シャミ子の家族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 10:06 UTC 版)
闇の一族の末裔であるシャミ子の家族。かつて光の一族が闇の一族にかけた様々な呪いによってあらゆるパワーや運を封印されている影響で貧乏な生活を強いられており、その中でも「吉田家の使える生活費は月4万円まで」という呪いにより、医療費・教育費・暖房費以外の生活費を稼ぎすぎると、上限を超えた収入は紛失や予定外の出費によって運命レベルで逃げて行ってしまう。この呪いは元々シャミ子の生死を脅かす深刻な呪いであったが、10年前に失踪する直前の桜が吉田家の金運と引き換えにして軽減した。原作第1巻の結末でシャミ子が桃の傷の手当てをした際にはからずも魔法少女の生き血が手に入ったことである程度解かれたものの、結局は「がっかり微調整」と呼ばれる呪いの揺り戻しによって厳しい生活を余儀なくされている。 吉田 清子(よしだ せいこ) 声 - 大原さやか シャミ子の母。身長161cm。いつも長い黒髪を一本結びにしており割烹着を着ている。年齢は不明だが若々しい容姿をしており、本人いわく、闇の眷属になってから老け止まりしたとされる。茶目っ気のある一面や、シャミ子に負けず劣らずのドジな一面もある。シャミ子達には「おかーさん」と呼ばれている。 少ない生活費をやり繰りするため倹約を心掛けている。かつては懸賞応募が趣味であったが、呪いの影響か当たった試しが無い。 当初は病弱なシャミ子に気負わせないようにという配慮から、夫であるヨシュアの素性や現状のことを隠しており、リリスにも口止めをしていた。 吉田 良子(よしだ りょうこ) 声 - 大和田仁美 原作第1巻第9話から登場(テレビアニメ版では第1話から登場)。シャミ子の妹。9歳。身長125cm。血液型はA型。容姿はセミロングの髪を横でまとめている。一人称は「良」で、シャミ子のことは「お姉」と呼ぶ。シャミ子とは違う学校のセーラー服を着ている。 シャミ子とは対照的に勉強は得意で、常にシャミ子や家庭のことを案じているほど純真で心優しい性格。まぞくとして覚醒したシャミ子が軍を率いて光の勢力に立ち向かう未来を大真面目に信じており、兵法を学んで姉の参謀役となりたいという目標を持つ。読書好きで、兵法の参考になりそうな書籍や、ハードボイルド小説を愛読している。一方で、シャミ子にトイカメラを買ってもらい喜ぶなど子供らしい一面もある。桃のことはシャミ子の配下となった魔法少女だと勘違いしており、博識な彼女のことを尊敬している。 誕生日は1月7日で、桜の失踪および父であるヨシュアが封印された事件の直後に生まれた。 ジキエルによれば、魔法少女の素質があるとされる。 ヨシュア / 吉田 太郎(よしだ たろう) 声 - 梅津秀行 シャミ子の父。物語開始時点では何らかの不本意な事情により、千代田桜によってミカン箱に封印されており、意思疎通ができない。封印される前は角の生えた小柄な少年のような容姿のまぞくであった。清子いわく「とんでもない若作り」とされ、実年齢は不詳。本名のヨシュアはメソポタミアではありふれた名前だったとされ、本名をもじった「吉田太郎」というコードネームを書類上の名義として用いていた。 シャミ子自身は幼い頃からほとんど父と会った記憶がなく、母の清子からは「出稼ぎのため家を留守にしている」と教えられており、第25話で真相を明かされるまでは、幼少の頃に病弱だったシャミ子の治療のために背負った借金を返済するため、どこかの異郷の地で働いていると思われていた。良子は母の清子が隠し事をしていること自体は察していたものの、理由あって遠くの刑務所に服役しているのだと早合点されていた。お父さんボックス 原作第1巻第4話から(テレビアニメ版では第1話から)背景に登場するようになり、原作第2巻第24話で正体が明かされる。ヨシュアが封印されているとされるミカン箱。箱自体は普通のダンボール箱で、かつて陽夏木ミカンの実家が経営していた工場で流通用として使われていたものだが、魔法でコーティングされているためきわめて耐熱、耐油、耐衝撃性が高く、汚れても自動的に浄化されるため、吉田家では踏み台や机、食卓として活用されている。ミカン箱の側面には「אוצר(オツァール、ヘブライ語で宝)」という文字が書かれている。 ナレーション 声 - 梅津秀行 主に各エピソードの締め括りなどに登場し、二重枠四角形のふきだしの台詞で表現される、局外の語り手。シャミ子が心優しく立派なまぞくとなり、魔法少女との戦いに勝利することを願って応援の言葉を送り続ける。このナレーションが何者であるかははっきりとは明言されていないものの、シャミ子の父であるヨシュアの言葉を引き継いで代弁したり、ヨシュアが封印されているとされるダンボール箱のことを自分自身のことのように表現したりする描写がある。テレビアニメ版最終話のエンドクレジットでは、ナレーションの正体はヨシュアであったという体裁になっている。 テレビアニメ版では、稀に古賀葵によるナレーションも挿入される。
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