スイス宇宙局とは? わかりやすく解説

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スイス宇宙局

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/14 21:41 UTC 版)

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スイス宇宙局(Swiss Space Office, SSO)はスイス宇宙機関[1]1998年に設立され、本部はベルンに位置する[2]

概要

SSOはスイス連邦参事会が定めるスイスの宇宙政策を計画・実施する行政機関である[3]

スイスは設立時からの欧州宇宙機関(ESA)の参加国であり、ESAの枠内での宇宙研究開発を行っている[2]。2009年度のESA拠出金は9440万ユーロであり、全体の2.63%を占めて、参加国中8位だった[2]

スイス初の人工衛星2009年にローザンヌ技術専門学校がインドのPSLVロケットにより打ち上げたスイスキューブであり、この衛星によってスイスは世界で49番目の衛星保有国となった[2]

スイス国内における宇宙開発の公的機関として、SSOのほかにSER(教育研究事務局)が存在する。

スイスの宇宙技術

1965年、厳しい審査の後にスイスのオメガスピードマスタープロフェッショナルがNASAの宇宙ミッションに認可され、月面で初めて使用された時計となった
下記はスイスが参加したミッションの一部[4][5]


  • オメガスピードマスター英語版は月面でエドウィン・オルドリンが着用し、NASAの宇宙飛行士の標準品となっている。
  • アポロ計画において月面太陽風の測定に使用された真空シリンダーはベルン大学で開発された。
  • 1974年以来打ち上げられているアリアンロケットのペイロードフェアリングは、全てスイスのRUAG社が製造。当初はエリコン社(Oerlikon)の工場で製造され、後に国営兵器製造業ルアク社(RUAG)の「宇宙」部門に吸収された。
  • NASAのマーズ・パスファインダーはスイスのMaxonモーターを使用している[6][7]
  • NASAの火星探査機フェニックスに搭載された原子間力顕微鏡。マッチ箱ほどのサイズ。
  • 水星探査を行うベピ・コロンボの欧州探査機に搭載されるレーザー高度計「ベラ(BELA)」
  • ESAが開発したガリレオ航法衛星は、ヌージャテルで開発された原子時計が搭載されている。
  • 世界で最も精密な超高性能分光計「ハープス(HARPS)」
  • 太陽系外惑星を観測する宇宙望遠鏡「ケオプス(CHEOPS)」の製造もスイスが担当。
  • 欧州補給機(ATV)の基本構造材、太陽電池パネルの展開機構、デブリシールドなど[8]

参考文献

関連項目

外部リンク




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