる。プルメリアの怖い花言葉
プルメリアには、怖い意味の花言葉はない。まばゆい日差しの下に咲く花ということで、明るい内容の花言葉ばかりである。ただ、プルメリアが「死」のイメージを持たれることは珍しくない。プルメリアは、東南アジアを始めとする熱帯の国々で、墓地に備える花として使用されるからだ。プルメリアは生命力が高く、手入れの頻度が少なくても、枯れてしまう心配がない。そして、香りが強いため、土葬を行う場合は、死臭をかき消してくれる。そのため、土葬文化の地域では、墓地の花として重宝される。また、プルメリアは毒性があるため、墓に供えることで、毒によって遺体を悪いものから守るという、まじないのような意味合いもある。さらに、プルメリア自体が一般的に入手しやすいため、墓に供えられることが非常に多い。したがって、墓地に足を運んだ際にプルメリアを目にする機会が多いため、怖い花言葉を持たないながらも、日本の菊や彼岸花のように、死を連想させる花として周知されてしまっている。その上、東南アジアでは、妊娠中に命を落とした女性の幽霊である、ポンティアナックという妖怪に関する逸話がある。人を喰うとされる妖怪であり、現れる際にはプルメリアの花の香りがし、その後に腐臭がするという伝承である。その逸話によって、プルメリアが怖い花だというイメージを持たれることがある。
また、東南アジアだけでなくハワイでも、プルメリアは墓地の花として扱われることが多い。そのため、場合によっては、プルメリアの花を素材としたレイの使用が避けられることもある。そして、ハワイは日本と馴染みが深いので、日本でも、プルメリアと死が連想されることは珍しくない。そのような経緯があるため、プルメリアは、怖い花言葉があるという誤解をされやすい。しかし、プルメリアを墓地に供えるのは、死者の冥福を祈ったり、死者を守ったりするためである。したがって、決して怖い意味は含まれていない。
※ 花言葉の内容は諸説あります。
- プルメリアの花言葉のページへのリンク