アフラトキシン
カビ毒の一種。強い毒性・発がん性を持つ。複数種類の物質が確認されているが、中でも「アフラトキシンB1」の毒性は強く、「自然に存在する中で発がん性が最も強い」とも言われている。
アフラトキシンを生成するカビはナッツ類に出やすく、輸入食品などで微量のアフラトキシン検出されることがある。食品衛生法では食品1キログラム当たり10μgを超えるアフラトキシンが検出された場合には流通停止などの措置が講じられる。
中国産の食品はアフラトキシン絡みでしばしば問題となっている。2010年にはいわゆる地溝油の問題が報道され話題となったが、問題の食品からはアフラトキシンも検出される場合がままあったとされる。2012年2月には中国産の白コショウからアフラトキシンが検出された。東京検疫所が検査中に検出したもので、市場には流通しなかったという。
関連サイト:
アフラトキシンの概要について - 食品安全委員会
アフラトキシン(あふらときしん)
英字-aflatoxinアスパラギルス・フラバス(aspergillus flavus)と呼ばれるカビが繁殖するときに造出する物質の名称で、猛毒を持つものです。発癌性を持つことが報告されています。カビそのものは嫌気性菌であり、土中に生息するが時として穀物に付着し、高温多湿の環境において繁殖することがあります。
aflatoxin(アフラトキシン)
参照:アフラトキシン 商品別穀類欄アフラトキシン
アフラトキシン
アフラトキシン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/24 21:41 UTC 版)
アフラトキシン (aflatoxin , AFT) とは、カビ毒(マイコトキシン)の一種でB1、B2、G1、G2を始めとする10数種の関連物質の総称。熱帯から亜熱帯地域にかけて生息するアスペルギルス・フラブス (Aspergillus flavus) やアスペルギルス・パラシチクス などのカビにより生成され、紫外線の照射により強い蛍光を発する。蛍光はB1、B2で紫青色(B:blue)、G1、G2で黄緑色(G:green)、M1, M2で紫色を発する(M:metabolite、M1, M2はB1、B2の代謝産物)。
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- ^ ピーナツ豆菓子に発がん性のカビ毒 岐阜市が回収命令
- ^ 食品衛生法違反者の公表について(違反食品等に対する行政処分等)
- ^ “ドッグフードにカビ毒混入、米で犬70頭以上死んだと報告 リコール拡大”. CNN (2020年1月14日). 2021年1月16日閲覧。
- 1 アフラトキシンとは
- 2 アフラトキシンの概要
- 3 基準超過検出事例
- 4 被害
アフラトキシン (AFB1,AFB2)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/02 20:53 UTC 版)
「マイコトキシン」の記事における「アフラトキシン (AFB1,AFB2)」の解説
アスペルギルス・フラバス(Aspergillus flavus、フラブスと表記される場合もある)やアスペルギルス・パラジチカス (A. parasiticus) などのカビにより産生される。
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