スリーディー‐テレビ【3Dテレビ】
読み方:すりーでぃーてれび
3Dテレビ
1月7-10日に米国・ラスベガスで開かれた世界最大の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー」(CES)では、ソニー、パナソニック、東芝、三菱電機など国内メーカーをはじめ、各国の家電メーカー・映像メディアが最新の3D技術、3D対応テレビやBDプレーヤー、コンテンツなどを出展し、注目を集めました。
3Dは右目と左目用の映像を交互に表示し、視聴者は専用メガネをかけて立体映像を楽しむことができます。3Dは古くからある技術で、米国では1950年代に3D映画ブームが巻き起こりましたが、画像のブレが目立ち、眼が疲れることなどから、長続きしませんでした。現在ではデジタル技術の進展でこれらの欠点が改良されました。米国では昨年、たくさんの3D映画が封切られ(一部は日本でも公開されました)、多くの人が3Dに魅了されたといいます。
ソニーは3DテレビやBDプレーヤーなどを米欧で今夏にも発売します。1月6日にはケーブルテレビ放送のディスカバリー・コミュニケーションズ、映画館向け映写システムのIMAXと、3D映像を放送する合弁会社の設立を発表、11年以降、米国などで放送を始める予定です。また国際サッカー連盟(FIFA)とワールドカップを3D映像化する契約を結ぶなどコンテンツの充実にも力を入れています。他社に先駆けて3月に発売するパナソニックは米国の衛星放送会、ディレクTVの配信する3D番組の独占的なスポンサーとなるほか、米国の映画会社と3D映画をBDディスク化する事業に取り組んでいます。3Dテレビは日本でも年内にはお目見えすることになるでしょう。
米国の調査会社ディスプレイサーチは、世界の3Dディスプレー市場(テレビのほか、パソコン、デジカメなども含む)は2010年から本格的に立ち上がり、2018年に220億ドル(約2兆円)まで拡大する(09年は約9億ドル)と予測しています。3Dの普及にはテレビやBDレコーダー・プレーヤーなどのハードだけでなく、映画やスポーツ、ドキュメンタリーなど優れたコンテンツが不可欠です。今後、多くの関連産業が3D対応を加速させていくでしょう。
(掲載日:2010/01/28)
立体テレビ放送
(3Dテレビ から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/22 22:36 UTC 版)
立体テレビ放送(りったいテレビほうそう)とは、視聴者に立体的な映像を表示することができる3次元ディスプレイ(薄型テレビ等)に向けたテレビ放送のことである[注 1]。3Dテレビ放送とも。視聴者が被写体を自由な視点から観察できる「自由視点テレビ」[1]などを前提とした、新しいテレビ放送も含まれる。
注釈
- ^ 本稿で言うテレビ放送には、地上波TV放送、衛星波TV放送、ケーブルTV放送、IP放送が含まれる。
- ^ 米RealD社は映画用の3D映像の上映用規格でも有名であるが、本稿で言うRealDフォーマットは3DTV放送用の規格である。
- ^ サイド・バイ・サイドとライン・バイ・ラインのいずれであっても表示画素数は2Dに比べるて落ちるが、無理にデジタル放送の1チャンネル内に3D放送を収めようとしない放送事業者もある。韓国KCC放送では、地上波アナログ1チャンネル分6MHzの帯域を使いMPEG-2による左右2チャンネルを使った放送を2010年10月から開始する予定であった。
- ^ 具体的には、対応プレイヤー ~ HDMIケーブル ~ フレームパッキング対応3DTVにおける方式。
出典
- ^ 谷本 正幸, "自由視点テレビ," 映像情報メディア学会誌 Vol.55, No.12 (2001)
- ^ ビックカメラ、“立体テレビ”の店頭デモを開始、ITmedia、2007年12月28日
- ^ 日本初の3D立体放送に対応したテレビ! -ビックカメラ.com
- ^ 中国初、3D映像が楽しめる娯楽チャンネル 5月開通、人民網日本版、2007年4月5日
- ^ a b 驚愕の超リアル3Dディスプレイ、本物の波は今度こそ来る - BCN+R
- ^ 東芝、液晶テレビの戦略転換-新プラットフォーム採用[リンク切れ]
- ^ スカパー!HD、2010年夏に3D放送を開始、ITmedia、2010年1月27日
- ^ アイドリング!!!新曲で業界初の3D映像、SANSPO.COM、2010年6月9日
- ^ BS初!プロ野球巨人戦3D中継実施!(2011年3月7日 2014年6月11日閲覧)
- ^ 【WOWOW大感謝ウィーク企画】「3Dエンタ!」放送スタート記念プレゼント! WOWOW公式サイト内
- ^ スター・チャンネル、BS3チャンネル化から1年--吹き替えチャンネルは「やってよかった」 CNET Japan 2012年9月24日 2020年1月9日閲覧
- ^ 3D放送 スターチャンネル公式サイト内 2020年1月9日閲覧
- ^ “Shambling corpse of 3D TV finally falls down dead”. CNET (2017年1月17日). 2017年1月27日閲覧。
- ^ 裸眼立体視装置が続々実用に、3Dテレビの悪夢を乗り越えられるか | 日経クロステック(xTECH)
- ^ 野澤哲生著、『世界で始まる3D放送 業界標準巡る争い激化』、日経エレクトロニクス2010年4月19日号
- 1 立体テレビ放送とは
- 2 立体テレビ放送の概要
- 3 歴史
- 4 放送方式
- 5 脚注
「3Dテレビ」の例文・使い方・用例・文例
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