ジュピター級バトルスター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/13 03:37 UTC 版)
「コロニアルバトルスター」の記事における「ジュピター級バトルスター」の解説
物語が始まる52年前に起こった第一次サイロン戦争時に対サイロン用として開発・建造された艦。コロニー各惑星を代表し12艦が建造された。最初に建造されたバトルスターであることに敬意を表して「オリジナルバトルスター」あるいは「オリジナルトゥエルブ」と言われる。艦隊シミュレーションゲーム「バトルスターギャラクテイカ・オンラインデッドロック」では、ジュピター級という艦級が与えられている。艦名が判明しているものとしてギャラクティカ、コロンビア(ギャラクティカも参加した第一次サイロン戦争最後の戦闘で集中攻撃を受け撃沈された)がある。開戦から2年後、現在からちょうど50年前に就役している。また、外観は各艦によって若干の差異がある。 バトルスター開発前のコロニー文明テクノロジーは現在より数段進歩していたが、ネットワークを通じて自在にシステムへ侵入・攻撃するサイロンに対抗するため、戦争勃発後にコンピュータネットワークを主とする多くの科学技術を廃棄せざるを得なかった。これは主力兵器たるバトルスターについても例外ではなく、ネットワークを使用せずとも各システム内でコンピュータを独立稼動することで戦闘可能なように設計されている。また、付随する艦内各設備についても、艦内無線は有線電話、自動ドアはバルブ付の手動気密ハッチ、艦載機の発着艦は手動で行われるなど可能な限りコンピュータ管制を介在させない措置が取られた。また、コンピュータネットワークは、あくまで「使用しなくても稼動できる」という代物であり、各システムを接続してのネットワーク処理は可能である。 ジュピター級バトルスターは、ソフト面においてはローテクではあるが、ハード面では当時の技術の粋を結集しており、リブ(溝)型装甲や対核防護メッキ、艦体のモジュール構造など、防御力・生存性を重視した設計は50年を経過した現在でも十分実戦に耐えうるものである。 休戦後、残存したこれらのバトルスターは現役艦として稼動していたが、新型のバトルスターが建造されるなかで予備艦あるいはスクラップとなり次々と姿を消していき、物語開始時ではギャラクティカが唯一軍艦として稼動していた(軍艦として機能していたかどうかは定かではないが、惑星カプリカ付近宙域及び惑星スコーピオ軌道上の軍造船所ドックで同型艦の存在が確認されている。ただし艦名は不明で、いずれもサイロンにより破壊)。そのギャラクティカも近く退役し博物館として改装される予定であったが、まさにその退役式典の日に第二次サイロン戦争が勃発。コロニアル艦隊最後のバトルスター2隻のうち1隻として、民間船団を率いて困難な旅を開始することとなる。 バトルスターは、酸素や水など生命維持に必要なものは全て艦内でリサイクルできるよう設計されており長期間の作戦行動が可能である。 燃料はチリウムで同名の希少鉱石より精製される。動力は、亜光速エンジンを6基、FTLドライブを少なくとも2基搭載。また艦首・艦尾に合計40基の機動用ブースターを装備している。 艦の中枢であるブリッジは艦首部内にCIC(中央戦闘情報センター)として存在しており、艦長・副長以下コマンドチームが常駐している。CICは外部に露出せず目視するための設備もない。これは、敵の攻撃に対する中枢部の生存性を高めるための処置であると思われる。 武装は、2連装大口径対艦砲塔20基~50基(個艦、運用時期によって基数が異なる。ギャラクティカの場合、建造時50基⇒退役時24基)及び対空防衛用2連装対空機関砲塔392基。及び核ミサイル発射可能なミサイルランチャー12基。空母機能としては、バイパー戦闘機を少なくとも4個中隊(80機)搭載可能で、その他哨戒機ラプターも数十機搭載している。全長約1400m
※この「ジュピター級バトルスター」の解説は、「コロニアルバトルスター」の解説の一部です。
「ジュピター級バトルスター」を含む「コロニアルバトルスター」の記事については、「コロニアルバトルスター」の概要を参照ください。
- ジュピター級バトルスターのページへのリンク