パナソニックインパルスとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > パナソニックインパルスの意味・解説 

パナソニック インパルス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/06 16:18 UTC 版)

パナソニック インパルス
Panasonic Impulse
創設:1974年(51年前)
加盟:1976年シーズン
リーグ
Xリーグ・X1 Super
チーム名
  • パナソニック インパルス(2011-現在)
    • パナソニック電工インパルス(2008-2010)
    • 松下電工インパルス(1974-2007)
ホームタウン
大阪府門真市
チーム情報
チームカラー   パナソニックブルー
  ブラック
  グレー
マスコット メイビー君
運営母体 パナソニック エコソリューションズ社
監督 荒木延祥
公式サイト panasonic.co.jp/ew/go-go-impulse/
獲得タイトル
Xリーグ
JXB優勝(7回)
1990・1994・1995・2004・2007・2008・2015
ライスボウル優勝(1回)
2024
SUPER9優勝(1回)
2017
パールボウル優勝(1回)
1996
地区優勝(18回)
1997・2000・2001・2002・2003・2004・2005・2006・2007・2009・2010・2011・2012・2013・2015・2016・2017・2018
学生-社会人大会(1983-2020年シーズン)
ライスボウル優勝(4回)
1994・2004・2007・2015

パナソニック インパルス: Panasonic Impulse)は、日本大阪府門真市に本拠地を置くアメリカンフットボール実業団チーム。Xリーグ1部のX1 Superに所属。

パナソニック移行後の正式チーム名は企業名とチーム名との間に空白が入る名称が正しい。

概要

1974年に「松下電工インパルス」として創部。2年後の1976年に当時の社会人リーグ(現Xリーグ)に加盟。「インパルス」の名は「フットボール界と社内に衝撃(インパルス)を与える」に由来する[1]。チームカラーはブルー・ブラック・イエロー。ホームタウンは大阪府門真市。チームのマスコットキャラクターはメイビー君背番号は#06。カンガルーをモチーフとしている。チームのオフィシャルページによれば正式名称は「ウィン・ザ・メイビー」である[2]

Xリーグの前身である日本社会人リーグ時代から通算した地区優勝回数18回は史上最多であり、強豪チームとして知られる。1995年にはチーム初の日本一を達成した。

歴史

チーム創設から1995年まで

1974年に「松下電工インパルス」として創部[3]。Xリーグに所属するチームの中では4番目に古い歴史を持つ(アサヒビールシルバースター警視庁イーグルスサイドワインダーズ)。愛称の「インパルス」は、「フットボール界と社内に衝撃(インパルス)を与える」という意味で命名された[1]。日本社会人リーグへ初めて出場したのは、創部から2年後の1976年である。翌年の1977年に社会人リーグAブロックに昇格。1978年には、関西学院大学ファイターズを破って西日本制覇を果たした。

1980年から1983年まで、4年連続で関西社会人リーグ優勝を果たす。1984年からは、実業団チームで作る日本実業団リーグに参加した。

1987年、松下電工のCIスポーツに指定。この年から1990年までの4年間、日本社会人リーグの西日本カンファレンスで連続優勝を果たす。このうち1990年には、チーム初の社会人日本一を達成した。その後、年が明けた1991年に第44回ライスボウルに初出場。日本大学フェニックスに13-35で敗れた。

1994年は2度目の出場となった第48回ライスボウルで、初出場の立命館大学パンサーズを16-14で下し、初の日本一を達成。

1995年は全社的サポートの体制が整えられる。2年連続3回目となるライスボウルに出場し、京都大学ギャングスターズに21-35で敗れる。

1996年から2007年

1996年のシーズンより、日本社会人リーグがXリーグと名称を変更してリーグの再編成を行った。この年以降、東京スーパーボウルに3度出場するも、いずれも敗退のシーズンが続く。1999年にはアサヒ飲料、マイカルに続くリーグ3位の成績でシーズンを終え、ファイナル6出場を断たれるなど、チームの順位は低迷した。

2004年は9年ぶり4回目のライスボウル出場を果たし、立命館大学に26-7で勝利、10年ぶり2回目の日本一を達成。

2005年は世代交代により攻撃力が低下。ベテランQB高橋公一高橋幸史に加え、立命館大学出身QB高田鉄男らが新たな戦力として入団したが、ジャパンXボウルで敗れ、ライスボウル2連覇を断たれる。

2006年はファイナル6の初戦で鹿島ディアーズに敗退。

2007年はウエストディビジョンで8連覇、ファイナル6では準決勝でオービックシーガルズをタイブレイクの末破り、ジャパンXボウル(決勝)でも富士通フロンティアーズに快勝、3年ぶりの出場となったライスボウルでは関西学院大学ファイターズの後半の猛追撃を振り切り、52-38で勝利、日本一のタイトルを奪回した。

2008年から2018年

2008年10月1日の松下電工の社名変更に伴いチーム名を「パナソニック電工インパルス」へ変更。先行する形で7月末にチームのロゴマークのデザイン変更が発表されていた。この年、昨年に引き続き2年連続のジャパンXボウル優勝を果たす。続くライスボウルでは、立命館大学パンサーズに13-17で敗れ、2年連続日本一には届かなかった。

2011年8月1日、パナソニックグループ内での一体感を醸成する為、チーム名を「パナソニック インパルス」へ変更した。

2012年1月1日付でパナソニック電工がパナソニックに吸収合併され解散、運営元がパナソニックに変更。これに伴い、ユニフォーム・チームロゴのデザインも変更された。

2015年はジャパンXボウル(決勝)で富士通フロンティアーズに24-21で勝利、6年ぶりの出場となったライスボウルでは立命館大学パンサーズと対戦。22ー19で勝利し、7年ぶりのライスボウル優勝となった。

2019年から現在

2019年より、リーグ編成変更により、新しく設立されたX1 Superに所属。レギュラーシーズンを3位で終え、続くポストシーズンでオービックシーガルズを24-14で破ってジャパンXボウルに進出。富士通フロンティアーズに28-26で敗れ、準優勝となった。

2020年、新型コロナウイルスによる短縮日程の影響でX1 SUPERが2つのブロックに分けられ、インパルスはオービックシーガルズ東京ガスクリエイターズオール三菱ライオンズと共にBブロックに所属した。ブロックの最終順位を2位で終え、決勝進出を逃した。

2021年、レギュラーシーズンを全勝して1位で終了すると、続くポストシーズンでもIBM BIG BLUEに38-31で勝利。この年から社会人決勝となったライスボウルでは、2019年と同じく富士通フロンティアーズとの対戦となった。試合は18-24でフロンティアーズに敗れ、準優勝に終わった。

2022年、X1 Superが12チームに拡大され、ディビジョンAとディビジョンBに分かれる2ブロック制となった。インパルスはディビジョンA(IBM BIG BLUEノジマ相模原ライズアサヒビールシルバースター胎内ディアーズオール三菱ライオンズ)に所属。レギュラーシーズン全勝でトップ通過し、ポストシーズンではアサヒ飲料クラブチャレンジャーズを38-28、オービックシーガルズを30-10で破り、ライスボウルに進出。対戦相手は昨年に続き富士通フロンティアーズであった。接戦の末、29-21で敗れてライスボウル制覇を2年連続で逃した。

タイトル

社会人リーグ

通算 優勝:7回 準優勝:11回
東京スーパーボウル(1987年~2002年)
  • 優勝:3回(1990, 1994-1995)
  • 準優勝:5回(1988, 1992, 1997, 2000-2001)
ジャパンXボウル(2003年~2020年)
  • 優勝:4回(2004, 2007-2008, 2015)
  • 準優勝:3回(2005, 2010, 2019)
ライスボウル(2021年~)

()内はシーズン年度

社会人VS学生大会

ライスボウル(~2021年)
  • 優勝:4回(1995, 2005, 2008, 2016)
  • 準優勝:3回(1991, 1996, 2009)

()内はライスボウル開催年

成績

秋季リーグ戦成績

     優勝    準優勝    昇格    降格

1997年-2008年(2ステージ制)

年度 所属 レギュラーシーズン Final6(プレーオフ)
順位
1997 X WEST 5 0 0 1位 東京スーパーボウル敗退(対鹿島ディアーズ
1998 X WEST 4 1 0 2位 ワイルドカード敗退(対アサヒビール
1999 X WEST 3 2 0 3位
2000 X WEST 7 1 0 1位 東京スーパーボウル敗退(対アサヒ飲料
2001 X WEST 9 0 0 1位 東京スーパーボウル敗退(対アサヒ飲料
2002 X WEST 7 1 0 1位 セミファイナル敗退(対富士通
ジャパンエックスボウル開始
2003 X WEST 8 1 0 1位 セミファイナル敗退(対アサヒビール
2004 X WEST 10 0 0 1位 JXB優勝(4)(対アサヒビール
2005 X WEST 8 2 0 1位 JXB敗退(対オービック
2006 X WEST 7 1 0 1位 セミファイナル敗退(対鹿島ディアーズ
2007 X WEST 9 0 0 1位 JXB優勝(5)(対富士通
2008 X WEST 8 1 0 2位 JXB優勝(6)(対鹿島ディアーズ

2009年-2015年(3ステージ制)

年度 所属 1stステージ 2ndステージ Finalステージ
順位
2009 X WEST 8 0 0 1位 Super9:2勝 ファイナルステージ敗退(対鹿島ディアーズ
2010 X WEST 9 0 0 1位 Super9:2勝 JXB敗退(対オービック
2011 X WEST 8 2 0 1位 Super9:1勝1敗
2012 X WEST 7 3 0 1位 Super9:1勝1敗
2013 X WEST 9 1 0 1位 Super9:1勝1敗 ファイナルステージ敗退(対富士通
2014 X WEST 7 1 0 2位 Super9:1勝1敗
2015 X WEST 7 0 0 1位 Super9:2勝 JXB優勝(7)(対富士通

2016年-2018年(2ステージ制)

年度 所属 レギュラーシーズン プレーオフ
順位
2016 X WEST 8 1 0 1位 セミファイナル敗退(対オービック
2017 X WEST 9 0 0 1位 セミファイナル敗退(対IBM
2018 X WEST 8 1 0 1位 セミファイナル敗退(対IBM

2019年-現在(Super・Area制)

  • 2022年-2023年シーズンはX1 SuperがDiv.AとDiv.Bの2ディビジョンに分かれて実施。
  • 2024年シーズンからEAST・CENTRAL・WESTに地区分け
年度 所属 地区 レギュラーシーズン プレーオフ
順位
2019 X1 Super 5 2 0 3位 JXB敗退(対富士通フロンティアーズ
2020 1 1 0 2位 短縮日程のため出場なし
ライスボウルへ移行(Xリーグ決勝戦)
2021 7 0 0 1位 ライスボウル敗退(対富士通フロンティアーズ
2022 5 0 0 A1位 ライスボウル敗退(対富士通フロンティアーズ
2023 5 0 0 A1位 ライスボウル敗退(対富士通フロンティアーズ
2024 W 6 0 0 1位 ライスボウル優勝(8)(対富士通フロンティアーズ

チーム名の変遷

チーム名称
期間 名称
1974年 - 2008年 松下電工インパルス
2008年 - 2011年 パナソニック電工インパルス
2011年 - 現在 パナソニック インパルス

脚注

  1. ^ a b パナソニックインパルス - チームプロフィール Xリーグ
  2. ^ メイビーの部屋 パナソニックエレクトリックワークス社
  3. ^ インパルスについて パナソニックエレクトリックワークス社

外部リンク


パナソニック インパルス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 14:01 UTC 版)

パナソニック電工」の記事における「パナソニック インパルス」の解説

2011年平成23年8月1日付でパナソニック電工インパルスから変更日本社会人アメリカンフットボールリーグXリーグ)西地区所属実業団チーム

※この「パナソニック インパルス」の解説は、「パナソニック電工」の解説の一部です。
「パナソニック インパルス」を含む「パナソニック電工」の記事については、「パナソニック電工」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「パナソニックインパルス」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「パナソニック インパルス」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「パナソニックインパルス」の関連用語

パナソニックインパルスのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



パナソニックインパルスのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのパナソニック インパルス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのパナソニック電工 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS