ワロップス飛行施設とは? わかりやすく解説

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ワロップス飛行施設

分類:宇宙開発機関


名称:ワロップス飛行施設/Wallops Flight Facility (WFF)
小分類:打ち上げ射場
国名:アメリカ
所在地:バージニア州ワロップス島
設立年月日:1974年4月25日

NASA前身であるNACA(航空諮問委員会)がミサイル開発競争一環として45年7月バージニア州東部大西洋面したワロップス島観測ロケット打ち上げ施設建設したのが始まりです。打ち上げ試験この年夏から始まりその後観測ロケット観測気球スペースバルーン打ち上げのほか、パルスロケットやラムジェットなど新技術開発試験にも使用されました。1974年にはNASAゴダード宇宙飛行センター管轄下のワロップス飛行施設(WFF)となり、滑走路人為的に水浸しにできる研究用飛行場では航空機離着陸試験なども実施されています。この飛行場もうひとつ重要な役割は、オービタル・サイエンス社がロッキード・トライスター旅客機改造型使って打ち上げているペガサスXL有翼ロケットホームベースになっていることです。ワロップス飛行場からのペガサスXL打ち上げは、1996年11月4日以来、5回行なってます。

1.どのような組織になっているの?
ワロップス飛行施設(WFF)はNASAゴダード宇宙飛行センター管轄下の組織で、打ち上げ施設のほか研究用飛行場、ワロップス軌道追跡ステーション(WOTS)、ワロップス統合管制センター(WICC)などがあります

2.地図上でどの辺にあるの?
バージニア東部大西洋チェサピーク湾挟まれ半島北東岸のワロップス島打上げ射場研究飛行場など主要施設あります。また半島にもレーダー施設指揮通信施設など関連施設あります打ち上げ射場民間用1ヵ所を含め6ヵ所で、打ち上げ角3860度、中部大西洋試験空域向けて打ち上げられます。

3.これまで打ち上げたロケット人工衛星は?
ロケットは、ディーコンナイキ・ディーコン、カジュン、ナイキ・カジュン、テラピン、アーゴ、テリア、ナイキ・アスプ、ジャベリンエアロビー、スパロービー、アイリストレイルブレイザーブラックブラントスカウトX、RAM-B、RM-10などの観測ロケットあります
人工衛星は、エクスプローラーリエントリーサンマルコRAMRFDオーブコムなどがあります


ワロップス飛行施設

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/23 10:07 UTC 版)

ワロップス飛行施設ヴァージニア州東部海岸に位置する施設。ワロップス島とその周辺にまたがって存在する。NASAのゴダード宇宙飛行センターに運用されており、主にNASAやその他のアメリカ政府組織によって科学と実験のミッションを支える射場として利用されている。ワロップス飛行施設には多種多様な観測ロケット[1]、小型の使いきり型弾道・軌道ロケット、科学機材を積んだ高高度気球などの運用を支えるために広い計測射場を持ち、無人航空機を含む研究用航空機の研究空港としても使われる。1945年の設立以来これまでに16,000機以上がワロップスで打ち上げられている[2][3][4]






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