デージーの花言葉
デージーの花言葉として「希望」や「平和」、「美人」や「純潔」が挙げられる。またヨーロッパ原産であり、デージーの原種でもあるイングリッシュデージーには「無邪気」や「無意識」といった異なる花言葉が存在する。デージーよりも花が小さい種類にあたるポンポネットデージーには、「自然の喜び」や「幸福」という花言葉がつけられている。ポンポネットとは反対に大輪の花を咲かせる、チロリアンデージーの花言葉は「美人」だ。デージーは素朴な花の姿をしていることから、比較的柔らかい花言葉がつけられる傾向にある。
花言葉の「美人」は、デージーの学名「Bellis perennis」から来ている。「perennis」はラテン語で「多年草」という意味であり、「bellis」は英語でヒナギクという意味を持つ。そして「bellis」の語源は、「可愛らしい、美しい」という意味を持つラテン語の「bellus」である。この学名の一部「bellis」の語源にあたる、「bellus」の意味から取られたのが花言葉「美人」だというのが定説だ。なお学名の「bellis」はラテン語の「bellum(戦争)」が語源という説もあるが、こちらは負傷兵の手当に用いられていたことが関係している。負傷兵の手当に使われたということが、デージーの花言葉「平和」を想起させる。
#花の習性が関係している説
もう1つの花言葉「希望」は、太陽の光によって花開くというデージーの習性が由来だ。デージーの英名はこの習性にちなんだものであり、日が昇ると花が開いて沈むと同時に閉じることから「day's eye(日の目)」という名が付けられ、それが転じて「Daisy」と呼ばれるようになったとされている。
もう一方の花言葉「innocence」は、「純潔・純真」や「無邪気」という意味に加えて「無罪・潔白」という意味を持つ名詞だ。名詞「innocence」は否定を意味するラテン語の接頭辞「in」と、同じくラテン語で「傷つける・害する」という意味を持つ単語「nocere」の2つが語源となっている。デージーの英語における花言葉に「innocence」がつけられているのは、デージーが咲かせる花の色に白色があることが考えられる。日本と同様に、欧米でも白色は「純白・純潔」や「神聖」をイメージさせる色として定着しているからだ。なおカスミソウやスミレ、マーガレットなども白色の花を咲かせるためデージーと同じように「innocence」という花言葉がつけられている。
赤色のデージーの花言葉は、情熱的なイメージがつけられがちな他の花とは異なり「無意識」である。華やかな色味であるピンク色のデージーの花言葉は、「希望」だ。花言葉が同じ「希望」である花としては、デージーの他にキンポウゲ科のアネモネやアヤメ科のアイリスが挙げられる。ユリオプスデージーに多く見られる、黄色のデージーの花言葉は「ありのまま」である。「ありのまま」という単語には、「今ある通り・事実の通り」といった意味が含まれている。特に「自分自身の在り方」について言及されることが多く、「等身大・自然体」や「ストレート・まっすぐ」という言葉に言い換えることも可能だ。
濃い青紫から薄紫まで幅広い色味をみせるデージーの、紫色の花の花言葉は「元気・健やか」である。紫色の花言葉には恋愛関連や気品にまつわる言葉が多い傾向にあり、紫色のデージーの「元気・健やか」という花言葉は少し珍しい。青色のデージーの花言葉は、「幸福」と「恵まれている」となっている。なお青色の花のデージーを「ブルーデージー」と呼ぶが、同種に見えて実は少し種が異なる。デージーもブルーデージーもともにキク目キク科ではあるものの、デージーがヒナギク属であるのに対してブルーデージーはルリヒナギク属だ。
贈呈にあまり向かないとされるのが、赤色の花言葉「無意識」であるが他の色と組み合わせることで覆せる。たとえば「幸福」の花言葉を持つ青色のデージーと組み合わせることにより、「知らないうちに幸福になる」というように花言葉が変化するのである。他にも「希望」の花言葉を持つピンク色と「無邪気」の白色と組み合わせれば、「無意識な無邪気さをもって希望を得る」といった意味に変わる。プレゼント用の花束を選ぶ際は色の見た目だけでなく、その色に付随する花言葉の組み合わせにも着目すると良いだろう。
「無意識」という花言葉を持つ赤色のデージーは、5本の花束にすると「知らず知らずのうちに貴方と出会えた幸せを嬉しく思う」という意味を持つ。思いがけず出会った相手に、気持ちを伝える際に使いたい。赤色が7本になれば、「あなたの何気ない思いやりに感謝します」という意味に変化する。お世話になっている人、やさしく接してくれている大切な人に感謝を伝える際に良いだろう。「無邪気」の花言葉を持つ白色を、99本の花束にした場合「いつまでも無邪気でいてほしい」という意味になる。純真でやさしい心を持つ相手に、感謝の気持ちを伝えたいときにデージーを贈ると良いだろう。
しかし花言葉に反して、ネガティブな意味を含んで登場することもある。一例として挙げられるのが、シェイクスピアの悲劇「ハムレット」だ。劇中の第四幕にて、若き貴婦人・オフィーリアがデージーを含む数種類の花を持って登場する。このシーンではデージーは前向きなイメージではなく、「不実」の象徴として登場している。またオフィーリアがデンマークの川に溺れてしまう前に作っていた、花冠にもデージーが使われている。
※ 花言葉の内容は諸説あります。
デージーの花言葉の由来
#語源が関係している説花言葉の「美人」は、デージーの学名「Bellis perennis」から来ている。「perennis」はラテン語で「多年草」という意味であり、「bellis」は英語でヒナギクという意味を持つ。そして「bellis」の語源は、「可愛らしい、美しい」という意味を持つラテン語の「bellus」である。この学名の一部「bellis」の語源にあたる、「bellus」の意味から取られたのが花言葉「美人」だというのが定説だ。なお学名の「bellis」はラテン語の「bellum(戦争)」が語源という説もあるが、こちらは負傷兵の手当に用いられていたことが関係している。負傷兵の手当に使われたということが、デージーの花言葉「平和」を想起させる。
#花の習性が関係している説
もう1つの花言葉「希望」は、太陽の光によって花開くというデージーの習性が由来だ。デージーの英名はこの習性にちなんだものであり、日が昇ると花が開いて沈むと同時に閉じることから「day's eye(日の目)」という名が付けられ、それが転じて「Daisy」と呼ばれるようになったとされている。
デージーの英語の花言葉
デージーの花言葉の英語表現は、「beauty(美)」と「innocence(純潔)」である。「beauty」は「美」に加えて「美しさ・美貌」といった価値観念、また「美人」や「すばらしい人・もの」といった整った容姿・形状の人物や物体を意味する名詞だ。なお「beauty」の語源はデージーの学名と同じく、美を意味するラテン語の「bellus」である。すなわちデージーの学名も英単語「beauty」も、その元・語源を辿っていけばラテン語の「bellus」に行き着くということになる。もう一方の花言葉「innocence」は、「純潔・純真」や「無邪気」という意味に加えて「無罪・潔白」という意味を持つ名詞だ。名詞「innocence」は否定を意味するラテン語の接頭辞「in」と、同じくラテン語で「傷つける・害する」という意味を持つ単語「nocere」の2つが語源となっている。デージーの英語における花言葉に「innocence」がつけられているのは、デージーが咲かせる花の色に白色があることが考えられる。日本と同様に、欧米でも白色は「純白・純潔」や「神聖」をイメージさせる色として定着しているからだ。なおカスミソウやスミレ、マーガレットなども白色の花を咲かせるためデージーと同じように「innocence」という花言葉がつけられている。
デージーの色別の花言葉の解説
デージーの花は、日本でよく目にする白色以外にもさまざまな色とそれにまつわる花言葉が存在する。ヨーロッパや地中海沿岸が原産と言われているが、古代エジプトの王の墓に供えられていた痕跡があるほどに長い歴史を持つ。長らく園芸品種として愛され、品種改良を重ねるごとに色の種類を増やしていった。原点となる白色のデージーの花言葉は、「無邪気」である。何者にも染まらず、純粋無垢な心を持つ子どもをイメージしてつけられたとされている。赤色のデージーの花言葉は、情熱的なイメージがつけられがちな他の花とは異なり「無意識」である。華やかな色味であるピンク色のデージーの花言葉は、「希望」だ。花言葉が同じ「希望」である花としては、デージーの他にキンポウゲ科のアネモネやアヤメ科のアイリスが挙げられる。ユリオプスデージーに多く見られる、黄色のデージーの花言葉は「ありのまま」である。「ありのまま」という単語には、「今ある通り・事実の通り」といった意味が含まれている。特に「自分自身の在り方」について言及されることが多く、「等身大・自然体」や「ストレート・まっすぐ」という言葉に言い換えることも可能だ。
濃い青紫から薄紫まで幅広い色味をみせるデージーの、紫色の花の花言葉は「元気・健やか」である。紫色の花言葉には恋愛関連や気品にまつわる言葉が多い傾向にあり、紫色のデージーの「元気・健やか」という花言葉は少し珍しい。青色のデージーの花言葉は、「幸福」と「恵まれている」となっている。なお青色の花のデージーを「ブルーデージー」と呼ぶが、同種に見えて実は少し種が異なる。デージーもブルーデージーもともにキク目キク科ではあるものの、デージーがヒナギク属であるのに対してブルーデージーはルリヒナギク属だ。
贈呈にあまり向かないとされるのが、赤色の花言葉「無意識」であるが他の色と組み合わせることで覆せる。たとえば「幸福」の花言葉を持つ青色のデージーと組み合わせることにより、「知らないうちに幸福になる」というように花言葉が変化するのである。他にも「希望」の花言葉を持つピンク色と「無邪気」の白色と組み合わせれば、「無意識な無邪気さをもって希望を得る」といった意味に変わる。プレゼント用の花束を選ぶ際は色の見た目だけでなく、その色に付随する花言葉の組み合わせにも着目すると良いだろう。
デージーの本数別の花言葉の解説
デージーは花の色味に加えて、本数によっても花言葉が変化する。たとえば赤色のデージーは単体ではあまり贈呈に向かないが、5本や7本の花束にすることによって出会ったことの喜びや感謝の気持ちを伝える花言葉に変わる。白色のデージー1本であれば、「あなただけは無邪気なままでいてほしい」という願いを込めた花言葉となる。「幸福・恵まれている」という花言葉を持つ青色のデージーは、4本の花束にすることで「いつまでも幸せなままでいてほしい」という花言葉に変化するのだ。さらに青色を99本にした場合の花言葉は、「あなたにいつまでも幸せな愛を」だ。本数が増えたことで、相手の幸せを願う気持ちも強くなるという訳だ。「無意識」という花言葉を持つ赤色のデージーは、5本の花束にすると「知らず知らずのうちに貴方と出会えた幸せを嬉しく思う」という意味を持つ。思いがけず出会った相手に、気持ちを伝える際に使いたい。赤色が7本になれば、「あなたの何気ない思いやりに感謝します」という意味に変化する。お世話になっている人、やさしく接してくれている大切な人に感謝を伝える際に良いだろう。「無邪気」の花言葉を持つ白色を、99本の花束にした場合「いつまでも無邪気でいてほしい」という意味になる。純真でやさしい心を持つ相手に、感謝の気持ちを伝えたいときにデージーを贈ると良いだろう。
デージーの怖い花言葉
「無邪気」や「純潔」など前向きな花言葉が多いデージーには、怖い意味の花言葉は含まれていない。「純真・純潔」など清いイメージを連想させる言葉や、「幸福」や「元気・健やか」などポジティブな言葉が大半を占めるため、プレゼントに用いられることが多い花である。なお古くから親しまれてきたデージーは、非常に身近な花であるため演劇・映画や絵画など芸術作品に登場することも多い。作品中において、ポジティブなシーンを描く際にデージーが用いられる傾向にある。しかし花言葉に反して、ネガティブな意味を含んで登場することもある。一例として挙げられるのが、シェイクスピアの悲劇「ハムレット」だ。劇中の第四幕にて、若き貴婦人・オフィーリアがデージーを含む数種類の花を持って登場する。このシーンではデージーは前向きなイメージではなく、「不実」の象徴として登場している。またオフィーリアがデンマークの川に溺れてしまう前に作っていた、花冠にもデージーが使われている。
※ 花言葉の内容は諸説あります。
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