ウィスコンシン州の政策立案者
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「ウィスコンシン州」の記事における「ウィスコンシン州の政策立案者」の解説
関連項目:Political party strength in Wisconsin 近年の大統領選挙におけるウィスコンシン州は接戦であることが多く、ウィスコンシン州は勝敗を決める州と全国的に伝えられたので注目度も高かった。2000年の場合はアル・ゴアが5,700票差で、2004年の場合はジョン・ケリーが11,000票差でウィスコンシン州を制した。しかし、2008年の場合はバラク・オバマが56%の支持を得て、381,000票差で勝利した。2012年もオバマが52%を獲得し、勝利を収めた。 2016年には一転して、ドナルド・トランプ、ヒラリー・クリントンともに同州で勝利することが大統領選の勝利を意味するほどの接戦となった。選挙前の世論調査では一貫して民主党支持と目されていたが、蓋を開けてみるとトランプが0.76%の僅差で勝利を収め、結果的に大統領選全体も制することとなり、全米に衝撃を与えた(トランプ現象)。これは、同州を含むラストベルトの白人労働者層にアピールするトランプの選挙戦略が功を奏したこと、それに対しリベラル系のメディアは白人労働者の集票力を過小評価し続け、ヒラリー陣営も同州での勝利を疑わず、選挙戦終盤に一度も足を踏み入れないという致命的なミスなどが要因として指摘されている。 フォックス・バレーは共和党の堅い地盤だったが、2006年のアメリカ合衆国下院議員選挙ではアップルトン市出身で民主党のスティーブ・ケイガンを選んだ。しかし、ケイガンは2期しか維持できず、2010年11月の選挙では共和党のリード・リブルに敗れた。この年は共和党が大勝し、州議会両院の多数派を取り戻し、知事も同時に当選させたのは共和党として初めてのことになった。共和党はウォキショー郡を制した。ミルウォーキー市は民主党地盤の筆頭にあるが、これにはマディソン市とインディアン居留地も含まれている。州内最大の下院議員選挙区である7区は1969年以来民主党支持を続けてきていた。その選出議員デイビッド・オベイは下院予算委員会の強力な議長だった。しかしこの2010年11月の選挙で共和党のショーン・ダフィーに敗北すると引退を決めた。 ウィスコンシン州の政治史では、「ファイティングボブ」と呼ばれたロバート・M・ラフォレット・シニアとその進歩主義運動があり、一方で共和党の反共産主義者ジョセフ・マッカーシーがいた。 20世紀初期、アメリカ社会党がミルウォーキー市を基盤にしていた。この現象は、選出された役人が革命よりも公共事業や改革により大きな関心を抱いたので、「下水管社会主義」と呼ばれた。その影響力は「赤の恐怖」と人種問題が持ち上がったために1950年代後半には衰えていった。アメリカ合衆国で最初の社会党大都市市長は、1910年に当選したミルウォーキー市長エミル・サイデルだった。その他ダニエル・ホーンが1916年から1940年まで、フランク・P・ザイドラーが1948年から1960年までミルウォーキー市長を務めた。社会主義新聞編集者ビクター・バーガーは繰り返しアメリカ合衆国下院議員に当選したが、第一次世界大戦に反対したので、しばしば登院を妨げられた。 ウィリアム・プロクスマイアはアメリカ合衆国上院議員を永年務め(1957年-1989年)、長く民主党を支配した。連邦予算の浪費と不正を攻撃したことで知られた。 民主党のラス・ファインゴールドは2001年の愛国者法に唯一反対票を投じた上院議員となった。 マディソン市出身で民主党のタミー・ボールドウィンは、初めてレズビアンであることを公言したアメリカ合衆国下院議員であり、現在も唯一の者である。 共和党のポール・ライアンは1999年1月にアメリカ合衆国下院議員に就任した時に28歳であり、最も若い議員となった。2012年大統領選挙では共和党候補者ミット・ロムニーの副大統領候補に選ばれた。 2004年、ミルウォーキー市出身の民主党員グウェン・ムーアは、ウィスコンシン州で初めてアフリカ系アメリカ人のアメリカ合衆国下院議員となった。 2006年、民主党はブッシュ政権とイラク戦争に対する反対を押しだして、全国的に大勝した。グリーンベイ出身でアメリカ合衆国下院第8選挙区のマーク・グリーンは現職知事ジム・ドイルに挑戦した。グリーンは8%差で落選し、民主党は32年ぶりに知事を再選させた。共和党は州上院の支配も失った。民主党は下院で8議席を増やしたが、共和党は5票差で多数派を維持した。2008年、民主党は下院を52対46で取り戻し、知事と州議会の両方を支配したのは1987年以来のことになった。しかし、2010年には共和党が盛り返して両院と知事を制し、一つの選挙でこの3つがひっくり返ったことでも初のことになった。
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