隠れ端末問題とは? わかりやすく解説

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かくれたんまつ‐もんだい【隠れ端末問題】

読み方:かくれたんまつもんだい

無線通信で、互いに存在検知していない二つ送信機が、その間にある受信機に対して同時に信号発してしまい、正しく信号処理され送受信できなくなる問題


隠れ端末問題

読み方かくれたんまつもんだい

隠れ端末問題とは、無線通信において、通信可能なエリア内であるにもかかわらず中継局位置関係障害などによって電波到達できない問題のことである。もしくは通信可能なエリアには存在しないはずの端末から送信要求によって干渉派生してしまうといった問題のこと。

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隠れ端末問題

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/02/18 07:45 UTC 版)

隠れ端末問題 (かくれたんまつもんだい、hidden node problem)とは、ネットワーク通信の分野において、ALOHAや、CSMA/CAIEEE 802.11などのプロトコルで発生する有名な問題である。

概要

ある2つの端末(ノード)が互いに隠れている、とは、端末同士が互いの信号の到達範囲外にあることを意味する。逆に、端末同士が互いの信号の到達範囲内にある場合は、それらの端末はさらし状態であると表現する(さらし端末問題)。

隠れ端末問題とは、AとBという2つのノードが互いに隠れていて(信号の到達範囲外にあって)、双方が同時にデータを送信した場合に、受信ノードCにおいて、(AとBから同時にデータが届くため)データの衝突(コリジョン)が発生する問題である。AとBは互いに隠れているため、Aからすれば、Bが今データを送信中であるのかどうかを知るすべはない。同様に、Bからすれば、Aが今データを送信中であるのかを知るすべはない。よって、AとBは、受信ノードCに向けて同時にデータを送信してしまうことがありえる。

隠れ端末問題の解決策として、受信ノードを含め、受信ノード周辺にある全てのノードに対して、チャネル(伝送路)が使用中であることを知らせる方法があるが、これでも隠れ端末問題を完全には解決できない。

MACプロトコル(媒体アクセス制御)を設計する際には、隠れ端末問題、さらし端末問題は必ず考慮すべき重要なテーマである。



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