hand over
「hand over」とは、「手渡す」「引き渡す」といった何らかの物を相手に渡す時もしくは「譲り渡す」「譲渡する」のように支配権や権利などを移譲する際に使われる英語表現である。
「hand over」とは「hand over」の意味
「hand over」と、誰かに何かを渡す時に「手渡す」もしくは「引き渡す」の意味で使われる英語表現である。また支配権や権利などを誰かに移譲する場合、「hand over」は「譲り渡す」「譲渡する」の意味となる。また「(責任などを)任せる」や「(組織などを)委ねる」の意味で使うこともできる。何かが自分から離れていくイメージで使われる英語表現で、日本語訳は離れていくものの種類によって使い分けることができる。「hand over」は、現在分詞だと「handing over」、三人称単数現在であれば「hands over」と表記する。また過去形と過去分詞の表記は「handed over」である。「hand over」の発音・読み方
「hand over」の発音記号は、「hǽndòuvər」である。カタカナだと「ハンドオーバー」と表記されることが多いが、「ハァンドォゥヴァ」と表記したほうが実際の発音に近い。「hand over」の語源・由来
「hand over」は、「hand(手)」と「over(~を越えて)」の2つの単語で構成されている英語表現である。「手の上を越えて誰かに何かを渡す」といったイメージから、「手渡す」や「譲り渡す」といった意味で使われている。また「hand」の語源は印欧語根の「komt(手)」で、「over」はゲルマン祖語の「uber(上に)」が由来の英語表現である。「hand over」と「take over」の違い
「hand over」と「take over」は、誰かから責任や仕事などを「引き継ぐ」を表現したい時に使われる英語表現である。「take over」には「奪う」「成功する」といった意味もあるため、「上の世代から越えてきたものを奪う」というニュアンスで使われることが多い。一方「hand over」は「手渡す」という意味もあるため、「譲り渡す」のようにスムーズに権利や責任などが移行する時に多く使われている。また同じような意味を持つ英語表現の1つに、「succeed」があげられる。「succeed」は「引き継ぐ」を意味していて、CEOや大統領など重要なポストを譲り渡すなどのフォーマルな場面で使われることが多い英語表現である。「hand over」と似たような意味で使われる英語表現の1つに、「turn over」がある。「turn over」は「差し出す」や「引き渡す」のほかに、「ひっくり返す」の意味でも使われている。所有している物や権利などを放棄するといったニュアンスで使われている英語表現である。
「hand over」と「hand in」の違い
「hand over」は「手渡す」の意味で使われているのに対し、「hand in」は「提出する」を意味している英語表現である。「hand in」は「手渡して提出する」といったニュアンスがあるが、レポートや宿題など何らかの提出物を差し出す時にのみ使われる。一方「hand over」は、物だけではなく権利や責任を渡す時など幅広い意味で使用できる。「hand over」を含む英熟語・英語表現
「take over A to B」とは
「take over A to B」とは、「AをBに引き継ぐ」のことを意味する英語表現である。例えば「He intends to take over the company on to his son(彼は会社を息子に引き継ぐつもりである)」といった形で使われる。「hand over A to B」でも同じような意味となる。
「It would be」とは
「It would be」とは、「~ならいいな」と何らかの願望を表現したい時に使う仮定法である。あくまで実現できたら嬉しいという願望を示しているので、実現可能かという点は考慮する必要はない。同じように未来に関する願望の話をする英語表現に「It will be」があげられるが、「It would be」は「It will be」より実現の可能性が低い時に使われることが多い。また「It would be a pleasure to」や「It would be nice」と表現した場合、「~できたら嬉しい」といったニュアンスになる。例えば「It would be nice if he handed over the company(彼が会社を引き継いでくれたら嬉しい)」などの使い方があげられる。
「hand over」の使い方・例文
「hand over」の使い方には、以下のような例文があげられる。・I handed over a notebook to him.
彼にノートを手渡した。
・They handed him over to the police.
彼らは彼を警察に引き渡した。
・It is important to hand over important documents directly.
重要な書類は直接手渡すことが大切である。
・I am in the process of handing over the job to him.
彼に仕事を引き継いでいる途中である。
・He handed over his rights to his son.
彼は息子に権利を譲り渡した。
ハンドオーバー
ハンドオーバーについて、携帯電話の世界では一定程度確立された技術になっているが、IEEE 802系の標準である無線LANとWiMAXあるいは携帯電話(W-CDMA、CDMA2000など)の間では、まだハンドオーバーの技術は確立していない。そこで、2003年11月に設立されたIEEE 802.21WGでは、MIH(Media Independent Handover、無線システム間ハンドオーバー)と呼ばれる、異なる無線ネットワーク間でハンドオーバーができるような支援技術の標準化を審議している。
802.21WGがハンドオーバーの対象とする無線ネットワークは、802.11の無線LAN、802.16のWiMAX、3GPPのW-CDMA、3GPP2のWCDMA2000など、となっている。
ハンドオーバー
【英】hand over
ハンドオーバーとは、携帯電話などのような移動体通信において、端末と通信する基地局の切り替えを行うことである。「ハンドオフ」と呼ばれることもある。
携帯電話やPHSなどでは、セルラー方式と呼ばれる無線通信技術が用いられている。セルラー方式では、一定の区画(セル)内に電波を到達させる基地局がそれぞれのエリアをカバーしている。通信を行いながらセル間を移動する際には、現在端末と通信している基地局の電波が端末に届かなくなる前に、移動先のセルをカバーしている基地局へ通信先を切り替えることによって、通話を途切らせず維持できるようにしている。
移動先をカバーする基地局が存在しない場合や、すでに交信の許容量を超えている場合などでは、ハンドオーバーが失敗し、通話や通信は切断される。また、ハンドオーバー処理に一定以上の時間がかかると、通話が一時的に途切れることになる。今日では、常に複数の基地局と連絡しつつ通信先を選択する方式を用いているので、通話が大きく途切れることは稀になっている。
ハンドオーバー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/10 06:10 UTC 版)
ハンドオーバー(Hand Over, H/O)とは、移動局、例えば携帯電話やPHSの端末と通信する基地局を移動中に切り替えることである。ハンドオフ(Hand-off)とも言う。工学の分野では最後の長音を省略して、ハンドオーバと書くことが多い。
セル方式を採用する移動体通信である携帯電話やPHSでは、セル境界に端末が移動した場合や、その他の原因により、基地局からの電波が弱くなると、そのままでは通信できなくなる。そのため、電波が弱くなるかまたは弱くなる前に、別のセルの電波の強い基地局に切り替えを行う。
携帯電話のハンドオーバー
携帯電話は、基地局間ハンドオーバー以外にセクタ間ハンドオーバーもおこなわれる。
- アナログ方式携帯電話でのハンドオーバー
- 周波数を切り替える際には通話は一瞬途切れる。またアナログ方式であるため、ハンドオーバー先の電波状況により音質も変化する。初期の船舶電話ではハンドオーバーを実装していなかった。
- 第二世代携帯電話(PDC、GSM)
- PDC方式では、パイロットキャリアによるハードハンドオーバ(HHO:Hard Hand-over)が行われる。
- CDMA方式携帯電話(cdmaOne、W-CDMA等の第三世代携帯電話)
- 通話中、電波状態が悪くなる(強弱以外に品質も考慮している)と複数の基地局と同時通信する方式(レイク受信、ソフトハンドオーバ(SHO:Soft Hand-over ))のため、理論上はハンドオーバーによる瞬断なしで、電波状態の良い基地局に切り替えることが可能。ただし、周波数切替を伴うハードハンドオーバ(HHO:Hard Hand-over )(ハードハンドオフ)の場合は、瞬断を伴う。セクタ間のハンドオーバーは、ソフターハンドオフと言う。
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PHSのハンドオーバー
PHSでは、携帯電話に比べ(基地局の)セル半径が小さい事から、同程度の移動速度でも頻繁にハンドオーバーが発生することになる。また、初期のPHSでは、携帯電話と異なり、ハンドオーバー処理にも数秒の時間がかかったため、処理中に通話が切れてしまう問題があり、PHSは切れやすいという不評の一因となった。
このため、受信回路を複数内蔵し、通話中にもバックステージで別の基地局を探し出して、通話中の基地局よりも電波状態が良ければ、すぐに切り替える「高速ハンドオーバー」が各社において改良版として採用された事や、ダイバシティアンテナの採用などで切れやすい問題は改善されている。
なお、安定したハンドオーバーを行うための技術の名称は、会社によって異なっている。1つの基地局と通信中に、電話機にとって安定した電波を出す新たな基地局を探す、という原理は各社共通。また、基本的にチャネル切り替えを伴うハードハンドオーバ(HHO:Hard Hand-over)である。
- アステル - 「スーパースムーズ」。無線機を2台搭載(ダブルシンセサイザー)した「スーパースムーズEX(エクストラ)」もある。公称の切替時間は、ノーマルの方が1/4~1/20、EXが最大で1/50である。ただ、内蔵ソフトウェアとの相性や、基地局の微妙な同期のズレなどによる微妙な問題は、EX採用端末でも解消されない部分が残ったようである。
- ドコモPHS - 「クイックリンク」。公称の切替時間は約20分の1。3事業者の中で最後に導入した。ただ、 64K対応の基地局間のハンドオーバーに効果が限定された(32K対応の基地局との間では、高速ハンドオーバーは不可)。
- ウィルコム - 「ツインウェーブ」。「H"」以降で採用。公称の切替時間はドコモと同様の最大約1/20。音声端末の機種によってばらつきがあるが、おおむね良好な性能である(同社の基地局のセル設計も寄与)。加えて「feelH"」で「ダイバシティアンテナ」を標準搭載した事も通信の安定に寄与した。なお、メーカーによっては「アンテナサーチ」「しっかリンク」と呼んでいる所もある。
ハンドオーバの問題点
いずれの方式でも、移動局は移動速度や進行方向をいつ変えるかもしれず、事前に通信状態の悪化を予測できない。したがって、ハンドオーバは通信状態が悪くなってから開始される後追い型の処理となり、急激に電波状態が悪化した場合、処理が追いつかず失敗する可能性を残している。
関連項目
外部リンク
ハンドオーバー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 07:13 UTC 版)
利用者がシステムから最適なデータ信号速度を確実に得るため、携帯機器はフェムトセルの領域内に居る場合には、たとえ外部のマクロセル基地局から十分な信号があっても、フェムトセルに接続する事を何らかの方法で知る必要がある。近くの携帯機器が同じようにするのを防いでいる間に、利用者の携帯機器にこれをする事を強いる事は相当困難である。さらに、フェムトセルからより広域のマクロセルへのハンドオフとまたその逆のハンドオフは潜在的に極めて複雑である。
※この「ハンドオーバー」の解説は、「フェムトセル」の解説の一部です。
「ハンドオーバー」を含む「フェムトセル」の記事については、「フェムトセル」の概要を参照ください。
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