インターネット配信による大相撲中継
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「大相撲中継」の記事における「インターネット配信による大相撲中継」の解説
日本相撲協会は1996年秋場所より公式ホームページを開設、この中で協会公式記録映像の配信を行っていた。2004年1月にNTT-X(現NTTレゾナント)と提携し、ポータルサイト「goo」に公式情報サイト「goo 大相撲」を開設、ストリーミング配信も同サイトに移行した。配信内容は十両・幕内の全取組の場内の映像で、実況や解説はない。2010年名古屋場所のNHKでの中継が取りやめとなった際はこの配信サービスを利用するユーザーが多かったという。当初は幕内のみの配信だったが、前述の2010年名古屋場所からは十両からに拡大され、画面サイズと画質も向上した。 2005年9月場所からの一時期では、ドワンゴが運営する携帯電話向けインターネットラジオ配信サイト「パケットラジオ」のニュース・スポーツ専門チャンネルにおいて、本場所中の17:00-18:00に、速報番組「パケラジ大相撲」を配信していた。出演者はナレーターの木村匡也。 2011年夏場所は技量審査場所となったことからNHKの中継及びダイジェスト放送を全面的に取りやめ、「goo 大相撲」の配信時間を序ノ口からに拡大して四股名と成績をゴシック体のテロップで表示し、十両土俵入り後の取組を実況と親方の解説音声とともに配信し、「ひかりTV」と「ニコニコ生放送」で中継配信を行い、公式携帯サイトは有料で生中継した。この際のgoo大相撲の出演者は両国国技館の場内FM「どすこいFM」を担当している石橋省三、銅谷志朗(交代で実況を担当)、下角陽子(アシスタント)。解説はNHKと異なり審判部に所属する親方も出演した。 この中継が好評を博し、初日は協会公式サイトに約74,000件、最大同時アクセス約9,000人、ニコニコ生放送へのアクセス数156,000件を記録、ニコニコ生放送での15日間の視聴者数も約160万人に上った。これを受けて、goo大相撲での序ノ口からの配信は名古屋場所以降でも継続されている。一方ニコニコ生放送、ぷららTVでの配信は技量審査場所に限ったこと、NHKでの中継が復活したことを理由に行われていない。ただし、ニコニコ動画上では専用チャンネルが用意され、各種プロモーション映像などが配信されている。 2013年の秋場所からはgoo大相撲の終了と日本相撲協会公式サイトへの統合に伴って、中継配信もUstream上に専用チャンネルを設置し、配信を開始、2014年初場所からは終了した取組の録画映像を閲覧できる機能を追加した上で有料化し、2016年3月31日まで配信が行われていた。この中継では序ノ口の取組開始10分前から弓取り式終了まで(千秋楽は幕内最高優勝・三賞の表彰式と最後に行う「出世力士手打式」の終了まで)全編配信を行っている。ただし、館内放送における注意事項説明時は琴剣淳弥によるイラストの静止画像に差し替えられていた。2014年5月場所からは「どすこいFM」の音声を流していた。 当初の料金設定は1日10ドル(千秋楽のみ15ドル)、15日間通しで120ドルであったが、2014年9月30日をもってUstreamがペイ・パー・ビューのサービス提供を終了したため2014年11月場所から新システムに移行し、料金も日本円で1日1000円(千秋楽のみ1500円)、15日間通しで12000円に変更となった。 2014年3月14日より日本相撲協会公式スマートフォンアプリ「大相撲」を配信しており、幕下上位5番以降はリアルタイムで結果速報と動画の更新を行っている。無料会員は1日1本、タニマチ会員(有料会員)は2010年5月場所以降の取組動画を無制限に視聴が可能。当初の動画配信は幕内のみであったが、2019年11月場所から幕下上位5番以降に拡張された。 後述するスポナビライブおよびABEMAの視聴は国内限定のため、Ustreamの配信終了に伴い日本国外での視聴は不可能となった。スポナビライブの大相撲中継は2017年11月場所限りで終了、2018年1月場所から11月場所まではAbemaTVが序ノ口から結びの一番まで無料で完全生中継を実施する。 NHKでは前述のとおり取組動画配信およびNHKプラスでの同時配信が行われている。
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