ブラジル宇宙機関
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ブラジル宇宙機関(ブラジルうちゅうきかん、ポルトガル語: Agência Espacial Brasileira;AEB, 英語: Brazilian Space Agency)は、ブラジルの宇宙機関。宇宙開発を担当する国家機関であり、ラテンアメリカ諸国で随一の規模と実績をもつ。
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- ^ National Congress of Brazil. 2008 Federal Budget: Brazilian Space Agency (Agência Espacial Brasileira). (pp. 208-213).
- ^ Presidency of Brazil: Law 8.854 "That creates the Brazilian Space Agency, and other measures".
- ^ “宇宙情報センター ブラジル宇宙局”. JAXA. 2011年3月9日閲覧。
- ^ “伯中宇宙開発に米難色”. 日経新聞. 2011年3月9日閲覧。
- ^ “宇宙航空研究開発機構(JAXA)とブラジル国立宇宙研究所との森林の減少及び劣化に由来する排出の削減等(REDD+)の協力に関する意向書の締結について”. JAXA. 2011年3月9日閲覧。
- ^ “インド・ブラジル・南アフリカ、航空宇宙産業進出で共同”. JANJANニュース. 2011年3月9日閲覧。
- 1 ブラジル宇宙機関とは
- 2 ブラジル宇宙機関の概要
- 3 国際協力
ブラジル宇宙機関
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「ブラジルの宇宙開発」の記事における「ブラジル宇宙機関」の解説
MECBをより確実に民間に移行するために1994年2月10日、ブラジル大統領イターマル・フランコはブラジル宇宙機関(Agência Espacial Brasileira、AEB)の設置に合意した。これによって宇宙開発は国防省から科学技術省主導に転換され、単なる諮問機関となり、委員のいなかったCobaeに変えてAEBが設置された。半分自治の政府機構であるAEBは、独自の職員を保有し、政策の実行に責任を負っている。AEBは大統領直属の民生分野の人材に率いられることになっている。 また、AEBはアメリカ政府からの批判をそらすために創設された。アメリカはブラジルの宇宙開発の中でCTAとINPEに金融的、技術的支援に始まり中心的な役割を果たしていた。1966年、アメリカは観測ロケットを提供しており、これはブラジルによって打ち上げられている。これらの技術を元に、ブラジルは大型のロケットを開発していた。しかし、アメリカ政府はMECBにブラジル軍を巻き込んだ状態に警告を示しており、これを避けるためにもAEBが設立されたのである。 AEBはブラジル総合宇宙計画を監督しているが、射場と打ち上げ機器に関してはいまだにブラジル空軍が担当しており、INPEも現存しており衛星の直接開発を続けている。このため、AEBが様々な省に展開しているMECB関連の開発機構を組み合わせ効果的に監督できるかどうかは不透明なままである。 ブラジル宇宙機関は現在までの観測ロケット開発を基礎として、現在までにVS-30、VSB-30などの観測ロケットを開発している。さらに現在、全段固体の衛星打ち上げロケット(Veículo Lançador de Satélites、VLS)の開発を行っている。その一世代目となるVLS-1は試験機が生産される段階まで進んだが、2機連続で失敗し、2003年には3機目の打ち上げ準備中にブラジルロケット爆発事故が起こり、これによってロケット開発が中止された。VLSの開発停止後は観測ロケットを打ち上げており、また、海外からの技術の導入も行われている2010年になりようやく開発が再開し、2014年に初の人工衛星打ち上げを予定していたが、実現していない。 2015年11月13日に小型観測ロケットのVS-40M V03がアルカンタラ射場から発射直後に爆発した。けが人はいなかった模様。
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