購買力
購買力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/25 00:15 UTC 版)
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購買力(こうばいりょく、英: Purchasing power)とは、1単位の通貨で購入できる財やサービスの量のことである。例えば、1950年代に1単位の通貨を持って店に行くと、現在よりも多くの品物を買うことができ、1950年代には通貨の購買力が高かったことを示している。
貨幣所得が同じでも、物価水準が上がれば、その分購買力は低下する。しかし、物価水準よりも貨幣所得の上昇の方が速い場合もあるので、インフレは必ずしも貨幣所得の購買力を低下させるとは限らない。実質所得とは、インフレ調整後の所得を指すので、実質所得が高ければ高いほど、購買力が高いことを意味する。
伝統的に、貨幣の購買力は金や銀の価値に大きく依存していたが、市場における特定の商品の入手可能性と需要にも左右されていた。現代のほとんどの不換紙幣は、米ドルのように、商品やサービスの代金を国際的に移転する目的で、流通市場において互いに商品貨幣と交換されている。
アダム・スミスが指摘したように、貨幣を持つことは他人の労働を「命令」する能力を与えるので、購買力はある程度、他人が自分の労働や財を貨幣や通貨と交換しようとする範囲で、他人に対する権力となるのである。
物価指数では、基準年の値を100として正規化するのが一般的である。ある年の通貨単位、例えば1ドルの購買力を基準年のドルで表すと、100/Pとなり、Pはその年の物価指数となる。つまり、定義によれば、1ドルの購買力は物価水準が上昇するにつれて減少する。
アダム・スミスは、購買力の単位として1時間の労働を使用した。したがって、価値は、与えられた量を生産する(または同じものを購入するのに十分な量の価値がある他の財を生産する)ために必要な労働時間で測定される。
EUROSTATは、購買力平価(PPS)を人工的な通貨単位と定義している。
関連項目
出典
- 『10年デフレ』(日本経済新聞社)
- 『貨幣と利子の動態』(岩波書店)
- 『近代経済学基本用語辞典』(春秋社)
購買力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 05:23 UTC 版)
「フランクフルト・アム・マイン」の記事における「購買力」の解説
構造変化にもかかわらず、2006年から2007年の住民1人あたり、あるいは就業者1人あたりの GDP は、ドイツの大都市の中でその地位を保ち続けている。生活の質や移住誘引力も上述の通り高い状態にある。古典的な産業の衰退は、フラポートやドイツ取引所といったサービス業の進展や、自動車産業・IT産業分野の国外大企業のヨーロッパ本部あるいはドイツ本部設置によって相殺されている。一方、この街は金融分野とは全く異なる、バイオテクノロジーの研究都市として発展しようと努力している。人口増加、失業率、住民あるいは就業者1人あたりのGDPといった指標において、フランクフルトは強力な地位を占めている。収入はドイツで最も高い水準にある。高所得の労働者は、主にフランクフルトに隣接する、住宅密度の高いフォルダータウヌス地方の郡部(特に、ケーニヒシュタイン・イム・タウヌス、クロンベルク・イム・タウヌス、バート・ゾーデン・アム・タウヌス)に住んでいる。それにもかかわらず、フランクフルトの2012年現在の購買力指標は 117.5 と平均よりも高い値を示している(ホーホタウヌス郡およびマイン=タウヌス郡のそれは、それぞれ 137.7、146.3、ヘッセン州全体では 107.4 である)。
※この「購買力」の解説は、「フランクフルト・アム・マイン」の解説の一部です。
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「購買力」の例文・使い方・用例・文例
- 集中仕入方式は効率、在庫管理および購買力を強化する。
- この年齢層の人々は、購買力はものすごくあるが、働いておらず、したがって、何も生産はしないのである。
- 購買力
- 米が高いので農家の購買力を増した
- 消費者物価の減少または通貨購買力の増加と関係する、あるいは、消費者物価の減少または通貨購買力の増加を引き起こす傾向がある
- 収入の増加は、より大きな購買力となる
- 購買力平価説という経済理論
- 購買力のある人が商品に対してもつ購買欲
- 総購買力指数という物価指数
- 大規模小売業における,巨大な購買力
- 絶対的購買力平価説という,為替相場算出に関する考え方
- 相対的購買力平価説という,為替相場算出に関する考え方
- パナソニックの広報担当者は「サウジアラビアの消費者は購買力が高い。彼らに日本企業の技術力を見てもらいたい。」と語った。
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