パルマチン空軍基地とは? わかりやすく解説

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パルマチン空軍基地

分類:宇宙開発機関
名称:パルマチン空軍基地(Palmachim Air Force Base)
小分類:打ち上げ射場
国名:イスラエル
所在地:ヤブネ近郊

イスラエル南部ヤネブ付近にあるミサイル試射/ロケット打ち上げ施設で、1988年からの10年間に5回の衛星打ち上げが行なわれています。正確な位置施設名などは明らかにされていませんが、近隣イスラエル空軍ヘリコプター基地パルマチン(パルマヒムともいう)があるため、打上げ射場もパルマチン空軍基地と呼ばれてます。アラブ諸国囲まれイスラエルでは、ミサイル攻撃誤認されないよう打上げ地中海方向限られており、これまで打ち上げられ衛星軍用偵察(監視)衛星オフェクのみです。
オフェク打ち上げ1988年9月19日から1998年1月22日にかけての10年間でシャビト打ち上げランチャーによって5回行なわれましたが、1994年4月3日打上げ失敗してます。残る4基の衛星オフェク1〜4と名付けられました。このようにパルマチンには制限が多いため、イスラエルでは商業衛星打ち上げを、アメリカなどで行なう計画です。

1.どのような組織になっているの?
イスラエル国防省傘下あります

2.地図上でどの辺にあるの?
イスラエル南部砂漠地帯北緯3156分、東経3442分付近にあります傾斜角142144度に限られています。

3.これまで打ち上げたロケット人工衛星は?
ロケットは、シャビト(Shavit)があります
人工衛星は、オフェク(Offeq)偵察衛星あります

参考文献/ケネス・ガトランド・著/佐貫亦男日本語監修世界宇宙開発旺文社発行大澤弘之監修日本ロケット物語三田出版会発行


パルマヒム空軍基地

(パルマチン空軍基地 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/23 10:10 UTC 版)

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パルマヒム空軍基地
Palmachim Air Force Base
IATA: ? - ICAO: LL__
概要
国・地域 イスラエル
所在地 中央地区リション・レジオンヤブネ
種類 空軍基地ロケット発射場
運営者 イスラエル航空宇宙軍
標高 10 m (32 ft)
座標 北緯31度53分52秒 東経34度41分26秒 / 北緯31.89778度 東経34.69056度 / 31.89778; 34.69056座標: 北緯31度53分52秒 東経34度41分26秒 / 北緯31.89778度 東経34.69056度 / 31.89778; 34.69056
滑走路
方向 ILS 長さ×幅 (m) 表面
03/21 NO 2,403×30 舗装
13/31 NO 803×30 舗装
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パルマヒム空軍基地(パルマヒムくうぐんきち、ヘブライ語: פלמחים‎, ラテン文字転写:Palmahim/Palmachim, パルマチン空軍基地、パルマチム空軍基地とも)は、イスラエルにある空軍基地ロケット発射場である。イスラエル空軍 第30航空団(30th Wing, Canaf 30)の飛行隊が所属する[1]

概要

パルマヒム空軍基地は、テルアビブの南の地中海岸の、リション・レジオン市とヤブネ市の近傍に1960年代に建設され、付近にあるキブツ・パルマヒムにちなんで名づけられた。パルマヒムというキブツは、イギリス委任統治領パレスチナで活動したユダヤ人の軍事組織であるハガナーの精鋭部隊、パルマッハ(突撃隊)の元隊員たちが、地中海沿いの砂丘に1949年に建設したものである。

イスラエル航空宇宙軍(イスラエル空軍)・イスラエル宇宙局が使用する。滑走路は03/21(2,403m)と13/31(803m)の二本。ヘリコプターおよび無人航空機による飛行隊、および弾道弾迎撃ミサイルアローを装備する部隊が配備されており、アローミサイルの試験場もある[2]。また人工衛星打ち上げロケット・シャヴィトの打ち上げ基地としても活用され、1988年オフェク1以来、偵察衛星オフェクシリーズがここで打ち上げられている。通常、ロケットは地球の自転を利用するために東向きに発射されるが、海が西側にあるパルマヒム基地では、ロケットの残骸を周囲のアラブ諸国や自国領土に落とさない配慮もあり、西に向けて発射されている。

また、イスラエル空軍所属の特殊コマンド部隊シャルダグは、1981年にサイェレット・マトカルから独立して以来、パルマヒム空軍基地を拠点としている[3]

テルアビブの海岸沿いにある国内線用のスデ・ドブ空港は、将来は廃止され宅地開発されることになっているが、同空港が廃止された場合の空軍部隊の移転先はパルマヒム基地になることが2007年7月に決定されている[4]

飛行隊

MD 500、AH-1F Tzefaを運用していた時代には、サウザン・コブラ・スコードロン(The Southern Cobra Squadron)と呼ばれていた。
  • 第166飛行隊(スパーク・スコードロン、The Spark Squadron) – エルビット ヘルメス450 (無人航空機)
  • 第200飛行隊(UAVスコードロン、The UAV Squadron) – IAI サーチャーIAI ヘロン (無人航空機)

脚注

関連項目

外部リンク



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