ハイビジョン・16:9への移行とは? わかりやすく解説

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ハイビジョン・16:9への移行

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/22 13:50 UTC 版)

日本のデジタルテレビ放送」の記事における「ハイビジョン・16:9への移行」の解説

当初標準画質映像ハイビジョン電波乗せただけの(いわゆるアップコンバートの)番組多かった撮影段階からHD画質撮られ映像は、一度ダウンコンバートされたとはいえアナログ放送見て画質シャープ輪郭などがくっきりとしている。一方SD画質撮られ映像ワイド番組であっても輪郭画面全体ぼやけて見えるため、アナログ放送でもその差がくっきり現れている。 2003年12月1日地上デジタルテレビ放送当初NHK以前からBSアナログハイビジョン実用化試験放送BSデジタル放送にてハイビジョン放送行っていたので半数上のテレビスタジオや一地方放送局ハイビジョン対応アナログMUSE方式を含む)の設備所有していたが民放各局では後述するテレビ東京除きどの局も従来SDTVSD画面4:3標準画像放送専用スタジオカメラのみ所有しておらず、ハイビジョン対応設備ごくわずかしかなかった(現実には既に全スタジオでハイビジョン対応設備更新されていた局もあった)。 テレビ東京日本テレビ・テレビ朝日送出マスター切り替え時期テスト作業準備の遅れ(すべてNEC製)からか局内システム調整慎重を期すため本放送開始から2~3ヶ月遅れてようやく地上デジタル放送対応送出マスター切り替えられた(TBSフジテレビ統合マスター切り替えられるまでは簡易マスターハイビジョン放送送出する事ができた)。テレビ東京送出マスター切り替えまではハイビジョン映像BSジャパンでしか見る事ができなかった。 また、テレビ朝日BS朝日向けに放送される独自番組地上波同時放送では2003年9月29日の現社屋移転した当初から問題なくハイビジョン放送が行われている。 一方愛知県メーテレ中京テレビ大阪府読売テレビでは2003年12月1日地上デジタルテレビジョン放送開始当初から地上デジタル放送対応送出マスターアナログ・デジタル統合型、いずれも東芝製)で運用開始したが当初ハイビジョン放送在京キー局側の新マスターへの移行の遅れからごくわずかだった。 そのため、地上デジタルテレビジョン放送開始当初のほとんどの番組従来SD映像の横に黒帯入れる事で16:9信号変換して送るアップコンバート方式番組ばかりで作過程から実際にHDTVHD撮影行って放送していたのはNHKデジタル総合テレビくらいで、TBSフジテレビ少数ながらもHD放送があった。この方式の番組でも放送局側が4:3である旨の画角情報付加すれば視聴テレビ4:3サイズ画面でも16:9画面でも自動的に適した画面サイズ表示される が、現状2006年初頭)でも画角情報付加NHK以外の放送局ではごく一部除きほとんど行われていない(4:3画角情報付加している放送局画角情報の項を参照)。 また民放アナログ4:3サイズ放送向けに制作した映画番組ライブラリーには作製段階から上下に黒い帯を入れているものが多く、それらを地上デジタルテレビ向けに放送する際にはそのままアップコンバートしたものを使うため「超額縁放送」と呼ばれる表示状態になるアップコンバートハイビジョンと呼ばれる放送が行われていた。この方式の番組は、アップコンバートせずにSDTV4:3サイズのまま放送した場合4:3画面サイズ表示してこの方ではなく単なる額縁放送となる(両者の違い仕組み詳細について当該項目参照の事)。なお、これらのアップコンバートハイビジョン放送は元の映像ライブラリーが既にSD映像画質である事からアップコンバートしたからといって実際画面精細度がHDTV並になる訳ではないので一部では「なんちゃってハイビジョン」と揶揄されていた(テレビ東京系の『元祖!でぶや』〈現在は終了〉はこの方法で制作されている)。 しかしその後、デジタルハイビジョンテレビの普及及び受信能地域が開始当初より格段に広がったため、民放局急ピッチでHD放送を増やさなければならなくなりHD対応スタジオHDカメラへの切り替え迫られた。これを機に日本テレビテレビ朝日2003年社屋移転した前者一部業務部署の移転2003年8月地上波送出業務開始2004年2月29日である(BSBS日テレ)とCSCS日本)の送出機能移転せず、旧社屋のまま残っている)。後者大半部署2003年9月29日移転したが、アナログ・デジタルでのマスター送出業務開始2004年2月9日である。但し、BS朝日向けの番組送出2003年9月移転当初から実施されている)。 2007年1月には、東京の5大キー局制作され番組の7割以上がHD制作となった。よって現在はアップコンバート方式送信していた放送開始当初とは逆に地上アナログテレビジョン放送の方で送信する際にHD映像をダウンコンバーターを通して左右部分カットして画質落としてSD放送にさせるというダウンコンバート(エッジクロップ)方式が採られている。また、HD制作ダウンコンバート方式番組制作主流になってからは以前制作した番組のアーカイブライブラリーを放送する際もサイマル放送でのソース管理一元化観点からSD映像ソースを一旦アップコンバートした後にアナログ放送用に再度ダウンコンバートする方法多く採られる様になった(但し、放送局HD制作設備環境導入度などの事情により多少異なる)。

※この「ハイビジョン・16:9への移行」の解説は、「日本のデジタルテレビ放送」の解説の一部です。
「ハイビジョン・16:9への移行」を含む「日本のデジタルテレビ放送」の記事については、「日本のデジタルテレビ放送」の概要を参照ください。

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