インダクター【inductor】
インダクタ
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/29 14:10 UTC 版)
インダクタ(英: inductor、インダクション・コイル)は、流れる電流によって形成される磁場にエネルギーを蓄えることができる受動素子であり、一般にコイルによってできており、コイルと呼ばれることも多く[1][2]、当記事内でも両方の呼び方を使う。蓄えられる磁気エネルギーの量はそのインダクタンスで決まり、単位はヘンリー (H) である。一般に電線を巻いた形状をしており、何回も巻くことでアンペールの法則に従いコイル内の磁場が強くなる。ファラデーの電磁誘導の法則に従い、コイル内の磁界の変化に比例して誘導起電力が生じ、レンツの法則に従い、誘導電流は磁界の変化を妨げる方向に流れる。インダクタは交流電流を遅延させ再形成する能力があり、時間と共に電圧と電流が変化する電気回路の基本的な部品となっている。英語では「チョーク」とも呼ぶが、これは用途から来た語である(チョークコイル)。
注釈
- ^ 英: toroidal core
- ^ 常温におけるQ値の目安として、インダクタはダストコアを用いた共振器向けのトロイダルコイルで100-300、コンデンサは温度補償型セラミックやシルバードマイカを用いると2000程度になる。空芯コイルについては、リッツ線使用のソレノイドコイルにて、1180(136.5kHz)が記録されている。改訂新版 定本 トロイダル・コア活用百科、山村英穂、CQ出版社、ISBN 978-4-7898-3067-6 135kHzバンドあれこれ、Q≒1,000のコイルを目指す: ハイQコイル、2014年6月14日閲覧。
- ^ 例えばMicrometalsは自社生産のコアについてQ値の周波数特性を公表している。多くがトロイダルコアであり、再現性に優れている。
- ^ 他のコイルと異なり、コアの穴を導線が通り抜けている回数をカウントするので、直線状で1、1回ループしたものが2、...のように数える。
出典
- ^ 「コイルとは?」 村田製作所 2015年5月31日閲覧
- ^ 「インダクタとは」 日経テクノロジーオンライン「用語辞典」内 2015年5月31日閲覧
- ^ http://www.wonderquest.com/expounding-aircraft-electrical-systems.htm
- ^ アキシャルリード型コイル LAL04NA - 国立科学博物館産業技術史資料情報センター
- ^ http://www.newark.com/pdfs/techarticles/vishay/Inductors101.pdf
- ^ The Self and Mutual Inductances of Linear Conductors, By Edward B. Rosa, Bulletin of the Bureau of Standards, Vol.4, No.2, 1908, p301-344
- ^ a b Nagaoka, Hantaro (1909-05-06). The Inductance Coefficients of Solenoids. 27. Journal of the College of Science, Imperial University, Tokyo, Japan. p. 18.
- ^ 日経エレクトロニクス2009.3.9 70頁
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